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保証会社はどこでもいいのか

おはようございます!
関西で大家業と子育てに奮闘中の佐山 潤(さやま じゅん)です。

私は普段家賃保証会社でサラリーマンをしておりますが、
そんな私があるまじきミスをしてしまいました。

所有する物件で空室が出た為、
いつも通り他物件よりも広告料を多めに出して募集をかけたのですが、
それでもこの物件は同じような、単身、工場勤めの方向け、3点ユニット、
と関西物件の超あるあるを地で行くような物件の為、
毎回ちょっと苦戦を強いられます。

ですが、今回は比較的早めに見つかりました。
ただ、一点問題があるとの事で。

「保証会社の審査が通らない」

フームどうしようか。管理会社と話していると

「とりあえず保証人をつけさせます」と

「結局その保証人が支払い拒めば事実上意味ないんで、
とにかくあちこち保証会社を試してみて下さい」

となりました。
世の中に保証会社は山ほどあるので、どこかしらは行けるだろうと。


で、結果、後日連絡が。
「保証会社審査通りました!」

「おー、なんていう保証会社?」

聞いたことない会社でしたが、とりあえず家賃の遅れはこれで問題ないだろうと契約を進めてもらいました。

実は保証会社は未だに審査をちゃんとしてないと思しき会社が多数あります。
契約してもらうためにとにかく受け入れる、と。
一説には不動産屋から来た申込書の束を乱暴に机にどん!と置いて、
紙が落ちてしまった申込書だけ落とす。
紙が落ちなかったら全員受け入れる。
さすがにこれは嘘だと思いますが、とかそれくらい契約を受け入れる傾向にあります。
これは家賃の滞納をする人が、全体の1割にも満たない為、
まずは受け入れる、という考えに基づいているのだと思いますが、
保証会社のイチ一般社員としてはたまったものではないですね笑

さて、そんなこんなで受け入れた入居者さんですが、
何と半年もしないうちに退去する、と言ってきました。
こういう事はたまにあるので、「仕方ないなあ」と思いつつ、
退去の段取りを確認しました。
もちろんここまで短期入居であれば、短期解約違約金を頂く事になります。

で、退去立ち合いの当日。管理会社から連絡、、、
「賃借人が退去立ち合いに来ないんです。。。」
ウーム、、、これはあるだろうとは思ってましたが、やっぱりか。
結局中はちゃんと空にして引越していったので、
連絡の取れた保証人の承諾・合意書をもらって解約とすることにしました。
本人とは連絡が本日迄取れていません。

という訳で最終日に払ってもらうはずだった短期解約違約金を
払ってもらってないのですが、ここは保証会社の出番です。

、、、が。管理会社からやはり連絡。
「解約違約金、保証の対象外らしいんです。。。」

嘘!?

大体の保証会社は明け渡し訴訟にまで発展した場合、
退去日は事実上裁判所の決定次第となるので、
解約違約金が発生する対象であったとしても、それは保証の対象外。
となる旨定めがありますが、
こんな通常退去で、違約金を出さない保証会社があるとは。。。
これはやられました。残された選択肢は2つ

①諦めるか
②何としてもどっかから回収するか

もちろん②です。
「家賃の回収してもらう事も含めての管理会社ですから。たのんます」

、、、
ですがやっぱり、そう簡単にはいきません
「もう本人とは連絡つかないんで、保証人に連絡とろうとしてますが、
なかなか連絡つかなくて。。。」

まあそうでしょう。
保証会社の現場でも退去後の債権については、回収は困難になるため、
年度のどこかで不良債権としてサービサーに二束三文で売り渡します。

という訳で新たな案を持ちかけました。
「違約金6万でしたが、もう4万でいいので管理会社でもてないですか?
それでこっちもきれいさっぱり忘れます。」

「いや、それはできないです」

、、、というなら仕方ない
「じゃあこっちもプレッシャーかけるしかないですよ。。。」

「。。。はい」

そこからは細かく連絡入れて管理会社にプレッシャーをかけざるを得ませんでした。
管理会社の方でも毎月送ってくるレントロールにしっかり、

「未収金6万円」

と記載しており、回収できない限りこれは永遠にのこる事になります。

こっちも面倒ですし、管理会社さんとの関係もありますし、
本当はやりたくないのですが、大家としてキャッシュフローの種をみすみすスルーすることはできません。

こうして定期的にプレッシャーをかけては、
なしのつぶての報告を聞く事3か月ほど。
さすがに、困った。もういいかな。。。

とか思っていた時に一報が、、、

「あの、僕、結構頑張りまして、、、(よほど頑張ったんでしょうね笑)
保証人の職場とか家とか行って、ついにコンタクト取れまして、
しっかり支払いしてもらえる事になりました」

、、、まあ頑張ってくれたのは大いに認めるけど、
支払が確認できないことには、、、
という所でしたが、無事に回収してくれました。

「よく頑張ってくれました。ありがとうございます!」

たまに、「頑張る」という表現が嫌い、好きじゃない、という人がいます。
私もその気持ちはわかりますが、今回、彼は本当に「頑張った」んだと思います。笑

本日もお読みいただきありがとうございます。

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