元祖平壌冷麺屋note(250)
レインと過ごすようになって、ここ3週間、ずっとうれしくて、ずっと楽しい。
今年に入って、コツコツとギター貯金をしていたのだけど、カタカムナのライブで知り合った、歌ッテルさんに背中を押していただき、ギターはさて置いて、ウクレレを買うことになった。
だって、そのときに聴いたウクレレの演奏が、本当に素敵でカッコ良くて、底なしに楽しかったから。
ウクレレがハワイ発祥ではなく、ポルトガルから伝来し、王様が普及させたという話や、ウク(のみ)がレレ(跳びはねる)という楽器名の由来も、面白かった。
「長い旅のはじまりに」という曲が、「ロング・アンド・ワイディング・ロード」と「レット・イット・ビー」のように沁みたのは、相変わらずのビートルズ脳だったけど、
気づけば、ラララーラーラー、と一緒に斉唱していたのだった。
その日にオススメしていただいたメーカーのメモを参考に、どのように買おうか悩んでいたら、なんとテルさんが、中古ウクレレを選定、調整して、直接、伝達してくださることになった。
受け取りは、芦屋川のポラリスというお店で、店休日なのに店主さんの好意でスペースを貸してくださることになり、
それならと、御用から自転車で運んだお持ち帰りのお弁当を一緒に食べながら、2時間近くもウクレレの弾き方を教えてくださった。よく笑い、よく話し、演奏した、夢のような時間だった。
雨の日だったから、この子は、ビートルズの好きな曲(といっても好きな曲は日替わりで全曲)からRAINと命名。
ふた月前に、韓国語教室を開講したためか、名前にはハングルも充てたくなり「礼仁(례인)」とう字にした。
テルさんのように、雨の時でも太陽の光が差すような演奏ができるようになったら、レインに「坊」という呼称を加えるつもり。雨が晴れると虹が指すように。
名前をつけた後は、毎日、背負って持ち歩いている。チャンスがあれば取り出して、ポロンポロンと弾いている。行きつけのお店や、娘のお迎え待ちのベンチ、遅延した電車待ちのホーム、なんかで。
そのうち「レレレのおじさん」と呼ばれるようになるかも。あるいは、防犯ネットに「ウクレレを弾きながら子供に声かけをしている不審者にご注意」と書かれたりして。
アロハシャツを着て歩いていたご近所さんに、ウクレレを背負いながら挨拶したら「私も昔、弾いてたよー」と陽気な声が飛んできた。
「すごく似合いそうですね」と笑いながら、返したのだった。アロハシャツ買おうかな?
朝レレの時間。いただいた楽譜を弾いてみたり、弾いてみたい、歌ってみたい曲を、自由帳に書き写したり、演奏しながら録画したりしている。
今日は、韓国語教室と映画を一本観た以外は、ほとんどウクレレを弾いていた。
朝が来るのが待ち遠しい、と思うようになった。