「不登校のその後の会」アンケート結果
先日初めて、「不登校のその後の会」を開催しました。
これまで、「不登校の親の会」は約20年間やってきたし、「ひきこもりの親の会」も約10年間やってきました。
これらの親の会をやってきて、「不登校」と「ひきこもり」の間に大きくて深い溝があることを実感していました。
すっかりひきこもる前の段階で、バイトもしていたり、大学に通っていたりするけれども、不安定さが見え隠れする。そんなわが子をどう支えたらよいのか不安に思う保護者がどこにも相談につながっていない感覚があったのです。
そのようなわけで、今回は、「親の会」のメーリングリスト登録者を対象に、つまり、約20年間のどこかで「不登校の親の会」につながったことのある方を対象に「不登校のその後の会」を呼びかけました。
「不登校その後の会」
日時:2024年2月11日(日)13時半~
参加費:1000円
参加者:18名
ファシリテーター:じょに~
サポーター:若者領域のキャリアコンサルタント1名
1.今日の参加目的を満たすことができましたか?
2.今日参加したことは、今後のあなたにとって役立つと思いますか?
3.今日の「その後の会」で印象に残る言葉やフレーズを一つ上げるとすれば何ですか?
子供の困るがきっかけになる
子供を困らせる
子供が困ることが必要
困る姿を見守る強さ。少しずつでも…
親以外の風船を持つ
相談が出来るように自分の困りごとを言語化する力が必要
タイミング
子どもが『困る』ことが大事、 自分の困り感を言語化、 相談支援
子供をしっかり困らせる
子が困る状況を見守り我慢する
参加者のバイトのレジをやり通せたら、学校も行ける、自分に自身がついたら、頑張れるという事や、大学で自分自身の事を先生や同級生に駄目な事もさらけ出して話して良かったと聞けて参考になりました。
子どもをしっかり困らせる
親離れ子離れ
4.その他、意見・感想・改善に向けた提案などありましたらご記入ください。
ありがとうございました。 もっとたくさんの方にこの知識が広まりますように。私からも発信します。
課題が多いと思うので、開催前に次回のテーマを提示しておいてもらうと嬉しいです。
通常の親の会のアドバンスって感じで、ちょっとピリっとしました。
しんどい間は過保護なまでに家で過ごせる様に努めるが、いよいよの時は子供が困る状況を作る様積極的に動き、第三者に繋げる様にする!今の私は進んで手足の様に動いているので、これはとても簡単ではないけど、子どもの為そうやっていかなければ!と心に誓いました。 時間が本当に足りませんでした。
今日の会の続きを早く開催していただきたいです。とても参考になりました。ありがとうございます。
本日は本当にありがとうございました。私もこれまでの自分の活動や仕事の中で学んできたことや感じて来たことが、やっぱりそうなのだと確信できました。 うちの子どもも20歳を超えて、ようやく自分が納得いく形で動き出そうとしています。ただ、やはり経験がまだまだ少なく、今後いくつも挫折や失敗を経験すると思いますが、それも大事なことですね。なるべく口出しせずに見守りたいと思っています。 また、公的な視野で言うと、やはりもっと学齢期から若者世代での教育ー福祉の連携を進められる仕組みが必要と実感します。これは大人の責任ですね。大人の『分野が違う』的な都合で支援を分断させることのないよう、社会の支援構造を再構築できると良いと切に願います。
子供をしっかり休ませる時期としっかり困らせる時期の見極めが難しいと思いました。 本人の気持ちを大切にしながら、今後の就労支援のことなどを考えると医療につなげることの必要性も感じました。 自己紹介の時間が長く感じたので、説明やディスカッションの方にもう少し時間を使っていただいた方が満足度が高かったかなと思います。 また今日の続きのお話を是非聞かせていただきたいです。 貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。
長時間参加出来ないので、もう少し自己紹介を短く完結に話していただくとありがたいです。
今回途中まで参加でしたが、それそれ!とうなずいてしまうみなさんの状況が多く、時期は違えど悩みは続いていきそうなので、お話し聞くだけでも気が楽になる気がします。今後もぜひ参加させていただきたいです。
数年間感じていた思いが全部ひっくり返った様な感覚でいます。子どもに意識して私から離れたのか?と聞いてみたところ本人はまったく考えもなく動いていただけとの答えをもらいました。 タイミング的に良い方向に転んでくれたのですが良かったと思っています。 また次回も参加したいと思っております。 よろしくお願いします。
私の感想
今回いくつか反省点がありました。
その一つは子どもの対象年齢を区切らなかったことです。なので、小中学生の保護者も参加していました。「子ども」への対応と「大人」への対応(というか自立を促すタイミングに来ている年齢への対応)とはやはり趣が異なります。私の中では「子ども」だろうが「大人」だろうが、対応は一貫しているつもりなのですが、聞く側からすると、「甘やかしてよい」から「できるだけ手を出さない」という急な方向転換に聞こえてしまったところもあったのかもしれません。ちなみに、私の中で一貫しているのは、「その人の意志の尊重」です。困っていたらその子の行きたい方向に向けてサポートする、困っていなかったら一緒に楽しむ。これは多分大人も子どもも同じ。ただし、子どもとパワーダウンしている人は、「困っていることを言語化することが困難」だと思います。言語化しない=困っていない ではない。言語化できないけれども何に困っているのかを共に考える、これは、大人も子どもも変わらない。
そのようなわけで、子どもの年齢によって混乱させてしまった保護者がいたのではないかと思っています。
もう一つは、思った以上に「不登校のその後の会」のニーズが高かったこと。
参加者は一度は親カフェに参加したことのある方々なので、「久しぶりー」みたいな再会の場でもありました。それぞれの子どもたちが今どうしているのか、興味深々だし、伝えたいし、で、自己紹介がとてつもなく長くなってしまいました。これは1回目だからなのか・・・そうでもないのかもしれない。そして、それぞれに不安な思いを抱えながら、相談する場や機会もなく耐えていた感じがありました。もっと早く企画していたらよかったと思いました。
そして、人数が多かったこと。
10名程度だろうと思っていたら、見る見るうちに参加人数が増えていってしまいました。結果、当初2時間を予定していたのが、人数が増えていった時点で2時間半設定に変更させていただき、さらに当日は延長して結局3時間を超えてしまいました。
これは、ほぼファシリテーションできていないに等しいなと思い、大反省でした。
こんな私の反省を反映したアンケート結果となっています。満足度は高いけれども、時間管理の問題のご指摘が数件あります。今後の改善点として工夫していきたいと思います。
そして、今回を1回目として継続開催できる会にしたいと思います。次回は外部からの参加も可能な会にしたいと思います。
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