がま口ナビを使ってがま口バッグ製作中&各課程で気にかけていること
がま口を作るときは、一つずつではなく、気合を入れて複数作ります。
そのほうが効率がいいですよね。
1.まず表地をカット
柄の配置に一番神経を使います。
レオパード柄のように総柄の時は、それほど気にしませんが、それでもどこを正面にするかは考えます。総柄だけど、ランダムな柄だけに、微妙に違う表情をしているからです。
その他は、シンメトリーにカットしました。
ダマスク柄は、わざとアシンメトリーに裁つ場合のほうが多いですが
(そのほうが、模様により流れを感じる場合があります)、今回は中心を揃えました(クラシックな印象にしたかったから)。
モロッカン、規則性のある幾何学模様は、断然シンメトリーですね!
中心がずれていたら、多分気になってしょうがないかも(笑)
2.内布をカット・・・内布に黒は使わない
次に表地に合わせて内布を選びます。
これも慎重に。でも楽しい時間です。
今回のモロッカンのピンクのように、表地とのコントラストを楽しむ時と、その他のように同じ系統で落ち着き感を出す時とあります。
でも、共通していることは、内布に黒は使わない、ということです。
今から数年前、ある目上のお客様から、オーダーの際こんなご要望をいただきました。
「バッグの中で物を探す時、内布が黒だと見つけにくいのよね。
だから、明るい色にしてちょうだい。」
私はその時ハッとしました。
なるほど~。
今まで汚れ防止として黒や紺など暗い色が良いのかと思ったけど、
年齢を重ねていくと、見えにくくなっていくのですね。
と。
そして数年後の現在の私、とってもその意味がよくわかります(笑)!
それに、内布って大事な役割があると思うのです。
バッグを開けた時にチラッと見える内布の印象。
特に、モロッカンのピンクのように表地と全く異なる場合、パッと華やかな印象を与えますよね。
自分も気分が上がるし、まわりの人の目も惹くこと間違いなしです!
また、あくまでも表地が主役で、内布は抑え気味にすることも。
(今回の他の3点のように。)
たかが内布、されど内布
です。
3.芯(スライサー)をカットし、表布に貼る
私が扱うファブリックはデリケートなものが多いので、
アイロンを使って接着するタイプの芯はほぼ使いません。
専らシールタイプです。扱いが楽ですよ!
貼る時は慎重に。
中央線を確認して右半分、左半分、と分けて貼っていきます。
4.内布にポケットを縫いつける
同じ内布でポケットを作ります。
ポーチには、絆創膏や綿棒など入れられるサイズ、
バッグには、suicaやカード、キーなどが入れられるサイズ。
4.表内布とも縫っていく
ポケットが完成したら、表内布の側面を縫い、マチを作ります。
マチを作る時は、底の中央線に対して直角になるように縫います。
コットンなど薄い生地の場合は問題ないのですが、
生地がモロッカンのようにかなりの凹凸がある場合は、縫っているうちにズレてくることがありますので、ここは慎重にいきたいところです。
(写真がないのでわかりにくいですね。・・・すみません。)
5.がま口ナビをつける
表内布とも袋状になったら、内布にがま口ナビを取り付けてから、表布と合体させる。
写真は、がま口ナビを取り付けた状態です。口が開いててパックマン状態(^^)
この後、口金に取り付けます。
完成まで後少し!出来上がりが楽しみです。
がま口ナビについて知りたい方は、こちらをご覧下さい。
がま口ナビを使ったがま口の作り方については、こちらにも記載しております。
レシピやパターンが気になる方は、こちらをご覧下さい。