見出し画像

キミは英語の「長文読解問題」をきちんと「読解」しているか?

英語の「長文問題」で出てくるのは、以下のような問題が多い。

  • 英検の大問2や3で出てくるような穴埋め(語彙・文法を問うもの)

  • 英文和訳

  • 内容に一致する選択肢を選ぶ問題

この手の問題は、題材となっている長文を構成する英文のひとつひとつが正確に読み取れていれば、かなりの確率で正答できる。

教える方も、長文問題の解説というと一文ずつ逐次的に解釈・解説して、問題を解く鍵をどう見つけていくか、という点に力を入れがちになる。
参考書や問題集の類もこの方向で編集されているものが多い。

しかし出題側は、一文ずつの英文解釈の能力だけを問うために、「長文」を題材にした問題を出すワケではない。
「長文」に書かれたストーリーを読み取れるかどうか。これも問われているものだと思わなくてはならない。

むしろ、文全体のストーリーの流れや論理展開をきちんと追いかけて読むことが「読解」の本質であり、その力を問う問題は少なくない。

このあたりのスキルは、「英語の学習」の枠組みの中で意識的にトレーニングするのは結構むずかしい。
中高生の場合、そもそも個々の英文を正しく読む力が不足しているケースがほとんどで、とりあえずはそっちをなんとかしないと話にならないからだ。

対策として、国語(特に現代文)の読解問題にじっくり取り組んでみることをお勧めしたい。
英語であれ国語(日本語)であれ、書かれている文のストーリーや論旨の流れを読み取る「センス」はおおむね共通している。

長文を、そのストーリーを含めてきちんと「読解する」には、国語(日本語)での感覚を磨くことが以外なほどに役立つ。
ぜひ、試してもらいたい。


コミュニケーション・デザイナー。実態は翻訳とか通訳とか(英⇔日)。 外国語学習についてあれこれ書いていきます。 https://office-unite.com/