【インドの祭】10日間続くガネーシャ生誕祭ガネーシャ・チャトゥルティ
9月7日は像の神様ガネーシャの誕生日のお祭り、ガネーシャ・チャトゥルティ(Ganesh Chaturthi)でした。このお祭り、インド各地でなんと10日間にわたって祝われます。
この祭りの本場は、マハラシュートラ州のムンバイやプネー。
でも、みんなガネーシャは好きだし、お祭りは楽しいし、みたいな理由からか、各地でムンバイを真似した祭りが催されるようになってきているそうです。
日本のよさこいがいろんな場所で行われるようになってきたり、恵方巻が全国に広がっているのに似てる気がします。
楽しいハレの日は多い方がいいですからね。
ガネーシャのお飾り「パンダル」巡りが楽しい
お祭りには見どころがいくつもありますが、楽しいのがパンダル巡り。
博多山笠の飾り山みたいなイメージで、各地のコミュニティーが設置したガネーシャのお飾り「パンダル Pandal」を巡ります。
▲ムンバイのパンダル紹介動画
バンガロールでもかなりの数のパンダルが飾られていたらしいのですが、場所が分からない。インド人に聞いても、そんなに詳しい人がいない。
というわけで、幸運なことにたまたま見つけたパンダルは3つくらい。
今年のバンガロールのガネーシャでは、腹筋がシックスパックになっているマッチョなパンダルが話題だったらしいですが、見られなかった。残念。
ガネーシャのお寺参りは2時間待ち
ガネーシャ誕生日当時は、歴史がありそうなお寺にお参りへ。
予想以上に混んでいて、なんとお寺に入るだけで2時間並びました。
以前、同じ寺に行ったときは待ち時間なしだったんですけどね…。
お寺にもパンダルがあるのかな、と期待していましたが、特になく、無料のご飯とお菓子、ラドゥが配られていました。
伝統的な舞踊や音楽を堪能
お寺近くで教えてもらったガネーシャ祭りのイベント会場に行ってみたところ、10日間にわたって伝統舞踊や伝統音楽のコンサートを上演するとのこと。
ヒンドゥ教の儀式用品のメーカーがスポンサーらしく、結構お金をかけてプロを呼んでいて、伝統芸能の知識がない私でも見ごたえがありました。
シタールに似た楽器、ヴィーナveena奏者、Rajhesh Vaidhyaも登場。タミル語の映画などにも出演したりしてる有名人らしい。
祭りの最後はパンダルを水に沈める
お祭りを盛り上げたパンダル達は、最後は水に沈められます。
ムンバイでは海まで担いでいって沈めるので、それなりに絵になるのですが、バンガロールには海がない。というわけで、各所にあるため池に沈めます。
夜、パンダルはトラクターにひかれて町を練り歩き、湖へ向かいます。
湖に到着!
なんとクレーン車が2台あり、いくつかのパンダルをまとめて湖に沈めます。
このパンダル、年々数が増えて処理するのが大変になっていて、社会問題化しているらしい。今年はバンガロールだけで41の湖がガネーシャを沈める場所として指定されていて、パンダルを沈めるための申請窓口が63もあるらしく、パンダルの数はかなり多そう。
ちなみに、パンダルは、水のなかで崩れるように基本的に粘土で作られています。とはいえ、そんなに簡単に崩れるわけもなく、廃棄物が大量に残りそう。
年々盛り上がるお祭りに、より環境に優しい方法で楽しもう、という感じなど、タイのロイクラトーンのお祭りを思い出しました。
番外編:ガネーシャの好物モダック
お祭り初日の前日、スイーツショップで見かけたのは、ガネーシャが好きなお菓子、モダック modak。
伝統的なモダックは、米粉で作った皮に、ココナッツフレークをジャガリーと呼ばれるきび砂糖で煮詰めたあんを詰め、蒸し上げたもの。
最近では、形だけ同じで、チョコレートやドライフルーツを使ったまったく別のモダックが人気。巨大なモダックや、いろんなフレーバーのモダックなど、かわいらしい。これを贈り合ったりするんでしょうね。
来年はムンバイでパンダル巡りをしてみたい、と思いました。