【FF14 7.0 黄金のレガシー】感想戦
やっとこさ7.0を終えたので、賛否ある黄金のレガシーメインクエストについて自分なりに抱いた感想を残しておこうかと。
賛否あるのは知っていたので、他人の意見を鵜呑みにした評価をしたくなくてプレイしています。否定・賛成・的外れな意見や記憶違いもあると思うので、興味のない方はブラウザバックをどうぞ。
総括
黄金のレガシー、常に一番熱くなってきたところで急ブレーキかけられて川に落ちる。でも川に落ちたあと暖かい火と毛布をくれる。
違うだろ。そもそも急ブレーキをかけて川に落とすな。
もう少し細かく
とは言ったものの、その判断に至った理由を書かないとnoteである意味がないのでもうちょっと詳しく書きます。
トライヨラスタンプラリー編
「王たる資格を得るために先王の旅路を辿れ」という明確な目的がある。その過程で、まだどういうキャラなのか分からないウクラマトという人物の人柄と、トライヨラ現地民との触れ合いもあってストーリーに正当性があったように感じた。
ただし、ウクラマト自身に「現状のトライヨラ独自の文化と平和を大事にしたい」という理由があるものの、より強く描かれていた「全てを力で支配しようとするバクージャジャ、外征により他国を従えようとするゾラージャを王位に就けるわけにはいかない」というちょっと主体性に欠ける理由だったのが気になった。
コーナ兄さんはまぁウクラマト寄りの印象だったので、なんやかんやあって和解するんだろうなとは思っていた。
なお、途中からスタンプを奪う展開や、貰えなかったんだからしょうがないや、と「先王の旅路を辿って試練を受けろ」という王位継承戦の前提を覆されてしまったことで徐々に散らかっていった印象。
ヴァリガルマンダもストーリー内での前評判よりも大したことなく終わってしまった。ゲーム的に93討滅枠を設けなければならない以上、しょうがないかなぁとは思った。トライヨラを襲った厄災にしてはあっさり解放されてあっさり終わって何も爪痕を残していないしな…
バクージャジャに哀しき過去…とついでにDisられるゾ兄さん編
先王の幻影に勝てるかナ!?という試練。
ここでバクージャジャとゾラージャが敗北し脱落したのは「は?」となった。 バクージャジャもゾラージャもウクラマトよりは遥かに腕っ節が強いと描かれていたのにこの結果は何?
傷心のバクージャジャを追い、双頭に秘められた哀しき過去…これはバクージャジャが急にしおしおになったことは置いておいて、正当性はあると思った。 その後、頼りがいのある兄貴と化したバクージャジャは正直好き。 で、ゾ兄さんは何か知らんけど負けて去っていき、玄田哲章さんを闇討ちした。
黄金郷の正体を突き止め、よーしここから黄金郷編だー!!!!と思ったら見つけただけで帰ってしまった。「ここで黄金郷の中に入っていってほしくない」という意図が透けて見えてしまい、ちょっと萎えた。
後々このゲートの向こうがどうなっているのか分かるのだけど、確かにこの段階で入ってほしくはなかった。
ただ、それを違和感が無いようにゲーム内で説明してほしかった。
連王即位編
ここが1番ウクラマトというキャラクターの人となりが見え、キャラクターが生きていたと思う。
武王と理王の二人体制は双頭にも配慮できてて良いと思ったし、餅は餅屋だと思うので理に適っていると思った。
バクージャジャもすっかり丸くなっちゃってねェ…頼りがいのある兄貴分になってちょっと好き。
ゾラージャ?誰?
なお、ここ以降全部蛇足…とまでは行かないけど、正直パッチを分けてほしかった。王位継承戦終わって一区切りついたんだし。
自分の中で明確にケチが付き始めたのはここからだと思う。
シャーローニ荒野編
エレンヴィルの故郷に向かいたいだけなのに、動物がいないだの悪い保安官がいるだの列車が動いていないだのとあらゆる手段で無限に妨害が入ってしまい、個人的には「露骨に引き伸ばしてくるなぁ」と最悪の印象だった。
なお、「荒野のウエスタンで決闘」という美味しい料理は途中に挟まる悪の保安官退治が長すぎるせいですっかり冷めてしまった。
エスティニアンがサボテンダーシバいて食ってるらしい。
アレクサンドリア突入編
グルージャジャが突然ゾラージャにやられて、更にはトライヨラはSF世界からの侵略に遭う。
エレンヴィルの故郷がなんだか大変なことに!
何だって一刻も早く確かめに行かなきゃ!!
何!?列車に爆弾を括りつけて突っ込む!?エキサイティングだ!現地の協力も得られてテンションも最高潮!乗り込むぜ!!
じゃあ準備に数日かかるからその間の雑用を頼むね!!
は????
準備万端でいざ乗り込む!という直前で止めるんじゃないよ。
そのままの勢いで行こうよ。何のために場を温めたんだよ。
ギャグマンガみたいなテンポには出来ないにしても、準備している風景を丹念にムービーで描いてエレンヴィルに「故郷心配だよね?絶対成功させようね!」みたいなやり取りを起承転結の起でするんじゃないよ。
列車上での攻防は別にいらないと思う。長いよ。
やっとこさ前線基地をバコーンと破壊して乗り込めーしたらそこは紫色の空と灰色の大地と雷バチバチワールドでした。暗いだけで一切映えない。
自分はヘリテージファウンドについた段階でLv100に到達したのでここで箸を置いてしまっていた。「エレンヴィルの故郷は一体どうなってしまっているんだ!?」という関心とやる気も、先程の列車を巡るダラダラとした攻防(とその後のIDを攻略した満足感)で削がれてしまった。
そうして突入したドーム内はアレクサンドリアと言い、FF9がオマージュ元らしい。スフェーンという明らかにモデルがパンピーでない上にアレクサンドリアの理王とか言うボスフラグビンビンの女が馴れ馴れしく接触してくる。 おまけに「私には力もない」「本当は正しくないと分かってるけど」というメンヘラを滲ませてくる。いくら馴れ馴れしくても新参者のウクラマト達にそんな姿見せなくていいよ。距離感詰めるの下手か?
我々とは全く異なる死生観をまざまざと見せつけられ、どことなく気持ち悪さを感じながらアレクサンドリアを観光していく。これは正直好き。
ずっとどこか気持ち悪いまま引っかかるものを残して進んでいく。こういうの時々欲しくなる。
ゾラージャ討滅編
ゾラージャ本人をおびき出す策として、民草と触れ合ってアレクサンドリアの世界観や死生観をねっとり描写だ!ついでにゾラージャの子供との触れ合いと古の機械兵を通して永久人の説明もするぜ!
ついにしびれを切らしたゾラージャがトライヨラに襲いかかる…ところへ駆けつけ、ウクラマトはゾラージャに一騎打ちを申し込む!!
アツい展開だ!!レギュレーターを破壊してライフのストックも無くしたし条件は互角!ここからインスタンスバトルでウクラマトを動かして…
…なんてことは無く、その後スフェーンと息子の乱入を受けてゾラージャはテレポで帰ってしまった。
熱い展開にしてから投げ捨てるの上手いですね。そこからID、ゾラージャ討滅までの流れは大変良かったです。その後、スフェーンが鍵を奪って鏡像世界に逃げちゃった!大変だ!
じゃあ手も足も出ないんで帰ります。
はい…………………
分かるけども!!分かるけどもさ!!!
リビングメモリー編
スフェーンを追うためにクルルの耳飾りが黄金郷の扉の鍵となり、ゾラージャの「俺が生き 勝ち得たものは 置いていく」という川柳と共に託された王権を息子が行使していざ黄金郷の扉の向こうへ向かう一行。
すっげぇキモいデザインの塔が移り、リビングメモリーのマップにエーテライトが3つあるのを見た瞬間、「うーわまだあんのかよ」と辟易してしまった。またその後の「アタシはこう呼ぶぜ、アンロスト・ワールド…」でヒエッヒエになってしまった。
生者が歩く世界を救うために記録の残滓が彷徨う世界を滅ぼす、というと聞こえがいいのかもしれない。
そうしてとわんちゅ達を記録したサーバをシャットダウンしていくのだけど、正直連中の死生観がよくわからなかった。
死んだけど記憶から再現され第2の生を得て、のんびり楽しく過ごしてしあわせ~という楽天的な話を想定していたのだけど、本人らも「あんたらも悔いなく過ごしなよ!」などのまるでもう未来がないような事を知っているようだった。
また、最大の意味不明な点は「ターミナルをシャットダウンすると、そのターミナルに記録されていた永遠人たちは消滅してしまうよ」と説明があったのだが、いざシャットダウンした際に「強い未練を残した人が残っちまってるみたいだね…話を聞いてあげれば消えると思うよ」と言われたこと。
ターミナルをシャットダウンすることで数多の記憶の残滓を消し去り、たくさんの永久人を消し去ることになるという、重い責任がのしかかる行動を行ったところで、その前提が覆ってしまった。
ゲーム的にサブクエストを残さなければならないという都合はあるのだろうけど、ここだけは本当に納得できなかった。
よっぽど強い未練なんだろうなぁと思ったら「案内していた永遠人が途中で消えちゃって消化不良なんだよ!」や「彼女が動物園のちょっと危ない魔物がいるところに一人で行っちゃったんだ!」程度のものしかなかった。
流石にどうかと思った。
なお、「記憶というデータから再現された存在なので、あちこちにゴミデータが残っちゃったんだよ」という意見をもらったのだけど、システム屋なので理解できた。確かにそういう事例はよくあるのでその意見は納得した。
でもそんなのゲーム内で言及されていなかったので、シナリオライターはもしもそういう意図があったのならちゃんとゲーム内でカフキワか誰かに言及させて欲しかった。
クルルの両親だったりカフキワとエレンヴィルの葛藤だったりは悪くなかった。カナルタウンは飯の味がしないとこだけあればよかったと思う。
全部シャットダウンしてアレクサンドリアからエターナルクイーン戦、クソデカつづくドンまでは流石に急ブレーキ川ドボン案件はなかった。
ここでやられてたら流石に黄金アンチ側にならざるを得なかったので安心した。
まとめ
ずいぶん長くなってしまった。(この時点で4200字超え
賛否ある黄金のレガシーメインクエストだけど、確かに否の要素はいっぱいあると思った。盛り上がってきたところで急ブレーキかけるのはやめて欲しいし、後から「あーこれやってなかったからあそこでブレーキかけたんだなぁ」というのが透けてしまっていた印象。
なお世の人々はウクラマトにだいぶ文句があるらしいが…。
ウクラマトが嫌いだと、そりゃ7.0全部ウクラマトの話だし楽しくないよね。
相手のことを知りたい、知ることで理解し今後の行く末を一緒に考えよう、というスタンスは徹底していたので、自分はかなり好感を持っていたのが良かったかもしれない。
何だかんだあったけど、やってよかったと思います。
7.xでの掘り下げも楽しみにしています。急ブレーキ川ドボンはやめてね。
これからアルカディア行って7.1やります。おわり。