現実の変貌 エッセイ

わたしたちは、レアリテに対いして、解釈しか持たないように感じる。確かに、ある思想は世界を変貌させる。それは告発のようなものであり、スキャンダラスである。
 おそらく、ハンナアーレント、ヴォルテールのような哲学者は排他されるのだ。わたしたちは、世界に対して無力、というわけでもない。けれど、哲学者はおよそ事実を喋る。
 レアリテに対する解釈が違うと、それまでも世界に対する偏見が変わる。わたしは確かに偏見を持っている。ところが知識があると、その偏見のヴェールが変わるのである。レアリテの変貌は、その時起こる、それはわたしの内部で起こるのである。

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