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アニメ【推しの子】2期4話 感想


■はじめに

この記事は【推しの子】2期4話の感想を書いた記事になります。
まだ見ていない方に対しては、ネタバレになりますので、ご注意ください。

この記事は、
・アニメを見た人と同じような感想を共有出来たら嬉しい
・原作漫画を読んでいない人が原作漫画を読むきっかけになったら嬉しい
という思いでこの記事を書かせていただきました。

 その為、私は原作漫画を読んだ上でこの記事を書いておりますが、基本的に原作漫画のネタバレはしないように書いております。
原作漫画と違った部分について言及する部分もありますが、違ったという程度しか書かないつもりでいます。
その上でアニメと原作漫画の違いが気になった方がいらっしゃいましたら、原作漫画を読んでみてください。(めちゃくちゃ面白いです。)
アニメを見て同じような感想を抱いた方がいらっしゃいましたら、嬉しいです。

また、今回から記事内のキャラクターの表記の仕方を私が個人的に呼んでいる呼び方で表記しています。
前回までの記事の表記だとブレがあってだんだん書きにくくなってしまったのでご了承いただけますと幸いです。

■4話の全体感想

今回の話は内容が濃過ぎて、時間がめちゃくちゃ短く感じました。
前半はかっこいい大人の見せ場という感じで、後半で重要な話がありつつも最終的には『あかね』が全てを持っていったという感じです。

前半のパートは、私が大好きなかっこいい大人の魅力が詰まっている上に、創作している時のリアルが感じられてわくわくしました。

後半パートは、特にアニメにしたことによる画の動きや音の演出での雰囲気をより強く映し出されている感じがしてとても良かったと思っています。

今回もアニメにすることで使える演出のおかげでシーンが際立っていて改めてアニメ【推しの子】のクオリティの高さに舌を巻きました。

それでは、各シーン毎に振り返っていきたいと思います。


■各シーンごとの振り返り

□『アビ子』先生と『雷田』さんの駆け引きシーン
 控室で寝ている『雷田』さん。
プロデューサーが本番中に寝不足で寝てしまっている、というのもリアルな感じがして私はとても好きです。
(夢でも苦労している『雷田』さん、少しでも休めますように……)

 そして、演劇終了後、『雷田』さんのいる、控室の来た『アビ子』先生。
なにやら想いふけっている様子の『アビ子』先生にめちゃくちゃゴマを擦ろうとしてる『雷田』さん。
ふと、『アクア』の言葉を思い出して、声のトーンが変わります。
この声のトーンでシーンの雰囲気ががらりと変わった感じがします。
『アクア』の言葉を思い出した時のSEやBGMの変化でシーンの雰囲気を変わるキッカケになりましたが、『鈴村健一』さんの演技でこのシーンの印象が決定付けられたと感じました。
(声優さんってやっぱり凄いですね。)
ここからの『雷田』さんめちゃくちゃかっこよくて原作漫画の時から私の大好きなシーンです。
原作漫画の好きなシーンがアニメで描かれると、とってもテンション上がりますね。
何よりもかっこいいのは、
「僕は舞台に関わる100人以上の仕事を守らなきゃいけない。」
というセリフ。
これだけ覚悟もって仕事している姿が私は大好きです。
その後に続くセリフがなかんかあぶない発言でどうなるのか気になっていたのですが、原作漫画通りの汚い日本語使っていてめちゃくちゃ笑いました。
そんな汚いセリフの後にまたかっこいいセリフを言う『雷田』さん。
「彼(『GOA』)の仕事を信じてみてくれませんか。」
『雷田』さんがどれだけ『GOA』さんのことを信用しているかが分かるシーンです。
こういうところは【推しの子】もジャンプ系列の作品だなと改めて感じられて良いですよね。

 『雷田』さんの熱い想いをぶつけられた『アビ子』先生も『吉祥寺』先生の「メディアミックスは他人との共同制作」という言葉を思い出して、覚悟を決めて条件を出しつつも『GOA』のことを信じることにします。
この時の『アビ子』先生の顔もめちゃくちゃかっこいいですよね。

□『GOA』と『雷田』さんの脚本作成シーン
 『雷田』さん、『GOA』さん、『アビ子』先生、担当編集さんによる電話会議をしながら、共同編集で脚本を修正していくシーン。
地味にこのシーンの頭で『GOA』さんのセリフの途中、『アビ子』先生がイヤホンつけるタイミングに合わせて『GOA』さんの声に変化が出ているのがめちゃくちゃ好きです。
電話会議するためにイヤホンしたということを画と音の両方で見せていく演出が細かくてアニメならではの演出という感じがして感動しました。
その後の『雷田』さんのセリフも電話会議の画面が見えている時と電話会議越しではない『雷田』さんで声の加工があったり、なかったりするのが本当に細かいとこまで作っているなと感じられて感動しました。

 そこから『GOA』さんと『アビ子』先生の脚本共同制作が開始されます。

『GOA』さんの『東京ブレイド』への愛情と脚本家としての能力が『アビ子』先生にも伝わり、『アビ子』先生の許容範囲ラインを『GOA』さんが少しずつ理解していくことで2人の距離が縮まって行くのが見れました。
そして、『アビ子』先生が『GOA』が脚本を手がけた舞台を見て大分好きだったと伝えたことで2人の距離感が一気に縮まりました。

距離が近くなったことで始まった、セリフの連続カット。
とても楽しそうにしていて微笑ましく、思えますね。
※『GOA』さんが救われてホントに良かった……2人結婚しろよ。と想いながら見てました。

そして脚本が完成した時のとてもキラキラした『アビ子』先生に対してとっても気まずそうな顔をしている『GOA』さん。
※『アビ子』先生アニメで一段と可愛くなられましたよね。
※そして『佐倉綾音』さんボイスとっても良い……。
『雷田』さんの顔がめちゃくちゃ引きつっているので、『アビ子』先生と担当編集さんが退出した後も『GOA』さんは残っていたのでしょう。
『雷田』さんが懸念していた通りにトガッた脚本になってしまったのを見て新たな悩みの種が出来てしまう『雷田』さん。
『雷田』さん毎回苦労していていつか剝げてしまいそうですね……。

※とても細かいところですが、テレビ会議のモニターの表示もめちゃくちゃGoogle Meetで退出する時のモーションもリアルで個人的にとってもテンション上がりました。

□脚本完成後、舞台稽古のシーン
「説明シーンがゴリゴリ削られてやたら動きだけでどうにかしなきゃいけないシーンが多い。とんでもないキラーパス台本」
と脚本を読んでボヤく『かな』に対して、新しい脚本に対して前向きな『劇団ララライ』の面々。
特に『あかね』は、新しい脚本の方が自身が演じる『鞘姫』の考察要素があるとのことで嬉しそうでした。
そして、弱腰の『メルト』と心配そうな『アクア』。
舞台経験が少ないメンバーには、とてもハードルの高い脚本のようですね。
このハードルの高さが、『雷田』さんの悩みの種なのでしょうね……。

 その後、改めて舞台稽古が開始されます。
そこで『アクア』の問題点が指摘されます。
『アクア』の見せ場でのシーンで感情演技を求められますが、普段から無表情の『アクア』の性質の問題だと『かな』から指摘されます。
自ら嫌われ役を買って出ながら、『あかね』をいじることを全力で楽しんでいました。
この『かな』が全力で『あかね』をいじるシーンは個人的に好きなので何度も見返してしまいます。
ひとしきり『あかね』をいじった後は、『アクア』に言い過ぎたかと心配すしていました。
※この辺りは本当に恋する少女という感じがしてかわいらしいですね。

特に『アクア』から「どうやってなき演技しているのか?」と聞かれた時は、とても嬉しそうでした。
※ここで終わっていたら平和だったのですが……

 そして良く子役で使われる手法を教える『かな』ですが、
これが『アクア』にとってもとんでもない地雷でした。
「お母さんが死んじゃったらどうする?」と問いかける『かな』。
『アクア』の母親である『アイ』は1期1話でなくなってしまっているので、とんでもない地雷です。
無意識のうちに好きな人のとんでもない地雷を踏み抜いてしまう『かな』がとても不憫でした……。
『かな』は追加で嬉しかったことを思い出して演技をするというアドバイスをします。
アドバイスを受けて嬉しかったことを思い出す『アクア』。
『あかね』とのデート、『かな』とベランダで2人で話した時のことを思い浮かべ、最終的に『B小町』のライブ、延いては『ルビー』がステージに立っている姿を想い浮かべます。
とんでもないシスコンですね。
 ※『ゴロー』の生まれ変わりが『アクア』で『さりな』の生まれ変わりが『ルビー』なのでとても尊いシーンではあるのですが……。

 楽しいことを思い出して『アクア』が笑顔になった途端、
急に雰囲気が変わりました。
ここから急にホラーアニメのような雰囲気でした。
 ※『アイ』のなくなったシーンが出た瞬間は鳥肌が立ちました。
楽しかったことを思い出していたのから一変し、立っていられなくなり膝をついてしまう『アクア』。
吐きそうになったのをこらえふらつきながら退出していきます。

追ってきた『あかね』が家に連絡して迎えに来てもらうことを提案すると、
妹に知られたくないという理由で断る『アクア』。
結果的に『五反田』監督が呼ばれることになります。

□『五反田』監督のスタジオ
 「俺は、コイツのパパじゃねぇんだがな。」と愚痴りながらも『アクア』にベッドを貸して寝かしてあげる『五反田』監督。
 ※『五反田』監督のこういうところが私はとっても好きです。

 『五反田』監督に「『アクア』の彼女か?」と問われた時の『あかね』の表情はとてもかわいらしかったですね。

 そして『あかね』は『アクア』のPTSDについて聞かされます。
話を聞き終わった『あかね』は『アクア』が寝ている部屋に戻りました。
そこで魘されながら『アクア』が言った
「『アイ』」という言葉に反応します。
そこから『あかね』が知っている情報と照らし合わせたことと、『今ガチ』の時に立てた設定を思い出したことで『アクア』の秘密の真実にたどり着いてしまいます。

 『あかね』は『アクア』が起きて「どうして泣いているのか?」と問われてもたどり着いた真実は一切口にしませんでした。
ただ、『アクア』のことを抱きしめ、「何があっても味方」と『アクア』に伝えます。
このシーンは、1期で飛び降りようとした『あかね』をとてもた時に『アクア』が言った「敵じゃない」というセリフと相まって、このシーンはただただ凄い以外の言葉が出てこなくなるようなシーンでした。
原作漫画の中でも屈指の名シーンで何度も読み返してしまいます。

そして、最後にパソコンに向かって何やら考え込んでいる監督のシーン。
このカットは原作漫画にはなかったシーンでタイミング的にも『アイ』の事件を思い出した後なので、勘ぐってしまいそうになります。

■次の話への期待

今回は特に内容が濃かく、1話終わるのが早く感じたので続きが見たくなる話でした。
次回は感情演技が出来ない『アクア』がどうしていくか?
という内容が描かれていくと思いますが、『アクア』の秘密を知った『あかね』との関係性についても気になるところですね。

 毎週毎週早く続きが見たくなる素晴らしい作りで、アニメ制作携わるの皆さんへの尊敬の念を禁じえません。
来週の放送の話も公開されたらまた記事にしていきたいと思います。
また、見に来ていただけるととても嬉しく思います。

最後まで読んでくださった方、お付き合いいただき本当にありがとうございます。


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