アルゼンチンロックの旅1977年

Hola!

アルゼンチンロックの旅は1977年。この年も軍事独裁政権。ペロニスタや左派政党を徹底して弾圧。そして、きっと関係ない人も多数…。
南米は割とどこも同じ状況になってると思う。アメリカの「コンドル作戦」ってのを聞いたことがある。結局、巻き込まれてるんだよなあー。

さて、1977年はパンクの年!セックスピストルズに、クラッシュ、ラモーンズ、テレビジョン、トーキングヘッズ、スーサイド、ワイヤーなどなど。アルゼンチンロックもパンクの影響を受けます…がもう少し後の話かなー。
やはり現状、この頃のアルゼンチンでパンクをやるのは危険すぎます。。。
なので、全体的にはまだアルゼンチンプログレの全盛期の続きになると思います。

それではこの年のアルバムを!

①Luis Alberto Spinetta / A 18' del sol

まずはスピネッタ!ソロになりました。
invisibleの最後のアルバムもそんな感じでしたが、ジャズロックになっております。しかも、僕の好きな感じ…カンタベリー系ロックに近い音。なんでも「バンダ・スピネッタ」という名称で流動的にジャズ系の人たちとセッションしてたみたいだ。このアルバムも名盤っす!

②La Máquina de Hacer Pájaros / Películas

さて、こちらはチャーリー・ガルシア。
これはプログレバンド、マキナの2枚目。1枚目同様、素晴らしい名盤でございます。前作に比べると弦楽アレンジの導入により、メリハリのある音楽になった印象。
でも、このバンドはこのアルバムが最後になってしまいます。

③charly garcia / Música del alma

そして、この年の11月。チャーリー祭りが開催されます。「愛の祭典」と題されたフェスは、sui generisとPorsuigiecoの再結成ライブ。そして、上記のLa Máquina de Hacer Pájarosの解散ライブを含む、すごいラインナップ。
こんな時代の「愛の祭典」。15000人程の人が集まったそうです。それこそ、出演者も観客もある意味命懸けだったのでは、、、。

David lebonも主催の一人だったみたいで、このライブ後にチャーリーとブラジル旅行に出かけます。そこで新バンドseru giranを結成することになります。

④alas / Pinta Tu Aldea

さて、そのseru giranのベースはpedro aznar。ペドロがいたバンドがこのプログレバンドalas。当時17歳だってさ。。。天才過ぎます。

プログレっていうかフュージョンバンドに近いのかも。キーボードの音の中でもペドロのベースはかなりの存在感があります。

⑤Nito Mestre Y Los Desconocidos De Siempre / 1st

さて、sui generisでチャーリーと共に歌っていたnito mestreは新たなバンドを組みました。チャーリーと違って落ち着いたフォークロックが聞けます。ちなみにこのバンドは日本で人気なmono fontanaが参加してたりします。当時20歳前後。ここからアルゼンチン音響派の種が植えられたわけです。

⑥AEROBLUS / AEROBLUS

さて、ガラッと変わって、スーパーギタリストPAPPO様のバンド。pappo's bluesではなく、別のバンド。
元MANALのベースAlejandro Medinaとブラジルのメタル系ドラマーRolando Castello Juniorのトリオ。やっぱりトリオ。
これもカッコいいんだなー。爆音で聴きたくなります。

⑦MIA / MAGÍCOS JUEGOS DEL TÍEMPO

アルゼンチンプログレ全盛期。MIAのセカンドは一気に歌物へと変化。sui generis的なフォークロックへ。これもまた素晴らしい!
ピアノがやはりチャーリーガルシアと違い、クラシック要素が強いんだよなー。

1977年はこんなところにしておきましょう。この時代はプログレで調べるとまだまだ発掘できると思います。アルゼンチンのプログレは泣きのメロディでいいですよー。

チャーリー祭り、行きたかったなあー(^^)

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