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怪物はいない。
2023/06/04
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作品について
「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。
あらすじ
シングルマザーの女性は、息子の不可解な言動から担任教師に疑念を抱き、小学校へ事情を聞きに行く。だが、学校の対応に納得できず、彼女は次第にいら立ちを募らせていく。
感想
怪物はいない。
作られるもの。
人の一部分を切り取って
「怪物」扱いをすることは簡単。
世の中の善悪が混ざり合い、
葛藤し発散することが10代にとって大切であり
その象徴的場所が学校だつたりする。
ど直近な解釈すると
モンスターペアレントって親も先生も教育委員会も社会全体で作り出しているものなんだよな。
それぞれが怪物を作ろうと、見る目
演じている方それぞれの、
目がすごく印象に残った。
特に静かに心の中で湧き起こるドス黒いものが
子どもに問いかけているその目に溢れているような安藤サクラさんの演技は本当にすごかった。
幸せは当たり前に手に入るもの。
一部の幸せは幸せとは言わない。
校長先生のセリフ
言葉ではわかるけど、
まだ本当の意味で理解できてないなあ。
ラストシーン
生まれ変わったかな?
生まれ変わってないよ。
じゃあよかった。
所々に輪廻的な考えがあったけど、
2人が今の自分を
なめらかに受け入れる瞬間がよかった。
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