【高校生・保護者が知らない】指定校推薦の裏事情-受験前編
ここ数年、大学受験では様々なニュースが発生しました。
今でこそコロナウイルスへの脅威は減少しつつある状況ですが、数年前の会場設営や会場でのマスク着用や換気など、感染拡大防止措置が徹底され、また振替受験の機会を設けるよう文部科学省からの発令もありました。
そして共通テストでは前代未聞の事態ばかりで、試験会場付近での殺人未遂事件や火山の噴火・津波など、今では既に忘れ去られていますが、当時、受験生のメンタルに大いに影響を及ぼし、主催する大学側としても厳しい状況でした。
何が起こるか分からない。落ちるのは嫌だ。といった心理が働き、受験では様々なリスクを抱える一般選抜ではなく、総合型選抜や学校推薦型選抜へ切り替えようと試みる高校生が一段と増加するようになりました。
本日は早期化する傾向にある受験の中で、「年内受験」の1つである学校推薦型選抜「指定校推薦入試」での注意点を解説します。
指定校推薦には裏事情があるのです。その仕組みや状況を把握することで、一喜一憂せず、限られた時間を有効に使うことができるようになれるはずです。
指定校推薦以外の受験を第一優先にすべき
結論は「指定校推薦は、高校の都合による要因が強いため、別の入試種別も検討すべき」です。なんだか本末転倒で申し訳ないのですが、その理由を大学側・高校側、それぞれの事情を知る立場から実際に目の当たりにした事実を元に解説します。
「ブラックボックス化」される
初めて私が大学の学生募集をしていたときのエピソードを紹介します。当時は年間200件ほど、全国の高校を訪問していました。色んな高校に行きましたが、様々な時期に様々な応対があるものです。
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