自宅用リングの作り方とか
自宅に練習用のリングが欲しい
と常々私は思ってました
ロボの動作確認するのにゴムシートだけだと物足りませんよね
あくまで試合用ではなく練習と動作確認の為なので
・できる限り簡単に
・軽量で省スペース
・リング半面分
といった感じで作っていきたいと思います
丸岡の作り方
というかこれはほぼ既製品をいじくったものでとても簡単
削って作ろうとするととても手間なので…
まずラジコン用のパイロンを用意します。
これにゴム塗装スプレーを吹き付けて乾燥させれば出来上がり
2~3度ほど重ね塗り この辺はお好みで。
完成!
…だったのですが、1日ガチ試合を行った結果、ゴムスプレーは耐えきれずこうなりました
てなわけでここからバージョンアップの追記
下地のパイロンは同じで、全面に厚手の両面テープを貼ります。
それからt2のゴム板を貼り付けてから外周に沿って切り、側面には剥がれづらいように接着剤を流し込んで完成
ゴムが良い感じに伸びてくれたので、特に切れ目とか必要無くできました。
耐久性も今のところ優秀で問題なく使えております。
四角岡2種の作り方
私の加工機だと210x300までの範囲しか加工できないので…
まずMDFのカット済みの板300x300x15を購入します。
加工する穴中心をペンでマーキング
それをNCに張り付けて、そのチェックした部分を原点にして穴だけ加工
そこまで位置精度なんていらんのでこんなラフな感じでよいのです
仕上げ前に一応カビ対策でニススプレーを拭いて乾燥
https://www.asahipen.jp/products/view/01811
そのあとにまたゴム塗装スプレーをかけて乾燥で完成
すり鉢丘の作り方
すり鉢は上部は分割で作ります。
上に取りつけるパーツを4分割とし、210x210x25のMDF板4枚分をNCで削ります。
3次元で曲面にできる器用なものは持ってないので階段形状に分けることでそれっぽく再現します。
この4パーツが削り終わったら土台は450x450x10のMDF板に上からねじ止め
そのあとニススプレーを拭いて乾燥した後、今回は液体ゴムをハケで塗っていきます。
塗装直後は深緑ですが、換装すると黒くなります。
これを2~3度重ね塗りします。
余談ですがこちらにゴム塗装スプレーを拭いてみたところ切削面から水分を吸収してしまうのか、ゴムっぽくなりませんでした。
十字山(折り畳み式)の作り方
今回のメインコンテンツ
キャンプ道具の焚き火台が折りたたみ式で、そういや十字山に似てるなと思ったのがきっかけ
主な材料以下の通り
t3のアルミ板
今回は昔間違えて買ったA5052の板が使い道無くて残ってたのでそいつを使用
残りの足りない部分はポリカにて
あとステンレスの丁番
30枚入りで1000円の激安なやつ
こだわりがなければ鉄とかでもいいけど錆びるのが嫌だったので
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B0D183CZBZ?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
あと土台の500×500×12のMDF板
あんまり大きなサイズは削れないので分割して設計
まずキットミルではt3の板を一通りカット
カットしたらタップを掘り部品と丁番を組み立て
なお斜面の裏にはロック機構を付ける
次にMDFにはめ込み用の長穴を加工
紙に長穴を開けたい位置を印刷して貼り付けて、ドリルで下穴開け
その後にエンドミルで繋げる目視の手加工なので大きめに 3.2のドリルで自分は加工
なお中心近くは手持ちのボール盤だと干渉して使えなかったので電動ドリルで空けるハメになったので注意ヤスリで整えて十字丘のハメコミ部が刺さるか確認してニススプレーを吹く
その後に斜面の隙間を埋める凸部品を四方にネジ止め
その後にはめ込みの穴と十字山がかかる部分をマスキングしてゴム塗装スプレーしたら完成
(このとき、マスキングテープを剥がすときはカッターでゴム部を切り取りましょう そのまま剥がそうとするとゴムの端が浮いて剥がれやすくなります)
組み立て手順は以下の通り
1、山部の2パーツを展開し、斜面裏のロックをかける
2、山部の2パーツを上下順に土台にはめ込む
3、天板を上からはめ込む
以上、30秒もかかりません
カドの補強
2024 8月追記
МDFは門から削れやすいので補強にアルミアングルを足しました
簡単に作りたかったので今回はt1のアルミアングルにボール盤で穴を開けて、金切りバサミで切断。
タッピングビスで障害物のカド部に固定
大分良くはなったのですが、横回転で引っ掛けてブチ抜いてしまうことがあったので
・ボルトの数を増やして抜けづらくする
・アングルをt1.5〜2ぐらいにして丈夫にする
と良さげです
リングの土台について
t2のゴムシートを床に直に敷く仕様です
リング反面分のゴムシート1900×950とスタート台の450×380を用意(スタート台は繋ぐ部分の分ちょい長め)
なおゴムシートは最初はめちゃゴム臭いのである程度匂いを抑える必要があります
日陰で干して、ついでに効果があるかはわからないけどファブリーズをかけておきます
直射日光はゴムを傷めるらしいので注意
一日くらい干しておけば大分匂いは落ち着きました
リングの障害物の位置にマーキングして、マジックテープを貼ります
ワンタッチで取れるのでビニテや両面テープと比べてとても楽
障害物側にも同じように貼り付けておきます
走行練習くらいなら障害物の四方ぐらいで十分
試合するなら刺さりづらいように全周貼っておくと良いかと
あとはリング端のかまぼこ
実寸のは高かったのでコスト重視で
14×20×2000で1800円 アマゾンの激安品
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B0868T59KV?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
これもマジックテープで固定
完成品
全部組み立てたらこんな感じ
スタート位置から正面まで半リング分
90度向きを変えて、マジックテープの位置を変えれば手前半分verも再現可能
番外 ゴム塗装スプレーと液体ゴムについて
今回、これらを使ってみましたがそれぞれの特徴をまとめてみました
ゴム塗装スプレー
・膜は薄め クッション性はほぼ無し
・スプレーなのでキレイに塗れる
・グリップはする
・乾燥が早い
・水気を吸う箇所(MDFの切削面等)には使えない
液体ゴム
・膜は塗る量次第 厚めにできる
・厚く塗ればクッション性は有り
・ハケで塗るので見た目はきれいにするのは難しい
・グリップは強すぎるくらい(若干ねばっとするので保管時はホコリとか付きづらい場所へ)
・乾燥に時間がかかる(推奨は完全乾燥まで24時間以上)
・水気を吸う箇所(MDFの切削面等)にも使える
まあどちらも共通として
機体を動かすと障害物のカドの部分から剥がれやすく
ただ、すぐにベリッと剥がれる様子はなかったで多少は使えるかなとは
しかし
カットしたゴム板貼れば良いよね!
というのが本音ですわパイロン丸岡とスプレーは相性が良かったので比較的実用的かなとは思います
リングを作ってみて
メリット
・自宅で高精度な機体の動作確認ができる
障害物があるリングでしか得られない栄養が確実にある
・同時に多数の機体の動作比較ができる
自宅なら全機体置いてあるわけで あとメンテや細かい調整もできる
・大学等のリングがあるところに都度お邪魔しなくてよい
練習試合するならともかく動作テストぐらいで予定調整してもらうのは申し訳ないよね
デメリット
・多少、収納場所を取る
ちなみに収納スペースはこんなかんじ
・そもそも展開場所ある?
一人暮らしだと致命的
・騒音は?
まぁ気をつけましょう
うちは下が駐車場で隣にもう一部屋ある角部屋なので割と問題なし・自宅にリング置くとかヤベー奴じゃん
ぐうの音も出ねぇ
あとMDF等の比較的弱い素材を使ってるので実際の試合だと削れたりえぐれたりするので
ほんとに試合するなら四角岡やすり鉢は硬い材質や表面をアルミ等で保護してやることをお勧めします
今度余裕があれば材料費がどれくらいかかったか計算して追記したいなあとは思います
今手掛けてる機体がこの簡易リングで改良案ができたので作ってよかったなあとは思います
まあ改良や練習の準備ができたところで…
今年、本大会 抽選落ちで出れないんですけどね!!
リング完成から3日後の出来事ですわ
まあこれにめげず改良と練習を続けたいものですね
ではまた