崩壊と刷新を繰り返す。
こんにちは!
関西で大家業に精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。
先日とても興味深い話を見聞きしました。
物事はほっておくと崩壊に向かう、
これをその話者は物理学からの引用で「エントロピー」
と言っていたのですが、
物理的には納得する話です。
不動産なんてその最たるものですよね。
建物の劣化、設備不良、それに伴って家賃減額、などなど、
手を加えなければ「崩壊」は言い過ぎかもしれませんが、
劣化はしていく。
そうは言ってもこれ、聞いた時、
「当たり前の話やん、経年劣化って事でしょ」
と思ったのですが、その人の話をよくよく聞くと
「これは物理現象だけでなく、人のマインドや状況にも当てはまる」
というのです。例えば
「あー俺はついに一棟アパートの大家になった。
これからは家賃収入を得て楽に暮らそう」
と思ったとしても、そうはいかない。という事みたいです。
その人はそのつもりになっていても、
マインドが時と共に劣化すると、状況が劣化する。
家賃が入ってくる状況が当たり前になると、少しずつですが、
無駄遣いが増えたり、今まで控えていたものに興味が出る。
結果、当初描いていた理想とか夢が違ってくる。
いつのまにか思ったほどお金が入ってこない、残らない。
そこへ設備不良、入退去の繰り返し、、、等々。
そのうち「なんでこんなに面倒な事ばかり起こるんだ!」
とか自暴自棄になったり。。。
ええ、経験談です。笑
確かに物事が劣化していく、、、至極真っ当で、
物理的だけじゃなく、精神的、抽象的なことにも言える話です。
じゃあどうするか。
結論から行くと、
「やっぱり高みを目指して頑張る」
に尽きるってことです。^^
この話をしてくれた人はそのことを
「ネゲントロピー」
という言葉で表現していました。エントロピーの対語ですね。
「劣化に対抗して、修理、メンテナンス、更新を行う」
という事みたいです。
これを意識することでマインドが刷新され、
新しい事にチャレンジする、今歩いている道をもっと加速する、
自分がした事に間違いはなかったかとリスク管理する、
等を行う。これにより、事業を盤石にする、拡大する。
という事ができる。と言っていました。
、、、
これってつまり、
「同じところにとどまる事はない」
って事ですよね。
私自身も大家さんになる前は
「大家さんにひとたびなれば、あとは勝ったも同然」
とか思っていましたし、実際、普通のサラリーマンより状況が
めちゃくちゃよくなりましたが、
結局なんだかんだで、
「もっといい物件が欲しい」
「もっと稼ぎ口を増やして資産環境を盤石にするぞ」
「家賃で増えたキャッシュフローで株に再投資するぞ」
「トラブルが起きた。損失を最小限にとどめるにはどうするか?」
とか、その場その場の状況に応じて行動するうちに、
勝手にその「ネゲントロピー」を実践していました。
そうなんですよ。
「これだけやったら、生涯生産活動終了。
おめでとう。あとは寝てても人生回るよ」
みたいな事は無いって事なんです。
どこまで行っても常に活動しないと、
そこから劣化、綻び、破綻が生じだす。
宝くじが当たっても人生あがり!とはならない所以ですね。
大事なことなんで今後意識していこうと思います。
お読みくださりありがとうございます!