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十冊以上読んだ自己啓発系本の最終ピース『あっという間に人は死ぬから』
著者について
●佐藤 舞(サトマイ):データ分析、活用コンサルタント。登録者38万超『謎解き統計学 サトマイ』YouTubeチャンネル運営。桜花学園大学客員教授。「確率・統計を使い、知的かつ面白く、世の中の謎を解く」をコンセプトに情報発信。国立福島大学卒業後、迷走を経つつも26歳で独立。現在は、企業のマーケティングリサーチや需要予測調査を手掛けるビジネス統計学の専門家として活躍中。著書『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち』は都内国立中学の入試問題にも引用。好きな食べ物は緑のバナナ。読んだ人の「人生の羅針盤」となるよう、本書を執筆
ざっくり感想まとめ
「自己啓発系はこれで最後でいいかな」
本書の構成は起承転結で構成されている。
浪費の正体の解説
人生の三つの
自分の本心
本心に従った行動
3,4はどちらかというとワークショップで
価値観と習慣のワンステップを教えてくれる感じなので
それぞれやった方がいい。
ワークは何度も目にしたことがあるあるだけど本質という感じ。
いろんな自己啓発系の本を読んでも気づかなかった発見でいうと
この「時間の浪費」の正体についてだ。
これは発見であったと同時に、
10冊以上読んだ自己啓発本の最終ピースのような気がした。
だとするなら、もう自己啓発系を読むのはこれで最後かもしれない。
時間の浪費の正体は
「死」「孤独」「責任」から逃れようとすることに時間を使っているから。
「死と太陽は直視できない」
現代風にいうと、死とは3つの直視したくない変えられない現実であり
太陽は希望であり価値観や目的だ。
どんなに目標や目的を定めても、最短距離で行けなかったり
スマホに逃げたり、現実逃避するのはなぜか?
の答えが、この浪費の正体だ。
死
人は必ず死ぬ。
でもどうだろう自分はまだ死なないとどこか他人事のように考えてないか?
1000%死ぬのに本当に受け入れているか?
明日は大丈夫と思いながら本当に重要なことから目を背けてないか?
孤独
人は生まれてから死ぬまで孤独であり、完全に理解されることはない。
自分とは永遠に分かり合えない虚しさに耐えなければならない。
責任←僕はここから回避しがち
サルトルが「人間は自由の刑に処せられている。」と言ったように
自由に生きられるが、それには責任が伴う。
人間は道具とは異なり、意味より先に存在がある。
だから意味は生きていく中で見出さないといけない。
人間は生きている意味を見出せないと、他人に承認を得たくなる。
自分で決めることから逃れている。
恥や嫉妬は社会的な役割の危うさから起こる。
↑つまりこの3つの理(死・孤独・責任)に向き合い、
自分をコントロールすることで幸せになれる
苦痛を忘れることに集中して、
人生を進めることを忘れてないか?
改めて自分は、この3つを直視することはできていなかったのかもしれない。というか日々忙殺される中ですぐに見失うからこそ、目先の感情で自分の心がぶれることがある。
この本を通して
気づく→受け入れる→重要なことに取り組む
のプロセスを都度実行することが人生と向き合うことだと学んだ。
人生と向き合うための3原則
変えられるものと変えられないものを区別する
自分で変えられることに集中する。
それは認知(考え・記憶・イメージ)と行動(振る舞い・発言)だ。
そこから生まれる感情や身体的反応は直接変化させることが難しい。
つまり不安な気持ちというのは直接的に変えることが難しいということ。
まず、その気持ちを変えられないものと、認知・客観視して受け入れる。
そして前に進むために変えられるもの行動にすればいい。
人生対して主体的に参加せよ
人生の幸福度を決めるのは
遺伝が50%
経済状況・健康レベル・容姿・配偶者などの生活環境が10%
残り40%が意図的な行動
主体的に変えられるのはこの40%だ。
そこに集中するしかないのだ。
人生に苦痛は必要である
キャンプで作ったカレーがうまいように
マラソン後の水が格別なように
人生で幸福を得るためには、苦痛が伴うものである。
苦痛を感じて逃げたくなったとき、それを「ダメな自分」として受け入れるのではなく通常なことで当たり前だと客観視することが大事。
だからこそそこで回避する時間の浪費に進みたくなるのは気を紛らわせているのか?どうかを認知してみる。
本心に従って行動するために目的(価値観)・目標・手段を週一見直してアップデートしよう
時間の浪費との向き合い方はわかったので
あとはワークを通して、自分の目的(価値観)を知り、叶えるための目標を立て、手段を吟味し実行するのみだ。
それを週一で微修正していくのがいいとのこと。
ここは今までにいろんなワークでやってきたものをまとめて
価値観を明文化するところから始めてみようと思う。
自分の場合
目的(価値観)
目標
手段
*近日更新予定*
改めて思うこと
やはり習慣に落としてなんぼだ。
習慣が行動を変えて、人を変えて人生を変える。
その過程で漠然とした不安に襲われて回避して時間を浪費したくなる。
そんなときに浪費しようとする正体に向き合い、受け入れ、着実な行動を取る。
この習慣を地道に何年もかけて作り上げることで目標にたどり着けるのだ。
決して近道はない。
夢を叶えた人には、強固な「習慣」があるだけだ。
と改めて実感する本だった。
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