コスメと香水が好き
コスメの持つ、他に代えがたい夢
小学生のときに自分がまったく美しくないという事実に気がついた私。中高は本ばかり読んで地味にひっそり過ごしていたのだけど、大学生になってアルバイトをして化粧品を買った。そこからすっかりコスメが好きで、今に至る。
おそらく、少しでも綺麗になれるかもしれないという夢を買っているのだと思う。
うつくしくキラキラしたコスメを使うことで少しはマシになるのではという夢や希望がある(実際はたいして変わらない)
大学時代の「メイク魂に火をつけろ」(BGMはB'z)資生堂ピエヌ、FSP(フリーソウルピカデリー)、アナスイの何か凄いラメマスカラあたりから始まった。ファンデーションはオプチューンやプラウディアね。インウイ(旧)は高くて買えないや。ディグニータというのもあったね。
そう、アイテムでお察しの通り、私は超氷河期世代。これから就職に苦労する未来が待っているのだが、それはさておき。
今も夢や希望をコスメに託してシーズンごとに楽しく集めている。アイシャドウは発色のよいラメやパールが効いたのが好みで、今年ローンチされたプラダビューティー(ロレアル系)のパレットが特に気に入っている。他にも大量にあるのだけど、ゲランやジバンシイなどLVMH系も好きだ。
香水は実用性より、もはや趣味
私の母親の実家がまぁまぁ余裕があり(しかし母は色々やらかして後に勘当されている、それはまたいつか)、祖母が香水をコレクションしていた。キャロン、ゲラン、資生堂、POLAなど色々と集めており、美しいボトルが気になっていつも見せてもらった。
特にPOLAは、資生堂と並び昔は香水に力を入れていたのですよ。
私も徐々に興味を持ち始め、初めて購入したのは15歳のときの資生堂ビバーチェだった(香水...というか制汗剤?)、3種類あって、グリーンのボトルを購入。
そのあと資生堂のブルーローズ、大学生で資生堂アンジェリーク、ランコムポエム、DIORタンドゥルプワゾンという随分ませた香りを使っていた。働くようになって「香水はゲランよ」という祖母の格言通りゲランカウンターにビクビクしながら行き、チェリーブロッサムを購入。そこの店長さんが私のような若造(当時)にも真摯に対応してくれる素敵な方で時々通うようになり、アクアアレゴリアや今で言うレジェンダリーを集めた。
店長さんにはフレグランスコンサルテーションにも誘っていただいて、そこでシャマードのパルファムを購入(あのたまねぎみたいな逆さハートボトル)
値段にびっくりしたけど今のインフレを考えると妥当というかむしろ格安だったのでは?と思う。
30mlの香水(パルファム)が3万円台、そのあとジッキーとジャルダンバガデールEDP2本買いしても3万円ちょっとだった時代は10年以上前。いやもっと前かも。
当時のゲランは香水(パルファム)もラインナップに豊富に揃っており、ランスタンやシャンゼリゼ、ナエマもパルファムで購入した。コレクションがなかなか充実していたのだが、30歳を過ぎて結婚することになり「こんなに香水を集めているなんて、ドン引きされるのでは...良い匂いの水にこんなに課金をしてしまったよ..」となり、一度ほとんど手放してしまった。今思えば勿体なかったが仕方ない。とはいえ使い切ったシャマードの例のたまねぎ逆さハートボトルを燃えないごみとして捨てたのをひそかに後悔している。
35歳くらいから第二次ブームが来て今に至る。
メインはゲラン、シャネル、それにフレデリックマルやドルセー。香り関係の趣味で仲の良いお友達もでき、おすすめや教えてもらった個性派のフエギア1833もいくつか。
しかし、ちょいちょい好きな香りが廃番になりこの世は無常。
そんな中、シャネルは一度リリースした香りは滅多に廃番にしない大変気骨のあるブランドだ。微力ながら応援したい。と偉そうに書いてみたが、微力すぎて風の前の塵みたいなものだ。
気が向いたらこの手の備忘録もまた書いてみたい