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完全感覚チゲーナーとなりました【面接にて】


4月16日金曜日夕方。


職場から徒歩7分だけ離れたカフェで
あるベンチャー企業社長と面談した時
これを痛切に感じていた。


事の発端は、魚用水槽のろ過装置や
デザインを手掛けるベンチャーから
面接案内が来たことにあります。


一番神回だった合コンは女性と

『アヌビアスナナとラスボラ』

意気投合した回をあげる

アクアリウム好きの僕は


「この求人こそ、自分の天職だ」と
面接前に息巻いていた。


しかし、前日面接場所が
ベンチャー企業の御堂筋オフィスから
突然、珈琲館へ変更との連絡を受け
一抹の不安がよぎった。


「大丈夫か、タロス。
お前は、喫茶店で初めて会う人と
ロクな話をしたことがない。」


そうなんです。


実は自分・・『待ち合わせ場所が、喫茶店の初対面の方とは、ことごとく話が合わない』という、謎の法則があるんです。


mi〇iで仲良くなり
西村珈琲で初めて出会った女性とは


お互いの趣味話が終わった後、突然


「わたし人間浄瑠璃をしていて・・
実はその・・


故 近松門左衛門公を・・
近くに感じるんですね」


というスピリチュアル話をされ
教会への寄付を求められたり
 

〇ixiで仲良くなり
ドトールで初めて出会った女性とは

世間話をしてた時に突然


『私のメンターがたまたま今近くいるんで
良かったら会いましょ』


と誘われた結果


2つ隣の席でかなり前から空グラスを
チューチュー吸い続けるメンターなる人物
から


1 『金持ち父さん・貧乏父さん』の紹介


MLMで、君もサクセスしないか?


とコンボされるなど、ろくな思い出がない。


(貧乏メンターの風貌と
不自然すぎるスタンバイで
名著の説得力は、皆無だったが) 



「天職に転職」と思っていた矢先
雲行きが怪しくなり


「あした転機になぁれ」と
マイナビがウィスパーしてきた。




当日、面接場所の珈琲館にたどり着くと
この予想が裏切られることはなかった。



目の前には

ピアス×黒く焼けた肌
×茶髪パーマ×ヒゲ


4拍子を備えた社長がいた。



しまいには
アクアマリン的匂いが、香って気きている。



この人と自分は・・・合わない


しかもアクアマリンて・・・






夏限定のバブでも
試したことがない代物だぞ・・・



自分の本能が
面接が始まる前から、そう語っていた。




「三代目風貌からの
 アクアマリンって最高→っ♡

 所詮、陰キャラがオラオラ系社長に
 ビビっただけでしょ」




もしも、そんなことを言ってくる
半笑いの黒ギャルがいたら
僕は4秒で、ギャルの鼻先で仁王立ちをして
こう言うだろう。





「おい、そこの小娘。
 これだけは覚えておけ。


 バブは、ストレスの多い現代において
 疲れた心と体を、唯一休ますことの
 できるアイテムだ。


 アクアマリンなど邪道な香りで
 心が癒せるのか?



 夏限定のそんなコテ先の清涼感

 四季の我々の疲れが取り切れるか?



 否。


 一万年と二千年前から
 ラベンダーと、相場は決まっている・


 FIXされていると・・・




 えっ・・お宅は・・・
 
 『バスクリン派』・・・


 お隣のお友達の白ギャルは・・・
 
 『きき湯派』・・・



 まぁ育った家によって・・・
 宗派はそれぞれありますからね。



 いっ・・陰キャラのくせに
 しっ失礼しゅました。


 迷惑のかわりといっては何ですが

 僕と、名シリーズ

 『出会って4秒で合体』

 の再現でも・・・  」

 


そんな展開等はなく
普通に面接はスタートしました。

***


珈琲館

〇 □ ◎
  □

〇自分
◎ベンチャー社長
□テーブル



「今日はありがとうございます。
 御社のことは、HPも拝見しました。

 本日は製品のことも
 色々教えて頂けると幸いです。
 よろしくお願いいたします。」



ベンチャー社長
「こちらこそありがとうございます。

 突然なんですけど
 僕たちって、海から来たんですよね。


 水が高いところから
 低いところに落ちるように

 回り回る自然の力に
 僕たち程度の文明は、勝てない。


 やっぱり、自然界のルールに
 則っていないといけない。
 

 僕たちのろ過装置は
 そんな自然の力を利用したものです。
 


 ところで、学生時代の部活は、何を?



(えっ・・・商品説明が壮大過ぎて
抽象的すぎる件について・・


しかもここで


By the way
学生時代の部活経験?


文脈なくね?


この社長と自分は合わないかも・・)



自分
「すごそうな製品ですね。

 特許技術ということですが
 同業他社はいらっしゃるんですか?

 日頃はどのような営業活動を
 されているんでしょうか?
 

 高校では
 バドミントンやってました (小声)」


ベンチャー社長
「僕たちは、自分から
 営業ということをあまりしない。
 

 Apple製品の営業マンなんて
 見ることないじゃないですか。


 頭を下げ、自社品を売るものではない
 と思っているんです。


 いい製品なんで、安売り
 したくないんですね。


 同業他社はいますが
 世界に類を見ない特許なので

 国内トップになり、世界シェアを
 取っていくのは時間の問題かと。


 私の推測ですが
 5億取れたら、国内1位なれると
 思っています。



  
 ちなみに、中学時代の部活は何を?



(えっ・・・今回の募集って
営業だよな!?

しかも、ここで

Back to the 中学時代の部活経験?


文脈なくね?



しかし卓球部って、言いたくないな。
この社長と自分は合わないかも・・)



自分
「自分が携わってきた営業とは
 少し違うようで、なかなか
 想像がつかないですね。

 ちなみに、ご縁があり
 入社させていただいた場合どのような
 働き方を期待されるのでしょう?



 ちなみに、ソフトテニス部です。」


(中学時代、散髪屋に
同質問された時のテンプレ回答)



ベンチャー社長
「人間って1日24時間しかない。
 いわば、刹那的な生き物なんですね

 
 この刹那の中、いかに少ない時間で
 マルチタスクをこなせるかが
 重要になってきますね。


 営業もありますが
 社員を目標数字では縛りたくない。
 

 価値観を共有した社員には
 一人一人が熱く、のびのびと
 効率よく働いてほしいんです。


 ワンピースでいうなら・・・











 ミホークのように
 活躍してもらいたいんですね。」



△!
〇 □ ◎
  □
  

△:コーヒー持ってくる際
  突然のミホーク発言に
  びっくりする店員さん






(えっ・・・
そこはルフィーやゾロじゃなく

ミホーク・・・





ジュラキュール・ミホークかよ。



やっぱ・・・
この人と自分は・・・あわないかも)

<今日の気づき>
抽象的に熱く語る話し方が胡散臭いが
ベンチャー社長の風貌や
会社への想いは、今まで属した企業で
感じたことのないものだった。

また風貌もさることながら
自社製品に、これだけ自信満々な人は
いままで見たことがなかった。

職場から10分離れていない所で
これだけ異なる考えや
業界で働く人がいる。

会社で、自分と合わない人がいたり
自分の価値が無いや
閉塞感を感じる必要は全くない。

また色々な世界を知っておくことで
今の会社の良い点も
改めて感じることができる。




さぁ日記も書いたことですし
『旅の宿』を入れて
ひとっぷろあびますか。

(バブ派でなくて、すいません)


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