jollyrogers

駄文書き。

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プロ野球背番号の話8番

後継者を冷遇する監督昨年までジャイアンツの監督を務めた原辰徳が現役時代に着けていた背番号が8でした。ドラフト会議で4球団競合の中、相思相愛でジャイアンツに引き当てられ鳴り物入りで入団した原は、長嶋茂雄の永久欠番「3」を本人から「譲る」という申し出があったものの、結局前年限りで引退した高田繁の「8」を引き継ぎます。「壁際の魔術師」の異名をとるほどの名外野手だった高田でしたが、晩年はサードにコンバートされ、原は背番号と共に守備位置も引き継いだことになります。 入団して間もなく、

    • プロ野球背番号の話(閑話休題)4番

      背番号別現役ナンバーワン選手ドラフト(独断)たまたまですが、シーズン始まって以降公私ともに多忙でテキストを書く時間が取れず、気づいたらもう後半戦になってました。 昨年からの懸案事項だった「背番号の話8番」も少々行き詰っており、ちょうど先月末で戦力補強も終了(つまり背番号の変更も終了)ということで、気分転換もかねて「背番号別ナンバーワン選手ドラフト」なる企画をやってみることにしました。 仰々しいタイトルですが、ルールは簡単。「12球団の同じ番号の中から一番いいと思う選手を一人選

      • プロ野球背番号の話(閑話休題)3番

        ドラフト指名選手(主に1位)の背番号予想の答え合わせ三回目の「閑話休題」です。 タイトルの通りです。 せっかく予想したので、やっぱり答え合わせはすべきと思いました。 というわけで、お付き合いくださいませませ。 バファローズ×ドラフト1位:横山 聖哉(上田西高)予想「60」→「34」 投手のほうでは活躍した複数選手が予想通り良番に昇格していましたが、打者はほぼ無風。他チームでは見られた「背番号の降格」もなく、唯一の一桁空き番号「7」もFAで獲得が確実視される西川竜馬(結局翌

        • プロ野球背番号の話(閑話休題)2番

          ドラフト指名選手(主に1位)の背番号予想さっそく二回目の「閑話休題」です。 タイトルの通りです。 これをやるために、「背番号7」の更新を急いだまであります。 まだ日本シリーズも終わっていないので第二次戦力外通告も途中経過ですし、今後FAでの移籍も出てくるでしょうから、不確定要素の強い状況での予想ではありますが……。 バファローズドラフト1位:横山 聖哉(上田西高) 高卒の遊撃手。2014年ドラ1の宗佑磨のようにいきなり一桁(6番)を与えたという前例があるものの、現在空い

        プロ野球背番号の話8番

          プロ野球背番号の話7番

          左打者の番号前回の予告で「今回の裏になると思う」と言ったのは、こういうことです。背番号6が「右打者の番号」というイメージが強いのに対し、今回のテーマである背番号7は、明らかに「左打者(あるいはスイッチヒッター)の番号」と言いたいですね。 実際、昨年(2022年)の例を挙げると、空き番号だった巨人、日本ハム、右打者だった広島(堂林翔太)、ヤクルト(内川聖一)を除いた8球団で左打者(あるいはスイッチヒッター)が7番を着けていました。ではなぜ今年の例を挙げないかと言うと、オリック

          プロ野球背番号の話7番

          プロ野球背番号の話(閑話休題)1番

          閑話休題現在「プロ野球背番号の話7番」を執筆中ですが、公私ともに多忙に加え内容的にも「どこから手をつければ…」という状況でちょっと行き詰まってしまったため、気分転換で一回別の話を挟んでみます。もちろん同じシリーズですので、「背番号」に関する話ではありますが。 「もし自分が背番号を着けるなら?」先日、友人と集まったときにちょっとそういう話題になって、友人の一人が「ファンチームのレジェンド選手」の背番号を挙げたので、「ほう、そういうものか」と思いました。そういえば、草野球チー

          プロ野球背番号の話(閑話休題)1番

          プロ野球背番号の話6番

          落合博満FA選手が他球団に移籍して、前の球団の背番号をそのまま着けてしまうと、その球団の背番号の流れが変わってしまうので、個人的にはあまり歓迎していません。さりとて、今更FAを廃止するわけにも、FA移籍するような大物選手に背番号に対する配慮を要求するわけにもいかないので、これは「個人的なモヤモヤ」にとどめるしかないと割り切ってはおりますが……。 その象徴ともいえるのが、ロッテ→中日→巨人→日本ハムとトレード、FAで渡り歩いた落合博満です。 NPB唯一である三度の三冠王を含む

          プロ野球背番号の話6番

          プロ野球背番号の話5番

          地味?大昔、週刊少年ジャンプで「アストロ球団」という野球漫画が連載されていました。後年実写ドラマ化されて、「なぜ今更?」と思った人も多いかと思いますが、その情報すら知らなかった人のほうが圧倒的に多いと思います(個人的には怒髪天が「アストロ球団応援歌」に曲をつけてくれたことに感動しましたがw)。まぁ、「アストロ球団」を「野球」漫画と認定してしまうといろいろアレなのですが、「キャプテン翼」を「サッカー」漫画というか「テニスの王子様」を「テニス」漫画と認定するようなもので以下略。

          プロ野球背番号の話5番

          プロ野球背番号の話4番

          NPB初の永久欠番突然ですが、NPB初の永久欠番がどのチームの何番かご存知の方はいらっしゃいますでしょうか? まぁここで取り上げている時点で答えは自明ですが、正解は「巨人の4番」と「巨人の14番」(1947年7月9日同時制定)です。 さて続いて問題です。「巨人の14番」と言えば昭和以前の野球ファンなら大体知っている沢村栄治ですが、「巨人の4番」を着けていたのは誰でしょう? これは結構難問だったりします。正解は黒沢俊夫。読みが同じなので間違えやすいですが、俳優のほうは黒沢年男

          プロ野球背番号の話4番

          プロ野球背番号の話3番

          「一発貫太くん」突然ですが王貞治が756号ホームランを打って本数世界一になった昭和52(1977)年に表題の野球アニメが放映されていました。8人兄弟+人間の言葉をしゃべる飼い犬が草野球チームを作り、監督は母親、元プロ野球選手だった父親は故人──という野球ドラマ兼ホームコメディでした。ボクはリアタイ視聴者(年がバレるな)だったのですが、子供心に設定の理不尽と不自然さを感じていたのです。 8人兄弟の名前を上から順に並べると、「一郎」「二郎」「貫太」「四郎」「五子」「六子」「七郎

          プロ野球背番号の話3番

          プロ野球背番号の話2番

          名ショート廣岡達朗前回の「背番号1」では、結果的に自分の「内野手守備職人背番号1フェチ」という性癖をさらけ出すだけとなりましたが、今回の「背番号2」でもたぶんそうなります。なぜなら「背番号1と2はセット」だからです(暴論)。 前回のように「背番号2と聞いて真っ先に思い浮かぶのは~」とやろうと思いましたが、たぶん人によってバラバラだと思います。実は現在NPBで背番号2を永久欠番にしている球団はありません。これは、突出した選手がいないとも言えますが、裏を返せば様々な選手が着ける

          プロ野球背番号の話2番

          プロ野球背番号の話1番

          「BIG1」の系譜ほとんど思い入れのない「0、00番」を片付けて、これから順番に話を進めていきます。 というわけで、「背番号1」です。 ワタクシ、ジャイアンツに対しては「限りなくアンチ寄りの無関心」というスタンスで日頃やらせていただいておりますが、やはり我々の世代で背番号1と聞いて真っ先に思い浮かぶのは王貞治(巨人)でしょう。 「昭和の狭い球場で作った世界記録~」とか「現在の広い球場だったら868本も打てない~」とか「現在の選手が同じ条件だったら1000本超える~」とか言わ

          プロ野球背番号の話1番

          プロ野球背番号の話0番

          はじめに前の連載を終盤ハイペースで畳んだ理由は、急にこのテーマで書きたくなったからです。 自分は経験者でも専門家でもありませんが、一野球ファンとして好き勝手に書きます。 いわゆる本や野球雑誌のコラムにもよくある「背番号物語」ですが、書き手がいろいろな意味で偏っているので、読んでくださる方に新しい視点が見つかればと願います。 凡例基本的に選手及び関係者名については敬称略です。 所属チームについてですが、基本的には現役選手の場合は「現所属」、引退選手の場合は「印象が強い所属

          プロ野球背番号の話0番

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑧

          最終回怒涛の邦題ラッシュだった6thアルバム『ラバーソウル』の翌年、日本中を興奮の渦に叩き込んだビートルズ初(そしてビートルズとしては最初で最後)来日ツアーを経て、7thアルバム『リボルバー』以降、ビートルズはライブ活動を停止します。 それと同じタイミングで、ビートルズの曲から邦題が消えました。 これはおそらく、正式に裏取りはしていませんがビートルズの来日ツアーを最後に「ビートルズ邦題の父」こと高嶋弘之氏が邦楽部署に異動したからだと考えられます(高嶋氏は1969年に東芝音楽工

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑧

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑦

          「消えた恋」(What Goes On)というわけで、前回書ききれなかった6thアルバム『ラバーソウル』のB面です。 といっても、現在のサブスク世代は言うに及ばず、CD世代だって「A面?B面?」と言われてもピンとこないでしょうから、とりあえず便宜上の区切りとして理解していただければと思います。 さて曲についてですが、この曲はリンゴがボーカルを取っており、それ自体は別に珍しくない(各アルバムに最低ほぼ1曲は入っている)のですが、この曲が珍しいのは作詞作曲のクレジットにリンゴが入

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑦

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑥

          「恋を抱きしめよう」(We Can Work It Out)予告通り今回主に取り上げる予定の6thアルバム「ラバーソウル」はどういうわけか異様に邦題曲が多いので、できるだけサクサク進めたかったのですが、いきなり躓きました。 同時リリースシングルのこの曲です。 分量を考えれば前回のリストに加えるべきだったんだけど、やはり曲調というか「同時リリース」という意味を考えれば「ラバーソウル」の前に置くのが適切だろうと。 ちなみにこのシングルは「デイトリッパー」と両A面(これは死語じゃな

          THE BEATLES SONGSの邦訳タイトルを考察する⑥