『下剋上球児』から受験生が学ぶこと ~弱者が強者を喰う~
野球、特に「高校野球」とくに大好きな私にとって、
タイトルにもあるドラマ『下剋上球児』から、実は受験生が学べるものがあります。
今日はそれを紹介したいと思います。
「下剋上球児」は実際にあった話
昨年、地上波で放送された「下剋上球児」はほぼ実際の話です。
要するに、2018年夏の高校野球、記念すべき100回記念大会で、大阪桐蔭優勝、金足農業旋風、嵐がテーマソングを歌うなど、その年に何かと話題を奪った大会に出場した『三重県立白山高校』をモデルにした話なんです。
引用元:朝日新聞デジタルYoutube
三重県立白山高校とは・・・。
2007年 選手権三重大会初戦敗退 桑名北0-11
2008年 選手権三重大会初戦敗退 水産2-4
2009年 選手権三重大会初戦敗退 桑名1-20
2010年 選手権三重大会初戦敗退 津商1-4
2011年 選手権三重大会初戦敗退 津田学園0-10
2012年 選手権三重大会初戦敗退 上野0-9
2013年 選手権三重大会初戦敗退 紀南2-12
2014年 選手権三重大会初戦敗退 津工2-11
2015年 選手権三重大会初戦敗退 名張桔梗丘5-11
2016年 選手権三重大会初戦敗退 相可1-3
2017年 選手権三重大会3回戦敗退 菰野3-6
2018年 選手権三重大会優勝 松阪商8-2
学力は偏差値37
簡単に言えば・・・
10年連続初戦敗退の学力底辺のヤンキー高校を甲子園に出場させた日本一の下剋上高校
就任たった5年で底辺高校を甲子園出場へ
こんな野球も学力も底辺の高校の監督を務め、たった就任5年目で甲子園出場へと導いた監督が東監督だ。
ドラマのストーリーとは違うさまざまな苦労があったという。
それはみなさんも想像できるだろう。
東監督はどのようにして甲子園と導いたのか
昔から弱小高校が甲子園に行くストーリーはよく聞く。
しかし、その方法は単純に能力の高い選手を中学のシニアリーグやボーイズリーグから引っ張ってくるという至って単純な方法だった。
学習塾や予備校で言えば、頭のいい子を入塾させて塾として努力せずに、子どもの能力(頭のよさ)に頼ってさらに実績を生むという方法だ。
では、白山高校もこれと同じ方法だったのか。
いや違った。
白山高校は最寄り駅の列車が2時間に1本しか来ない、山あいの辺境の地ゆえしかもヤンキー高校と地元民から揶揄され、どれだけ有名で、熱心な監督がいても、有望な選手を集めることはやはり難しい。そういった選手は近隣の強豪に進学する。
だから、白山高校に有望な選手が進学することは難しいのである。
選手の数は集まっても、
「自信のない子の集まり」
だったと東監督は言う。
そんな中で東監督が取った方法。
それは、
年間150を超える練習試合
しかも、強豪との練習試合も頼み込んで組むことができたそうです。
それにより
①試合のための練習(実践練習)ができた
②強豪との差を毎回測ることができた
これは私の分析ですが、以上の2つの要因が大きかったのではと思っています。
つまりは緊張感のある試合、強豪との試合も含めて練習試合を重ねたことで、実力がなくても、
試合になっても堂々とプレーできる力と自信を身につけたんだと思います。
まぐれと言わせないために
今、東監督は白山高校から同じく三重県の公立高校昴学園に赴任。
https://vk.sportsbull.jp/koshien/hs/21/23042/result.html
白山高校よりも上の16年連続敗退の昴学園を甲子園に出場すべく奮闘されているそうです。
そして、その芽がまた出ようとしています。
その記事がこれです。
なんと、春季三重県大会第3位まで上り詰めてきたんです。
すごい!
陰ながら応援しています。
ここから受験生は何を学ぶ?
以上の話から私が言いたいことは、
高校球児とっての『練習試合』=受験にとっての『テスト』
つまり、時間を測った実践さながらのテストに近い学習環境にどれだけ身を置くことができるかが私は重要だと思います。
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