ミニベロ リアキャリア真上に搭載可能なバッグ
前回の投稿でVisc EVOにリアキャリアを設置したことを報告しました。そもそもリアキャリアは荷物を搭載するために導入したことから、次はキャリアに載せるバッグが必要です。
リアキャリアに載せるバッグとして、私が求めた機能は以下の3点です。
最低限の荷物(長財布、弁当箱、水筒、自転車用ライト)を運搬できること。
キャリアに簡単に取り付け、取り外しが可能であること。
ペダルを漕いだ時に、足とぶつからないこと。
それぞれの理由は下記の通りです。
通勤で使用しているバックパックを置き換えるため、普段からバックパックに入れて運んでいる最低限の荷物を入れられる容量が必要です。あまりに小さいバッグだと、バックパックも併用する必要があり、本末転倒となります。
毎日の通勤のバッグとして使用するため、移動のたびにキャリアへのバッグ取付、取り外し操作が必要となります。操作に手間がかかると、持ち運びが億劫になります。理想はワンタッチで取付・取外し可能なバッグです。
Visc EVOは折りたたみ自転車ゆえに、シートポストとキャリアの距離が近くなるため、左右にサイドにぶら下げるタイプであまりに大きいバッグだと、ペダルを漕ぐ際にバッグと干渉する可能性があります。安全面の観点からもこれは回避する必要があります。
以上の要点を満たしそうなバッグを探した結果、3つのバッグが候補に挙げられました。
RIXEN and KAUL(リクセンカウル) ラックパックライト UniKlip / FA832
ORTLIEB(オルトリーブ) ヴァリオ QL 2.1
ADEPT(アデプト) アーバナイト 20 L
スペック比較
リクセンカウルはショルダーバッグ、オルトリーブとアデプトはパニアバッグ兼バックパックとなります。下記にスペックを挙げていきます。
リクセンカウル ラックパックライト:寸法W18×H19×D37 cm、容量8 L、重量635 g
オルトリーブ ヴァリオ QL2.1:寸法W28xH50xD20 cm、容量23 L、重量1300 g
アデプト アーバナイト:寸法W15xH52xD26 cm、容量20 L、重量850 g
リクセンカウル ラックパックライト UniKlip / FA832
結論から言うと、実際に私が購入したバッグがこちらとなります。一番の決め手はUniKlipシステムです。UniKlipシステムとはワンタッチでリアキャリアに着脱可能なシステムです。キャリア幅に合わせて9~16cmまでクリップ幅を調節可能となっています。このシステムのお陰で取付・取り外し作業は非常に簡単です。キャリアの上にバッグを置いて、両側のレバーを押し込むだけで、ガッチリ掴みます。取り外しはその逆の操作をするだけ。
また、他のバッグは自転車サイドの取り付けに対し、ラックパックライトはリアキャリアの真上です。走行時のバランスが取りやすいのは言うまでもなく、ペダルとの干渉の心配はありません。
購入前に実物を確認することができず、容量が小さいのがやや不安でしたが、私の求めていた荷物+冬用手袋も積むことが可能でした。
重量も635 gと上記3つの中では最も軽く、Visc EVOの走行性能への影響も小さく済みそうです。(Amazonでは現在取り扱いがないようです。)
オルトリーブ ヴァリオ QL 2.1
最初に候補から外したのはこのバッグです。QLマウンティングシステムというUniKlipと同様の機能があり、バッグのハンドル部の上げ下げ動作により、キャリアへの着脱がワンタッチで可能です。防水にも優れ、ワンタッチで取付可能なシステムも兼ね備えています。バックパックとしても使えるとのことですが、QL 2.1システムが背中に当たると少し痛そうに見えます。また、ショルダーベルトをバッグに収納するがやや面倒に見えます。
バッグは長細いので恐らく問題なさそうですが、ペダルと干渉が起きそうな予感もあります。実物を確認でれればよいのですが、如何せん、近隣の自転車ショップでは見つけることができませんでした。値段が最も高いこともあり、この選択には踏み切れませんでした。
アデプト アーバナイト 20 L
最終的にリクセンカウルとの2択で悩んだのはこちらです。オルトリーブと比較すると軽量で、何といっても他よりも安い(笑)。こちらも現物は確認できなかったので、ペダルと干渉が起きる可能性は残りますが、上記2製品と比較して、使えないと分かった時のダメージは低そうです。
コスパの点から一旦はこれに決断することも考えたのですが、ここで気づいたことが一つ。それは、前回の記事にも書いたVisc EVO特有の問題なのですが、車体左側のシートステーとリアキャリアを固定できてないことです。左側は特にキャリアの耐荷重が低いと考えられるのですが、バッグとリアディレーラーとの干渉を避けるため、サイドバッグは通常左側に取り付けます。したがって、この状態でバッグを取り付けると走行中の衝撃でバッグがキャリアごと落下する恐れがあります。
こうして、私のリアキャリア用バッグはリクセンカウル ラックパックライトに決まったのでした。
ラックパックライトを取り付けて乗った感想
取り付けた外観はこちらです。バッグがコンパクトなため、Visc EVOのスポーティーさを妨げない一体感のあるデザインに見えます。
荷物を自転車本体に移動したことで、狙い通り背中の蒸れ解消、肩コリもおさまりました。その代償として重量アップにより走行時の負担が増えるかなと考えていましたが、さほど感じることはありませんでした。それよりも背中が軽量になったことで、ライド姿勢を維持しやすくなり、むしろ平均速度が上がったと思います。
品不足の影響もあり、リアキャリアとバッグの導入を計画してから4ヶ月程度かかりましたが、時間をじっくりかけた収穫はありました。他に予定しているカスタムも入念にパーツを選び、慎重に進めていきたいと思います。