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いつか、二人、泡盛片手にアジフライ半分こ

ご縁で沖縄に数日来ている。一人居酒屋で泡盛を飲んで、『アジフライ』をテーマにエッセイを書いてみた。


居酒屋におけるアジフライが出てくるパターンは2つある。一つは、大きな一匹で出てくること。二つ目は、小さな二匹で出てくること。

そして、大抵お客様のパターンは一人か、二人。


この場合、4つのパターンが発生する。


1. 大きな一匹を一人で食べる。


2. 大きな一匹を箸で割り、二人で半分ずつ食べる。


3. 小さな二匹を一人で食べる。


4. 小さな二匹を二人が一匹ずつ食べる。


今、目の前にあるホカホカのアジフライをめぐる僕の状況は、3だ。しかし、理想とする状態は2かな。


コンビニの前で缶コーヒーをポケットに渡してあげて、冬の寒い日に照れながら肉まんを半分こする喜びに近いというか……ともかく、アジフライを半分こしたい。

でも4も悪くない。成熟した二人って感じだ。

僕は食いしん坊だから、時と場合によっては「えっ、お腹いっぱいなら食べるよ?」なんてこともあるけど。そういう年下の男の子はかわいいよね。しかし、一生懸命なのよ。


しかし、今の僕が置かれているホカホカなアジフライをめぐる現状は3である。それでいい。アジフライが美味しいことに変わりはないし、十分すぎるほど楽しい。


沖縄の島唄って、どこか懐かしさがあってエモいよね。


1でも、2でも、3でも、4でもいい。

でも、1でも2でも3でも4でもない、と背伸びして言いたくなるのが人生だ。

とはいえ、僕はそんな人生が嫌いじゃない。地に足をつけて、日々の中で女々しくとも前に進んで生きているから。


まあ、でもできればアジフライを半分こする人生がいいな~。


24歳のつぶやき。泡盛3杯目。遊びこそ本気で。ありがとう、谷川俊太郎さん。


あっ、ホカホカだったアジフライが冷めてしまった。。。ぴえん。

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ジョン(Jong)
この先も、最終着地点はラブとピースを目指し頑張ります。