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死刑囚表現展2024 其の十

*感想は私の独断と偏見です。

猪熊武夫作品

この方の作品は切り絵っぽい絵が2点ありました。
多分、切り絵ではないと思うんだよね。ハサミ使えないと思うし。
1つは箱の中からプレゼントみたいなのが飛び出してるもの。
その中に「希望」って書いてありました。
もう1つの作品は「世界平和」を願っているようなもの。

これまでの死刑囚達の作品でもちょくちょく世界平和って出てきますが
なんでそこに思いが行きつくのか、とても謎。
自分達の犯してきた罪って世界平和とは程遠いものでしょう。
そこはどう思ってるんだろう?

そして事件を調べました。
強盗殺人と遺棄をそれぞれ2件ずつしているんだけどこの方は主犯ではないみたい。
調べると猪熊の情報は薄くて、それよりも主犯の男がもと警察官だった事から
そっちの方が注目されてました。
猪熊は借金があって金銭目的で仲間と一緒に強盗殺人をして別荘の庭に埋めたそうです。
そして、主犯でない事から自分の死刑の判決に納得いってなくていろいろ拘置所の中から訴えていたみたいです。

甚だ世界平和とは程遠いんですが…
違和感しかないですね。
なんだろ。長年の拘置所生活でお金の心配もない、性的な欲も他人に向かう事はない、俗世とはかけ離れたところで生活していると
感情も穏やかになるんですかね。
そして自分の生を見つめ直してこのような思考になっていくんですかね?
自分の生を見つめ直して、他人の生を見つめ直して、最終的に自分の奪った生も見つめていければいいんですけどね。
再審請求は権利としてあるけれど
自分の罪は重すぎだー!なんて訴えるのをみてるとそれは叶わないのかなーって
思ってしまいます。

テレビやYouTubeでも刑務所の中のドキュメンタリーとかはあるけど
拘置所の死刑囚へのはないんだよね。
実際そーゆー事、どう思ってるのか聞いてみたいものだけど。

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