アルゼンチンロックの旅1975年

Hola!

アルゼンチンロックの旅は1975年。時代は1976年には軍事クーデターにより所謂「汚い戦争」になる直前の年。ペロンの奥様、イサベルと軍隊との政権争い。テロの横行。引き続き大変な時代。

世界ではクイーンのオペラ座の夜や、ピンク・フロイドは炎、ブルースプリングスティーンの大ブレイク。ロックの商業化。
逆にパティスミスの1stから少しずつのパンクロックの流れもそろそろ生まれてくるのかな。

そんな時代のアルゼンチンロックはチャーリーガルシア率いるsui generisの解散。そして、アルゼンチンロックもプログレが流行り出す。

①sui generis / adios

こちらはCD(3枚)とDVDどちらもあります。
1975年、アルゼンチンロックの重要バンドsui generisが解散してしまいます。フォークロックからプログレまで駆け上がったsui generis。人気はやはり凄まじかったのだと思います。こんな不安な時代の希望だったのでは?と思います。DVDではその空気感が伝わるので、非常にオススメです。

②Invisible / Durazno sangrando

スピネッタはInvisibleの2枚目を制作。1枚目から引き続きスピネッタは未到の地を開拓中。これはジャズロックなのか、プログレなのか、シンプルに複雑なことをしてる。血が滴る桃と題された今作は、ユングの「黄金の華の秘密」を題材にした意識的精神(=心臓)を指すらしい。スピネッタの歌詞は一度ゆっくり検証する時間を作らないといけないと思ってる。

③Invisible / EN VIVO TEATRO COLISEO 1975

そして、その頃のライブ。この複雑な音楽を3人でカチッとやっちゃうのはやはりすごいことだと思う。特に最後の17分にも及ぶazafata del tren fantasmaは鳥肌ものだ。


僕の見解では、スピネッタもチャーリーガルシアも所謂プログレアーティストでは無いと思ってる。プログレの影響も受けたアーティストという自分の見解。アルゼンチンロックではこの辺の年からプログレの影響を受けたアーティストが増えてくる。

④arco iris / AGITOR LUCENS V

このアーティストも所謂プログレかと言われると議論の余地はあるとは思う。このアーティストもフォークロックからのプログレって感じだ。70年代初頭から活躍しているバンドの代表作の1枚。サイケやフォルクローレの影響を受けたアーティストがプログレに接近してきた名盤!


混迷する時代、アルゼンチンロックは歌詞に隠れた意味を忍ばせ、市民に歌いかける。歌が希望を作ってたのだと思う。

それでは、また!

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