元祖平壌冷麺屋note(157)
銀行から届いたハガキに、憮然とした。
テロとマネーロンダリングを防止する一環として、外国人の証明証を持って当行へ来て身分確認をせよ、とのこと。
ごく控えめに表現して「ふざけるな」と言いたい。
教員時代には「仏のチャン」と呼ばれ、穏やかに日常を過ごしたいと心がけていても、通り魔的な不意打ちに対しては、ティファールのように瞬間的に湯を沸かしてしまうのだった。
かつては、成人したら役所で外国人登録証明書を発行し、指紋を捺印しなければならなかったのだけど、自分が成人した頃から、指紋捺印だけは省略されるようになった。
先代達が、「外国人イコール犯罪者」という扱いに抗議した結果の、改善だ。
それでも、特別永住者が、日本に住まわせてもらうためには、政府の交付する首輪を着けなければならないらしい。犬であるなら、レザボアドッグでいい。
今回のハガキで、植民地主義は、構造的に変わっていないのだと感じた。一世紀前に起こってしまった朝鮮人大虐殺は、日本人でない者を排除しようという意識が生み出したのではなかったか。
今朝、ドン・コルレオーレ(アボジ=父)にハガキのことを訊ねたら、「ほっといたらええねん。そんなん相手するほどヒマちゃうし」と、話していた。
ゴッド・ファーザー、ヒート、スカーフェイス、いや、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・長田?
デニーロか、パチーノか。(アボジはニコラスだけど)
そういえば、冷麺屋の近くには、「バル・パチーノ」という、先輩がマスターをしているBARがある。
ハガキの届いた日は、「マフィアの日」だった。おやすみ、プンプン。