専業主婦、初めての夏休み
娘の成長と幼さ、親の寂しさと信頼
私が、社会人となり働きだしたのは
21才になる年。
そこから、ずーっと働いて。
その間に結婚し、娘が産まれた。
その娘も今年13才。
今年の春、
自分史上何度目かの転換期が訪れ、
今新しいことに、チャレンジ中。
それと、生活環境が変わった事で、
初めて経験する事もある。
その一つが、娘の夏休み。
仕事をしていた時は、
保育園から小学校の頃は、
放課後実家に預けて、
私か旦那が仕事帰りに、
娘を迎えに行く日々だった。
なので、今年の夏はいつもと違う!
夏休みが始まる前から、
ドキドキわくわく
私が。
娘はというと、素っ気ないもんだ
中一の娘はもう、
「ママと一緒にいれるの嬉しい」
ってニコニコしてくれる、
可愛い少女時代は終わっている。
今では、無表情で「は?」とか言ったりする。
「今やろうと思ったの!」
「あなたの『今』はいつなの!」
一日一回はする会話。
仲が悪いわけじゃないけどね、
そういう年頃になってしまっただけ。
それでも、長期間一緒にいると、
最近あまり見せなくなった
爆笑してるとことか見れるかも。
(友達となら爆笑している。)
という、私の思惑を嘲笑うように、
娘は忙しい。
というか、部活に入った中学生は忙しい。
吹奏楽部に入った娘
朝は通常の学校よりもゆっくり登校。
10時半登校12時半まで練習。
土日なしで、お盆まで平日毎日。
だけど娘は、お盆明けに開催される、
吹奏楽のコンサートに参加するので、
土曜も練習あり、しかもお弁当持ち。
⋯あれ?思ってたのと違うな。
平日の午後は、私が家に居ることもあり、
娘の友達が遊びに来るようになった。
働いてた頃は、なかなか自分の家に
友達を呼ぶことが出来なかった娘は、
断らない。
友達が来るの嬉しいよね。
分かる。
なので、私もダメとは言わなかった。
まあ、もともとダメでもないし、
嫌とも思ってなかったけど⋯
んーやっぱ、思ってたのと違う。
と、苦笑いでお菓子を出す。
まだまだ、幼いと思ってたのにな。
すっかり『親より友達』
いや、だんだんそうなると思ってたよ。
でも、一緒に過ごせることを、
まだ楽しんでくれると思ってたんだよね~
ママは。
当たり前のように、
親離れが少しずつできてきていて、
成長してるなと嬉し寂し。
それでも、今までの夏休みに比べたら、
一緒にいる。
海に行ったり、ドライブしたり。
夏のアウトドアを楽しむことは、
暑すぎてあんまりできなかったけど、
平日は二人で、
見たことのないドラマやアニメを見たり、
宿題やっている横でnoteの記事書いたり。
たまに、イベントがあると出かけたり。
日曜パパを引っ張り出してみたり。
夜涼しくなって
ウォーキングしたりドライブしたり。
穏やかで平和な時間。
夏休みも終盤に差し掛かった頃に気になった、
娘はたまに不安そうな顔をする。
『ママ、大丈夫?』
って顔。
ふと思った。
あ、これはいかん。
穏やかな時間を過ごし、
家族と居れると嬉しがって、
のほほんとしていたのは、
私だけなのか。
娘がもっと小さい頃なら
素直に喜んでくれただろうけど、
多感な年頃。
私が働かないことに、
娘なりに頭を悩ませてるように感じた。
旦那は、金銭的に困らないなら、
慌てて仕事しなくてもいいって
言ってくれるけど、
娘は働いてるママしか知らないから。
「友達のママも皆働いているし、
ママは家で何してんの?」
と、考えてるんだろうな。
この先、収入源になるかもしれない、
在宅での活動は、仕組みのよく分かっていない娘には、仕事の内に入ってない。
娘にとって、
専業主婦っていうものは、
孫の面倒をみる、おばあちゃんのことだ
と思ってるところがあるのかな。
結果、
いつまでも、働かない私を見て、
私が働かないのはどこか病んでるのかと、
心配になっている、ふしがある。
病気だから、家に居るの?と
終わる頃になってそれに気づいた。
時に知ったふうな憎まれ口をたたき、
時にそっと手を繋いでくる。
大人と子供の間⋯
いや、まだまだ子供だもん。
たかだか、13年しか生きていないのだから。
自分のことだけで精一杯だよね。
実際そうあって欲しい。
ウザがられても、親の心配はさせたくない。
それにしても、
そういう考えになるくらい成長してたんだ、
とちょっと嬉しかったり。
反省したり。
まぁ実際は、そんな深く考えてなくて、
いつも家に居てウザいって
思われてるだけの可能性もある。
それでも、
そう感じてしまったからには、
このままではいられない。
目に見える形で
『問題ないんだな』
と安心させなくてはいけないな。
いくら、口で言っても、
勘ぐるに違いないから。
とりあえずパートで、働くか。
私の長い夏休みも終わりだ。
🍀あとがき🍀
思春期のお子さんをお持ちの親御さん。
子供との付き合い方が、難しい時ですね。
今までは、ただ守ってきたけれど、これからは子供自身が、悩んで戦っていかなければいけない場面が多くなりますね。
楽しいことも、悩ましいことも、
親には、話してくれなくなることも、
多くなってきますよね。
自分もそうだったし。
環境の違い、それぞれの事情があるから、
何が正しいかは、私には分からないけど、
その時その時で、最善を選択できるように、
子供を見つめ続けることは、
やめてはいけないと、私は思っています。
今回の夏休みは、
子供との付き合い方、
距離のとり方、
親として見せたい姿を、
手を差し伸べるべき時を、
あらためて考えるいい機会でした。
残り少ない、子供時間。
子供にとって有意義に過ごせますように。