IKEAデートのすすめ~試される人間持久力~
「IKEAデート」と聞いてある映画を連想する方もいるんじゃないでしょうか。
そうです、(500)日のサマーです。
劇中で、絶妙な関係性の二人が IKEA に行ってキャッキャウフフしながら「疑似同棲」を楽しむシーンがあります。言うなれば「コント:同棲」です。恋は盲目。二人にとっては、IKEA全体がコントのセットなのです。
…ちょっと待った!
違う!私が欲しいのはそんな「短絡的な幸せ」じゃねぇ!
※(500)日のサマーは個人的には好きな作品です。2回観てます。
ちなみに、作品中にその後二人がもう一回IKEAに行くシーンが描かれていて、そこではかなり冷めきった二人が描かれています。
ではなぜそんな私が IKEA デートをおすすめするのか?
理由はずばり、「相手の素が見れるから」です!
IKEAって思ってるよりもずっと広いんです。そして、売り場には順路があります。つまり「IKEA=巨大迷路」なんです。
巨大迷路に一歩足を踏み入れた瞬間、人間持久力のカウントダウンが始まります。
特に、何かお目当てアイテムがある場合は結構大変だと思います。
①まず、お目当てのアイテムがどこにあるか、分かりにくい。ワクワクするとかオシャレっていう部分では適したレイアウトですが、検索性では劣ります。
②さらに、同じものがいろんなコーナーに売ってたりするので、買うか迷ったり、他の所にでも置いてあるだろうと思ってスルーし続けると、いつの間にかレジの前まで来てしまうなんてことも。「結局あそこにしか売ってなかった…」って気づいても後の祭り。(しかも「あそこ」が「どこ」かも曖昧)
③そして戻る時も迷路なので、最短距離で戻ることは許されません(多少に抜け道はありますが)。心身ともにパワーを奪っていきます。
④大型家具の場合はもっと大変です。IKEAの家具は、基本的に自分たちで組み立てるスタイルですが、買うときも大きい倉庫みたいな所から自分で欲しい商品の番号を探し、でかい台車に乗せて運ぶというスタイルです。これが最後の最後にとどめを刺します。
…読むだけでも疲れませんか?
皆さんお気づきの通り、IKEAって北欧でオシャレみたいなイメージとは裏腹に、実はだいぶ泥臭い場所なんです。
最初は「お出かけ」という認識で、ワクワクキラキラした気持ちから、少しずつ、少しずつ、お互い笑みが消えていく。
「人間持久力」が試されるのです。
その時に普段見せない相手の「素」が見れるはずです。その状態になっても「相手と一緒に居たいと思えるか」というのは普段ではなかなかできない関係性の確認だなと思います。
「これくらい疲れたら、まず座らせた方がいいな」とか
「ご飯たべたらめっちゃ笑顔になった!かわいい」とか
「話すテンションは変わらないけど、顔がめっちゃ疲れている!優しい人。我慢させすぎないように、こっちからまず疲れたって言おう」とか、
普段気づけないことにたくさん気づけると思うのです!
長期的に関係性をつくるヒントがたくさん見つかるはず。
「家具を一緒に運んでほしい」、「センスがないから一緒に選んで欲しい」、「フードコートが安くてうまいらしい」とか、いろんな理由をつけて、巨大迷路にチャレンジしてみてください。
「疑似同棲コントしよう」という誘い文句は個人的にはおすすめしませんが。
以上 IKEA デートのススメでした。