猫の呼吸

上記の記事が公開されていました。

記事にありましたが
>犬は“ハアハア”と息をするので、ムースの呼吸について気になっていませんでした。

今回は検査で特に何事もなく終わっていましたが、この犬と猫を同一視する考えは少し危険です。

私の専門が犬猫なのであまり他の動物を語ることができませんが、犬猫と普段一括りにされても違う生き物です。
犬がハァハァと呼吸しているから人間も何もしてないのにハァハァと呼吸していて自然なはずがありません。別種ですから。

特にハァハァという呼吸は開口呼吸(パンティング)と言い、猫では異常です。

猫の風邪の様な症状から来る鼻詰まりのような軽めな病気から、何らかの原因で肺に炎症が起こる肺炎や身体が酸性に傾いてしまうアシドーシスという病気など緊急性の高い病気の可能性もあります。
最初に診察した獣医師はそれはそれは詳しい検査を勧めたくなることでしょう。

その後どんな検査をしたのかはわかりませんし、日本と相場も違うでしょうが日本円で検査額110万円は結構な額な気がします…。
すごいです。
すべての飼い主様がこのアビゲイルさんのように振る舞うことは難しいかもしれません。が、愛する子のためにできる限りをしてあげるという心は私も見習っていきたいものではあります。

そして今回の記事のようなケースはありましたが、多くは猫の開口呼吸は異常な所見として理解しておいて頂きたいポイントです。

逆に私は猫の開口呼吸が異常とは「必ずしも限らない」ということを勉強させて頂きました。

次回もよろしくお願いします。

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