VーCATを受けてみた
やっと気持ちの整理がついたので、とどめに今年の春に受けた適性検査について書いてみたい。ある企業に応募して、書類選考を通過できた。次は適性検査があるとのことだった。適性検査は、昨年あたりからいくつか受験している。またいつものように終業後のくたびれた頭で問題を解くのか、と思っていたが、案内のメールの文面にVーCATという文字があった。そして検査用紙が郵送で送られてきた。
とりあえず、VーCATについて調べてみたところ、内田クレペリン検査のような形で隣り合う数字を足し合わせる作業を行い、その結果で人間の内面性や、精神状態を把握するというようなことが書かれてあった。良い結果を得るための手立ては特にないようだ。そのため、暗算の確認を軽く行い、鉛筆を用意して当日を迎えた。
VーCATの受験経験はないが、内田クレペリン検査なら何回か受けたことがある。細かい字の読み書きなので、おっさんには辛い作業だ。いつも字が汚くなる。受験のあと、必ずもっときれいに書けばよかったと思うのだが、改善されないまま今に至っている。今回はWEB経由で監視されつつ、試験に挑んだ。鉛筆以外の準備としては、意識して休養を取ったことと、夕方から夜にかけての試験だったので、間食を取ったくらいだ。文字通り、腹が減っては戦はできない。
試験は想像どおりの流れで進んだ。やってみると、思った以上に鉛筆で小さい字を書くことが辛い。普段、太い軸のペンを好んでいることもあり、書きにくくてならない。また、書きにくい数字があった。中でも3や5のような丸味のある字が書きにくいと思った。転職活動をする前に、字の練習から入る必要があるのだろうか。おおよそ事前に想像していた流れで適性検査は終了した。
終了後、さぞ疲れると思っていたが、疲労感はそれほどでもなかった。普段の面接のほうが、知恵を絞った感覚があり、帰宅後は何もできずに寝てしまうことも多い。今回は普通に生活することができた。なお、回答用紙は郵送するようにとのことだったので、封筒に入れ、ポストに投函した。
それからしばらくして結果の連絡があった。今回もお見送りとのことだった。字が汚いのがいけなかったのだろうか。無理やり休暇を取って、疲労のない午前中に受けるべきだったのか。自分としては、かなり志望度の高い企業だったので、適性検査で落ちたことのダメージは結構あった。落ちたあと、まるで人間失格のような気持ちになった。インターネットで調べてみたが、落ちた原因にたどり着くことはできていない。内田クレペリン検査で落ちた経験はないが、このままではVーCATに苦手意識を持ってしまいそうだ。もし、次回受験する機会があったら、違うアプローチという意味で、丁寧な字を書くことを最優先にしてみよう。
できれば、個人として再度VーCATを受験して、結果を見てみたい。そうすれば、自分が知っていて目を背けている特性や、認知できていない部分を知ることができるように思う。今のところ、個人で受験する方法はわかっていない。
結論としては、またひとつお祈りされてしまったということだ。適性検査にすら通らない奴の相手をさせてしまい、エージェントの方にはご迷惑をおかけした、ということだろう。