元祖平壌冷麺屋note(149)
「猿岩石日記」の途中の空白くらい、前回の日記から間が空いたけど、飛行機に乗っていた訳ではなかった。
仕事以外のタスクが生じて飽和状態になると、習慣が崩れて、なし崩し的に体調が優れなくなる。
しかし、不調は花粉のためだと思い出した。凶暴なやつめ。多分、花粉を可視化するとヴェノムみたいに張り裂けた口を大きく開けて、ノコギリ鮫のような牙をむき出しにしているに違いない。
お正月にアボジが娘のためにオーダーしてくれた、ちぎり絵が冷麺屋に届いたので、作品を車のトランクに入れて冷麺屋から自宅まで運んだ。イーストウッドの「運び屋」みたいに。
宿泊先の旅館のバーテンダーとして働いていた、塚田天さんによる「猫とピアノとクラリネット」をモチーフにした作品は、高さだけで娘の背丈の肩辺りまであった。
車内ラジオでは、空耳の話題となり、空耳の恐ろしいところは、一度聞こえてしまうとオリジナルを忘れて、ずっとその歌詞になってしまうということだった。
エアロ・スミスの「Rag Doll」が流れて、「入れ歯のジジイ」と渋い声がシャウトしていて、可笑しかった。実際の歌詞は「get it while it's easy」なんだけど。
そんな訳で、今朝は「入れ歯のジジイ」をリピートしながらランニングしたのだった。花粉を吹き飛ばすくらいの、にやけ顔で。
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