アニメ【推しの子】2期5話 感想
■はじめに
この記事は【推しの子】2期4話の感想を書いた記事になります。
まだ見ていない方に対しては、ネタバレになりますので、ご注意ください。
この記事は、
・アニメを見た人と同じような感想を共有出来たら嬉しい
・原作漫画を読んでいない人が原作漫画を読むきっかけになったら嬉しい
という思いでこの記事を書かせていただきました。
その為、私は原作漫画を読んだ上でこの記事を書いておりますが、基本的に原作漫画のネタバレはしないように書いております。
原作漫画と違った部分について言及する部分もありますが、違ったという程度しか書かないつもりでいます。
その上でアニメと原作漫画の違いが気になった方がいらっしゃいましたら、原作漫画を読んでみてください。(めちゃくちゃ面白いです。)
アニメを見て同じような感想を抱いた方がいらっしゃいましたら、嬉しいです。
■4話の全体感想
4話は主に3つの話で構成されていました。
1つ目が『アクア』が倒れた後の『五反田』監督の家での話。
2つ目が稽古期間終盤の各キャラクター同士の関係性についての話。
最後に舞台開幕直前のキャラクターそれぞれの話。
1つ目については、『あかね』の独壇場でしたね。
『あかね』好きの視聴者がとても増えそうなシーンが多かったと思います。
次に2つ目の各キャラクター同士の関係性についてですが、『かな』と『あかね』の話かと思いきや『メルト』と『鴨志田』の絡みも見ることが出来ました。
『メルト』は『かな』と『姫川』と同じ『新宿クラスタ』の役、『鴨志田』は『アクア』と『あかね』と同じ『渋谷クラスタ』の役なので、関りがあまりないので見るのは新鮮でした。
最後に舞台開幕直前では、1期から久しぶりの再登場キャラクターも出てきたり、それぞれの『東京ブレイド』への思い入れも見ることが出来て、とても見ごたえがありました。
早く舞台開幕してからのシーンが見たくて勝が無くなる回でした。
それでは、それぞれのシーン毎で振り返ってみましょう。
■各シーンごとの振り返り
□前回から引き続き『五反田スタジオ』のシーン
オープニング明けは前回から引き続き倒れた『アクア』を運んだ先の『五反田』監督の実家(『五反田スタジオ』)のシーンから始まりました。
『あかね』が夕食を作りみんなで食卓を囲むシーンですが、ここでもあかねの正妻感がすさまじかったですね。
挙句に『五反田』監督のお母さんから「この子は絶対手放しちゃダメよ」と『アクア』に向かって発言するシーンまでありました。
夕食後、監督の仕事スペースに場所を移し『あかね』が子役時代の『アクア』が出演していた作品を視聴します。
『あかね』が『アクア』の演技を「用意してきた演技」「節々の反射神経が悪い」という指摘をしていました。
『あかね』の指摘を受けて『五反田』監督は、「この撮影の時も今回みたいに倒れて」という話を打ち明けました。
『アクア』が『かな』の時には見せなかった理由はここにもあるのかもしれませんね。
『アクア』の子役時代の作品を見終わって『アクア』と『あかね』はベランダへ。
『あかね』から「『アクア』はどうして演劇をやっているのか?」と質問をしました。
この質問に最初は答えなかった『アクア』ですが、『あかね』の指摘により、「目的が人を殺すことだったらどうする?」という質問をする形で返しました。
この質問に対して『あかね』は「一緒に殺してあげる」と発言しました。
『あかね』は『アクア』が『アイ』の子供であることに気づいているので、殺したい相手という人も検討がついているのでしょう。
このシーンの『あかね』はとても異質でしたね。
怖いと思いつつ、『あかね』の愛情の深さや「『アクア』の力になろう」と決めた覚悟の強さも感じ取れるシーンでした。
そして、声の圧、効果音、BGMなど、全てで『あかね』の異質さを表し、原作漫画では出来ないアニメだからこそできる表現をふんだんに使ったこのシーンはとても見ごたえがありました。
さらに「罪を背負うなら一緒に背負いたい。そういう覚悟で彼女やっている」という『あかね』発言で多くの男性視聴者が『あかね』に心を持っていかれたのでは無いでしょうか。
つづいて『あかね』は、『アクア』に対しても「彼氏としての責務を求める」と言いました。
「『有馬かな』に勝ちたい。『姫川』にも。負けたら悔しくて死んじゃう。彼氏なのに、彼女を見殺しにする気?」と『アクア』に問いました。
このシーンの、「でも、姫川、有馬コンビは強すぎる」と発言している時の『あかね』の後に描かれていた『かな』と『姫川』が良い感じに悪い顔をしていて面白かったですね。
原作漫画では、1コマで描かれていたので、今回のアニメで少しずつ更に悪い顔になっていくのがとても面白く、好きな演出でした。
『姫川』『有馬』コンビに勝つことを決めた『アクア』と『あかね』は再び『五反田』監督の元へ向かいました。
そこで改めて『五反田』監督が『アクア』を鍛えなおすと宣言し、稽古終わりに毎回『五反田』監督の元でも稽古することとなりました。
このシーンはなかなかかっこがつかない『五反田』監督のちゃんとかっこいいシーンでした。
演技に対する指導をしている『五反田』監督は見れていないのでここから先どう描かれていくのか個人的にとても楽しみです。
□別日の稽古場のシーン
『メルト』が『今日アマ』で自分が演じた映像を見て、「ひでぇ演技……」という風につぶやいていました。
所々で『メルト』の成長が感じられるのも2期の見どころですよね。
そして、『ルビー』と『メルト』が『アクア』を探して稽古場にやってくるシーンです。
2期ではまだ『アクア』や『東京ブレイド』の話がメインなので久しぶりの登場のようにも思えまね。
数少ないシーンですが、毎度かわいらしく、『メルト』のことを「大根の人」という覚え方をしていたり『ルビー』らしい面白いシーンが多いので癒されますね。
なんだかんだ『アクア』を心配して稽古場にやってくるあたり『ルビー』もブラコンですねよね。
『ルビー』は『アクア』がもう返ったことを『メルト』から聞かされます。
『五反田』監督のところで感情演技の稽古をしているのは、『ルビー』には秘密のようですね。
監督のところで感情演技の稽古をしていることが知られれば、芋ずる式に稽古場に倒れた話やPTSDについても知られてしまう可能性があるので、『アクア』としては、当然秘密にしたいのだと思います。
そこから始まる、『アクア』が何をしているのかの妄想。
完全に『みなみ』の勘違いなのですが、『ルビー』が『みなみ』の勘違いに気付かないところもかわいらしかったですね。
『みなみ』の考えを聞いた『ルビー』の「そんなことしてたら心底軽蔑する」といった発言はとても雰囲気がありましたね。
目の輝きが黒くなる部分は原作漫画より分かりやすく描かれていてとても雰囲気が伝わってきました。
『アクア』と『ルビー』は生まれ変わりでしかも『アイ』の一件があるので、高校生相手には、そういったことは出来ないし、やってはいけないと思っているのでしょう。
気持ちを切り替えるためにも『ルビー』は一度「お手洗いに行く」と言って席を外したのだと思います。
席を外した『ルビー』を待つ『みなみ』に『鴨志田』がナンパを始めます。
共通の知り合いがいるからと言って連絡先を聞き出そうとするチャラさ全開のナンパですね。
そんなナンパの最中に『メルト』から「『金田一』さんが読んでいる」と『鴨志田』に声がかかります。
流石に舞台監督に呼ばれているということで連絡先聞くのも中断し稽古場に戻ります。
稽古場に戻った『鴨志田』ですが、稽古場には誰もいませんでした。
「『金田一』さんが読んでいる」が読んでいるというのは『メルト』の嘘だったようです。
「仕事に支障をきたす可能性がある相手には手を出してはいけない」、「自分たちはプロなのだから」と『メルト』なりのプロとしての意思で『鴨志田』へ忠告します。
『今日アマ』の頃の『メルト』からは考えられない発言でしたね。
自分の立ち振る舞いだけではなく、一緒に共演するメンバーにもプロとしての意識を促さるようにまで成長したと感じられるこのシーンはとても熱かったですね。
しかし、『鴨志田』には『メルト』の言葉は響かず、逆に「ロクに演技も出来ないやつがプロ語るとか笑う」や「自分が一番下手なの自覚している?お前が作品の質落としてるんだけど」等言われてしまいます。
『メルト』自身、自覚していることなので『鴨志田』の言葉はとても刺さったことでしょう。
この『東京ブレイド』の舞台で『メルト』がどのように演技に取り組んでいくのかもっと見たくなるシーンでした。
『アクア』の感情演技に取り組むシーンや『かな』と『あかね』の対決がよくフィーチャーされますが、この『メルト』が『今日アマ』で自分の演技のレベルを自覚してからの葛藤や成長も『東京ブレイド』編の大きな見どころの一つだと思っています。
□『苺プロ』事務所での『ルビー』『かな』『MEMちょ』のシーン
『アクア』の友達ということで『鴨志田』と連絡先交換をしたことを『かな』と『MEMちょ』に報告する『ルビー』。
『アクア』と『鴨志田』は同じ『渋谷クラスタ』なので、共演シーンは多いはずですが、アニメでは会話しているところは一度も描かれていないですよね。
『五反田』監督のところでの『アクア』の稽古にも動向や協力している様子もないのにも関わらず、友達といって共演者の妹の連絡先聞くあたりとてつもないチャラさを感じます。
そして、そんな言葉に簡単に引っかかって連絡先を交換して喜んでいる『ルビー』も相変わらずミーハーでとても面白いですね。
案の定、『かな』と『MEMちょ』はドン引きしています。
そして『かな』は、「人格者も当然居る」ということを前提に「女の連絡先をガツガツ聞いてくる2.5役者は対手エグい」とオブラートに包んでいた発言していたのに対して、『MEMちょ』は原作漫画通りにドストレートに発言していました。
正直この発言は修正されると思っていたので、そのまま聞けてとても面白かったです。
最終的に『かな』によって、『鴨志田』の連絡先はブロックされることになりました。
『アクア』に知られても同じ結果になっていたと思います。
□本番会場での稽古のシーン
『あかね』が『かな』を睨んでいることに気付き、『かな』が「何故にらんでいるのか?」と問いかけます。
『あかね』本人は睨んでいないと言い張っていましたが、『あかね』のあの表情を見て「『あかね』の言う通り確かに睨んでいない」という人はなかなか居ないでしょう。
本番が近いからか、『かな』に絡む『あかね』。
ここから『かな』の本領発揮です。
『かな』は「時分のことが嫌いで仕方ないからそんなことを言う」煽るように言いつつ、一冊の本を取り出します。
『かな』が取り出した本を見た途端、『あかね』の表情が大きく変わりました。
そして芝居がかったように、天才役者の『あかね』が演劇を始めるキッカケになった役者がいるといって、内容が記載されているページを開きます。
開いたページに記載されていた役者は『かな』本人でした。
『かな』はわざと驚いたような言い方をしながら、煽りながら、「私はあなたのことを全然好きじゃない、一方通行の想い」と言い放ちます。
この人を馬鹿にしている時の『かな』は楽しそうで、かわいらしいですね。
分が悪くなった『あかね』は『かな』に教えた犯人捜しを行います。
そこで自首した犯人は『姫川』でした。
流石に『あかね』も『姫川』には強く出られないようですね。
ここの『あかね』は不憫でしたね。
前半ではこの上なく、正妻感や出来る女感、異質感を放っていただけにギャップがすさまじかったですね。
このギャップも『あかね』の魅力の一つだと思います。
今回も『あかね』好きにはたまらない、シーンが多いですね。
耐えられなくなった『あかね』が反撃し『かな』とのレスバトルが始まります。
お互いクリティカルヒットを出しながら痛み分けしている感じが見ていてとても楽しかったです。
痛み分けしたところで『アクア』、『メルト』によってそれぞれ止められ、別の場所に移動することになりました。
場所を移動した後も『あかね』は引き都築『あかね』に対して不満を漏らしていました。
『かな』に対してだけやたらと感情的になり、『アクア』に対しても「味方してよ」を言う『あかね』はかわいらしいですね。
話が進むにつれて『あかね』はどんどん魅力が見えてきますね。
対して『かな』はとても清々しい顔をしていました。
『メルト』に「何でそんなに『あかね』に突っかかるのか?同じ事務所の『アクア』の彼女なんだから、上手くやったほうが良くないか?」と問われました。
これに対する『かな』の「ビジネス上のね。」と食い気味に彼女と言う部分に反応します。
ここまであからさまな反応をしていたら『メルト』にも『アクア』のことが好きだと気付かれてそうですが、どうなんでしょうか?
そして、『かな』は『あかね』に突っかかるのは「同年代の維持、自分の演技が負けているなんて思ったことは無い」と言って舞台に向かいます。
『かな』と『あかね』は「どちらも上手いし優劣つけるのは野暮だが、『かな』の方が演技に対して執着がある。今回は自分がいるから『かな』が勝つ」という発言を残して『姫川』も舞台に向かいます。
舞台袖に残った『メルト』に先日、口論になった『鴨志田』が現れ、「『メルト』の下手さが際立つ」と言います。
この『メルト』と『鴨志田』の関係ももっと見たいですね。
『メルト』の自主稽古に付き合う『かな』と『五反田』監督の所へ向かう、『アクア』と『あかね』この2組がすれ違うシーンがとても熱かったですね。
稽古着から『東京ブレイド』のキャラクターのビジュアルに変わりすれ違っていく演出は原作漫画にも無かった演出なのでとても胸が踊りました。
早く、舞台本番のシーンが見たいとより一層思いました。
□『東京ブレイド』舞台初日、開演前のシーン(観客席側)
シーン冒頭は、会場入場前の『アビ子』先生と『吉祥寺』先生の登場から始まりました。
「自分が作ったものが世界で自分だけしか面白くなかったら」と不安になっているところで、「GOA」さんも登場しました。
登場の仕方からしてかっこいいですね。
※個人的に『アビ子』先生と『GOA』さんは「早く付き合え」と思っています。
このシーンの最後に『GOA』が「みんな実力のある役者」と評していましたが、『吉祥寺』先生視点、納得いってない様子でした。
『今日アマ』の一件で『メルト』に対しては信用出来ていないため、仕方がないでしょう。
『メルト』にとっては、『鴨志田』と『吉祥寺』先生という2名からとても厳しい視線を向けられているため、この舞台はとても苦しそうですね。
今次的に『メルト』が好きなので、とても頑張ってほしい思いです。
つづいて観客席での『今ガチ』メンバーの再登場です。
一緒に共演していた『アクア』と『あかね』が出演する舞台ということで応援しに来たみたいですね。
更に、『ゆき』と『ノブユキ』も分かれてはいないようですね。
『MEMちょ』も登場シーンが少ないのでこのシーンは『MEMちょ』が発言する機会が多く、カットされなくて本当に良かったと思います。
そして、『ルビー』と『ミヤコ』さんの会話ですが、ひたすらに『ルビー』が可愛いシーンのように見えますが、個人的には、監督を見つけた後の『ミヤコ』さんの母性を感じる発言がとても好きです。
最初は、『アイ』の子供のことを公表しようとしたこともありましたが、『アクア』の母親として、愛情を注いでいるように感じられるシーンで私は、とても好きです。
客席シーンの最後は『五反田』監督でした。
「早熟と『あかね』に教えられる限りのことは教えてつもりたが根本的な解決は出来ていないが、何とかするだろう」と考えています。
この『五反田』監督と『アクア』の関係も素敵ですよね。
『五反田』監督は『アクア』のことを信頼していていますが、心情がとても父親に近い感じがしてとても好きです。
□『東京ブレイド』舞台初日、開演前のシーン(役者側)
『かな』と『あかね』の対話シーン。
『かな』が初めて『あかね』に対してライバルとしての発言をしているシーンが見れた気がします。
強い意志をもって負けないと発言する『かな』に対して『あかね』はなんだからとても悪い顔をしているように見えますね。
※本当に『かな』にいじられていた時の『あかね』と同一人物か疑うほど『あかね』は幅が広いキャラクターですよね。
つづいて控室で一人で『アイ』のことを思い出しパニック症状を出す直前まで持っていく『アクア』。
吐きそうになりながら、強い意志で足りないものを補おうとしていました。
この覚悟を現した瞬間にとうとう『アクア』の目の輝きが黒くなりましたね。
闇落ちした感じがとてもで出ていました。
この目の【推しの子】ならではの輝きを使って演出は毎度鳥肌が立ちますよね。
心情や異質さや雰囲気がとてもよく描きだされるのがこの作品の好きなポイントの一つです。
そして舞台が開幕する瞬間でエンディング。
■次の話への期待
今回も次回がとても気になる終わり方でした。
しかも今回はそれぞれのキャラクターごとに見どころがあり、いつもより記事が長くなってしまった気がします。
これでも書ききれていない内容があるくらいなので、もう少し各情報は整理しないといけないかもしれません。
次回はようやく、『東京ブレイド』の舞台が開演します。
『五反田』監督の元で稽古した『アクア』がどのような演技をするのか、
『メルト』もどのような演技をするのか。
見どころは
更に『東京ブレイド』舞台がどのように描かれるのか楽しみでなりません。
次の話も視聴次第記事にしていきたいと思います。
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
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