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ゲランのメイクアップアドバイスに行った

私とゲラン

大学生のときに「チェリーブロッサム」オーデトワレを購入したのが、ゲランに入門したきっかけ。チェリーブロッサムは今は春の風物詩となり、ボトルに枝が生えたり装飾的に凄い進化を遂げてお値段もファビュラスだが、当時は7000円くらいだったのだ。ボトルも35mlで可愛らしく、これが私の初ゲラン。あ、20年以上前の話です

ディオールのようなバズり方はしないし、何ならちょっとマーケティングどうなのよと思う不器用なゲラン(※褒めている)、香水と粉物とリップの質は最高に良いと思うので細々とメイクアイテムや一部のスキンケアを愛用している

カウンターに寄っていつもの美容液を買った時、担当BAさんに今度メイクイベントがあるので来ませんかとお誘い頂いた。ゲランの顔である有名なアーティスト氏がいらっしゃると聞き、滅多にない機会なので予約をお願いした。
(たまたまタイミングよくお声がけ頂いたが、数名限定のイベントなのですぐ埋まるとのこと)

百貨店にほぼスッピンで向かう

イベントの日がやってきた。どうせメイクを施してもらうので、往路のメイクはいいや。
大谷刑部殿のような日焼け予防フェースカバー(もはや目だけが見えるようなやつ)は持っていないので、堂々とスッピンを晒して地下鉄に乗った。

カウンターに到着し、ほぼスッピンではあるが担当BAさんが丁寧にクレンジングと、オーキデアンペリアルシリーズでお手入れをしてくれる。しかも新商品のファンダメンタルオイルなるものも登場。ファンダメンタルって何...?(根本的なオイルってこと?)
何かよくわからないけど凄そうで、お値段も予想をはるかに超えたので「なんか凄いですね」と庶民は平凡な感想を伝えるしかない。
とはいえお手入れは大変心地よく、前日残業で疲れておりうっかり寝そうになる...

と、ここで専属メイクアップアーティスト氏が登場され、ご挨拶。SNSや雑誌で見かける通りの洗練された雰囲気が素敵...
「僕はもうメイクのイメージが出来ました」とにこやかにおっしゃるので、既に只者ではない感じがする(※只者ではない、高名な方である)

魔法のようなメイク

仕上げの希望を聞かれたので、いつもマンネリなので少し華やかになりたいと伝える。ぱっとしない顔面のくせに華やかとは大変お恥ずかしいが、希望は希望。
というか、氏のほうが顔小さいんじゃ..と絶望感に打ちひしがれた。
しかし「ゲランを愛用してくださっているきっかけは?」との質問に、初代チェリーブロッサムと答えたところ、いついつ発売のものですね.あれはマリーマントワネットの香水瓶モチーフで..などと凄まじい知識と愛が溢れ出したので、こちらもそこからすっかりリラックスして会話を楽しめた。むしろもっと聞きたい...

メイクブースに移り、ファンデから。色味も一瞬で決まり、何よりプレシャスライトという筆ペン型コンシーラーが随所で活躍する。一応持っているがカバー力がなくてシミ隠れないなと思っていたが(ごめん)、あくまでも光で飛ばすアイテムであり目周りや口周り、眉のエッジを取ったりするのに使用していた。もっと使おう。
眉もアイメイクも魔法のように進んでゆく。
同じパレットを持っているのだが、まるで違うアイテムのよう。
匠の技に、片時も目が離せないのであった。

赤リップの罠と、氏の美しい所作

リップの色にいつも悩んでいる。というのも唇の色が薄く血色がなくて、ベージュリップだとドラクエでいう「ただのしかばね」になるのだ。
しかし、真っ赤にすると思った色(見本の色)と違う。なのでローズ系か、振り切ってプラム色が多い。
そんなわけで、リップはアーティスト目線から独断で選んで欲しかったのでお任せした。
瞬時に選ばれたのはルージュジェの03、ヌードアントンスという色である。赤みのあるローズベージュに見える。こちらと06がパリジェンヌに人気のカラーらしい。ふーむ..そういえばパリではシャンゼリゼ通り68番地のゲラン本店に行っておけばよかったよと今さら思い出す。

彩度の高い赤系のライナーでエッジを取り、03を塗るとあら不思議!まさに少し華やかながら浮かない、馴染む赤である。これは同席のBAさんもびっくりしていたほど。
私の唇が薄い紫なので、真紅を塗ると暗めに発色するとのこと。ほほう...

仕上げのパウダー(メテオリットビーユ)はお抹茶をたてるように上品にくるくる粉をとってふわりとCゾーンに。同じものを所持しているがバフバフ粉は飛ぶし、蓋は時々ポンと飛んでいくし、忙しないことこの上ないので、次回からお抹茶を意識するぞ....
そんなわけで自分史上最高に気に入ったメイクが完成!色んなコツも教えていただき、フレグランスのお話もできてとてもとても楽しかった。
しかも即興でさらさら素敵なイラスト入りのメイクアドバイスシートを描いてくださるのだ。まさにアーティストである
たまにプロに見立てて頂くと、選ぶアイテムも新鮮。まぁあんまり再現できないけど、とりあえずぼちぼちアイテムを購入したよ

アーティスト氏に頂いた名刺がフローラルパウダリーで恍惚とする香りだった。蒼の時間=ルールブルーである。自分には似合わないかも知れないけど、私もルールブルーのパルファンを試してみたいと思った。

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