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死刑囚表現展2024 其の五

*感想は私の独断と偏見なので。誹謗は受け付けません!感想はいいけど。
誹謗と感想の違いわからない人はコメントしないでねー

堀慶末作品

細く繊細なタッチの女性の絵ばっかり。
実際にいる20代のアイドルとかタレントの絵が多く、裸体とかじゃなくて雑誌に載ってるようなものを模写しているよう。
とても上手。

…上手よ。でもさ、また女の絵かーーー!気持ちわるー!って思いました。
そして絵は実際のタレントさん達が描かれている。そのタレントさん達が自分の絵が描かれまくってるって知ったらどう思うんだろう。
私だったら「怖!」って思うな。と感じてました。

堀慶末を調べると「闇サイト殺人事件」って出てきました。
ああ、覚えてる。あの事件の犯人か…
当時のインターネットは今ほど普及してない。
闇サイトもあったけど今ほど周知されてない時。
闇サイトで出会った人達が誰でもいいから襲って金を奪い取ろうとした事件で
当時はそんな簡単に人を殺してしまおうとするんだ、と驚愕した。
酷い殺し方をしていてそれはもう本当に聞いてるだけで苦しかった。
だけど改めてこの事件を調べてみると、堀はこの事件では死刑ではなく無期懲役の判決だったんだよね。
えーーーー!?って思ったけど初犯でとても反省していて事件を後悔している。
唯一、1人だけ遺族に謝罪の手紙を出したい、と言っていた。
との事で無期懲役になったそう。
でも無期懲役が確定した後、一切遺族に連絡取ろうとしなかったんだって。
口だけかい!死刑になりたくなかったから反省してるフリをしてただけか!!
で、さらにその後強盗殺人やら強盗未遂やらの事件が2件発覚して初犯ではなかったと。
そっちの事件の方で死刑確定したそうです。

堀の作品は絵だけでなく短歌もあります。
あーあ、この人も女の絵ばっか描いて反省も振り返りも何もないのか….と思って帰宅して
から短歌の作品を読むことに。

短歌には友達とか母とか死んだ犬とかを回想するようなものだったり
拘置所での孤独な日常を謳ったものだったり
色鉛筆が欲しいとか高いとかそんなものを謳ったものだったり…
正直、激しく強い思いみたいなものは感じられなくて穏やかな心の内を感じました。
そしてその短歌の中の1つに
「女性を描くと批判を受ける死囚の絵 異性描くこと健全なりて」
というものがありました。
それを詠んだ時、ハッとなりました。
確かに一般の方がこのような絵を描いてたら「上手」としか感じない。
こないだ私、ミュシャ展に行ったんだけど
女性の絵ばかりみても「気持ち悪いなー」とは感じなかった。
でも「死刑囚」が描いている、というだけで絵への感じ方が変わってる、とハッとさせられました。
私は無意識に「死刑囚達は拘置所で自分の罪と向き合って常に反省していて欲しい」と思っていることに気づかされました。
そう強制している事が死刑囚の人権を侵しているという事なのか…
働かなくても3食食べれて寝床もあって自由はないかもだけどDVDとか見れちゃうし、それで死刑囚には人権がないとか言ってるけど
人の人権犯したやつが何自分だけ主張してるんだ、と思っていたけど。

なんかいろいろ考えさせられる…

ただ、私は「死刑囚表現展」に「絵」を純粋に見に行ってるわけじゃなくて「死刑囚の絵」を見ることを目的に行っているし
やっぱり死刑囚には自分の犯した罪の重さをわかって欲しいし。
だから作品は「欲」が浮き彫りの作品より「後悔」「反省」がわかるような作品がみたいと思ってしまう。

そして、堀の短歌に一瞬心揺らいだけど
この人ただただ口が上手くて人の心を揺さぶるのが得意な人なだけかも…
だって闇サイトの事件の時だって、他で事件2つ犯してるのにそれ隠して上手いこと言って反省してる振りして死刑回避してる。

…やばい。飲み込まれそうになってしまった…
私は私の中の軸をブレないようにしなくては!!

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