通勤は必要か?
革命とは、体制がひっくかえることだけではない。
人の生活スタイルが一変するような変化のことを革命という。
「会社に勤める」というスタイルは、産業革命から始まった。
それ以前は?というと、家の周りの畑や牧地で働いていた。
6歳くらいになると、お父さんお母さんと一緒に働いた。
そのまま大きくなって親と同じように働く。
人が農業をするようになって以来、1万年間
ずっとそのサイクルが続いた。
しかし、今から200年くらい前に、革命が起き、
人類の生活スタイルはがらりと変わった。
産業革命により「集まって仕事する」スタイルが出現した。
仕事場が工場ラインになったため、
みんなが一カ所に集まって働く必要があった。
通勤とか始業時間、拘束時間という概念が生まれた。
そうこうしているうちに、いつの間にか工場労働者は減り、
ホワイトカラーが増えてきた。
それでも、なんとなく集まって仕事をするスタイルを守ってきた。
つまり、現代のサラリーマンが通勤している理由は、
工場勤務がそうだったから、ということだ。
そして最近、集まる必要無いことに多くの会社が気づきだした。
コロナでそうせざるを得なくなり、
やってみたら「あ、できた」というじだ。
100年後の教科書には、「情報技術革命」の結果、人々の
生活様式に変化が・・と載るかもしれない。
しかし、ミクロで見ると、ITの進歩が変化をもたらすのではない。
ここまでITが進歩しなくとも、とっくに出勤に必要は無くなっていた。
少なくとも、毎日の出勤は不要になっていた。
人は変化より苦痛を選ぶものなのかもしれない。
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