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小説・詩を書いています。 気まぐれに投稿します。 5人の高校生を描いた物語『Pentagon』おやすみします(無期限)

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小説・詩を書いています。 気まぐれに投稿します。 5人の高校生を描いた物語『Pentagon』おやすみします(無期限)

マガジン

  • Pentagon

    高校生5人を描いた物語。 感情に身をまかせて描いてみます。 【登場人物】 間森 蓮那(まもり はすな) 才色兼備な女子高校生。広瀬へ想いをよせ続けている。 広瀬 俐樹(ひろせ りき) 爽やかで、女子によくモテる男子高校生。間森に一目惚れする。 橘 翔(たちばな しょう) 広瀬の親友。広瀬の「初恋」を応援して、お節介を焼く。 石原 夏海(いしはら なつみ) 広瀬に片思いする、間森の友人。積極的に広瀬へアピールしている。 野村 千晴(のむら ちはる) 間森の幼馴染の男子高校生。女子力が高く、自分磨きに力を注いでいる。

  • 小さなお話たち

    詩なのか短編なのかショートショートなのか、よくわからないけれど書いたものを集めました。

  • 詩集め

    詩を集めました。歌詞・poem・など

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片思い閉幕

あなたのことが好きでした。 これは素敵な恋でした。 毎日、あなたのことが頭から離れずに大変でした。 何度も諦めては再び気持ちが舞い戻って、 あなたにずっと恋をして、結構時間が経ちました。 本当に素敵な方です、あなたは。 でも、今は、あなたのことで頭がいっぱいで、あなたと話したくて、あなたに私のことを考えて欲しくて、 と思わないんです。不思議です、自分でも。 あなたをずっと好きでいたから、たくさん心を動かされたから、 今はちゃんと素敵な思い出。 あなたに感謝

    • Pentagon_❹果敢

      1.努力 『私もこの曲好き!いいよね!!』 『これいいよね』 『どんなジャンルきく?』 『ミスター林檎とかきくー』 『私も好き!結構好み似てるかも これおすすめなんだけどきいてみて〜』 『おけ』 『どこのカフェ?めっちゃおしゃれ!💟』 『DayDreamってとこ〜。塾の近くにある』 … 『突然なんだけど、、、好きな人いるー?』 『最近髪切った〜』 また、未読無視かー。最近、広瀬くんからDMの返事が全然こない。既読すらつかないって私何かしちゃった??好きな人いるか急

      • Pentagon_❸過去、となり今

        1.忘却 なにもかも。私に味方する存在はいない。欲望も悲しみも。 もう全てが丸く収まった、外の事情とは違って見える。 二年前。もう二年も経ったのか。それはそうだ、と納得しきれない、湿ったため息をつく。 私はあなたを知らなかった。 あの日、あなたから向けられたその視線に、いつの間にか惹きつけられて、二年も時が経つ。 そして、私は一年前、あなたを知ろうとしなかった。何も起こらずに終わりは来た。私の初恋はとっくに終わっているようだ。 私は今、どうしたらいいのかわからない。も

        • 「すごい」がほしい

          私はすごいと言われたがっている。あなたは特別だ、価値がある、といわれているようで「すごい」という言葉は私の自信になるのだ。他人からの評価に依存している。私は、「すごくなりたい」という欲を持って、怖がらず大きなことに挑戦する。私の口からは「すごい」と言われるような事しか出てこない。私は「すごい」と評価される為のことしかしていない。建前では正論に頷き、本音ではこう言えばどう思われるか計算している。 いつしか、私は「常にすごい」存在であることを自分に求めている。「すごい」を求めて

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        片思い閉幕

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        記事

          瞬き

          雨音が路上に響く。 虚ろな目をして立っている。 何かを失ったわけでもないが、ハートの中を灯してくれていた火が消されたみたいに、妙に冷たい。 もがいても、叫んでも、何もできない己の無力さを痛感して、その感情に浸っているのでもない。 そこにいた己が一瞬で燃えて消える、そんな存在になってしまったみたいに思えてくる、だけ。 儚い一瞬に趣を感じている、時空を超えたみたい。 ほんと、時空を超えたみたい。

          未来予想_happy ever after

          私たちは、何度もすれ違ってきた。でもそれは摩擦ではなくて、時の運の巡りだった気がする。お互いに記憶をたどりながら、心ではいつも未来予想がすっと浮かんできて、過去のことも今のように蘇ってくる。 彼女が纏う純白のドレス。僕は前世から君を知っていたんだ。こんなふうに二人でこの日を迎えられること、なぜか確信していたんだ。でも今は、なぜか怖い。君がこのまま光の中に消えてしまいそうで、怖い。この恐怖にも前世の裏付けがあるような気がする。だから怖い。 「僕たち、ずっと一緒だよね。」 「

          未来予想_happy ever after

          未来予想 her side

          「久しぶり!」 「え?」 「覚えていないか…。幼稚園の頃以来だしね。」 「あ!久しぶりですね。」 じっと見つめてしまっても、困るだろうな。はっきりと覚えているってバレたら引かれるかな。彼から声をかけてもらったのはあの時以来。 「いつか結婚しようね」 まだ私は3歳。彼は5歳。この言葉を大切に心の中にしまっている。彼はきっと覚えていないだろうし、そんなに考えて言った言葉でもないだろうし、ずっとずっと前のこと。でも、彼を見ると緊張して、覚えていないように装ってしまう。 ねえねえ

          未来予想 her side

          あきの小窓

          開かれない小窓 朝が九月を遠くへ運んでいく 風が 葉の音はせず、ただこぢんまりとした 太陽光は夏よりも穏やかで 芽吹く春とは違う空気 煙が上がっている 空になびいた後の雲が 背筋を伸ばして 風をカーテンに通そうとする 窓を開ける 開かれない小窓 針はただ回転を続ける 家の周りはこんなにあかかったかしら 風はいつまでたっても記憶をはっきりと 思い出させてはくれないが 曖昧な感覚を引き出しては片付けてしまう 鼻から吸った空気は 何かいつも私が追いかけている間に 掴めなかったもの

          あきの小窓

          強girl

          私の強がりが、いつも求めるものを遠ざける。 新しい時の過ごし方や感情、愛情 誰もそれを私が求めてるなんて知らない。 だって私はそれなしにやっていける って思われてるから。 私が強がっていることに誰か気づいてほしいんだけれど、 そんなの、期待しすぎに欲張りよね。

          花火

          今、花火が上がった。近くでお祭りがあるようだ。大きな音が髄まで響く。去年までは、平気だった。 今年は、あの人がいたらいいのにな、ってね。 仰向けになって、煙のにおいが届くのを待つ。

          未来予想

          「久しぶり!」 「え?」 「覚えていないか…。幼稚園の頃以来だしね。」 「あ!久しぶりですね。」 そうだよね。僕が君にプロポーズしたこと、君は覚えていない。 僕は目をそらす。これは前にもあったシチュエーションだ。そして、今僕が連絡先を聞けば、いつか君はyesという。前世ではそうだったよね。

          未来予想

          Pentagon_あらすじ・人物紹介

          【登場人物】 間森 蓮那(まもり はすな) 才色兼備な女子高校生。広瀬へ想いをよせ続けている。学校では格好などに無頓着であるため、恋愛やおしゃれなどにあまり関心がないように思われている。容姿やなんでもできるということから、高嶺の花だとされる彼女だが…。 広瀬 俐樹(ひろせ りき) 爽やかで、女子に人気がある男子高校生。間森に一目惚れする。背はあまり高くはないため、少しコンプレックスを抱いている。間森に対して、奥手である。実際、優しくおっとりした性格で、かなりの鈍感である

          Pentagon_あらすじ・人物紹介

          step forward

          I think  it is important to spend your time with a lot of people in your life. 私は多くの時間を多くの人と過ごすことは大切だと思う。 I believe that people need the time to grow up. 人々は成長する時間が必要だと信じている。 And I guess that the time lets you know a larger world than the o

          step forward

          Pentagon_❷爽やかに始まる

          1.友の顔 あいつにはいつも彼女がいた。青春なら恋人がほしいのは当たり前だと自分の中で納得する俺は、あいつになぜ恋人ができるのか不思議だった。芯のないやつ。勝手にそういう風に思っていたから、あの眼差しに驚くどころか笑ってしまった。初めて見た。あいつはこんな顔もするのか。俺自身、そんな顔をしたことはない。要は、一目惚れだろ。あいつがしたのは。悔しいなあ、って勝手に憎みたくなってくる、いや相手も羨ましいよ。一目惚れされるなんてドラマかよ。でも、本気でいる親友を見れば、こいつの「

          Pentagon_❷爽やかに始まる

          Pentagon_❶あの日から

          1.プロローグ 私は、あなたを知らなかった。 あの日、あなたから向けられたその視線に、いつの間にか惹きつけられて、一年も時が経つ。 今でさえ、話したこともない。 目を見つめたこともない。 なのに、こうして忘れようとしては記憶に擦り込むように思い出す。 私は、いつも彼が私の視界にいないかのように振る舞う。わざとではなくても、いつも冷たくしてしまう私。あなたから見れば、私はただの話しかけづらい人。何も起こらずに終わりが迫る。 2.「私」のあの日 去年の夏、私は髪を切った

          Pentagon_❶あの日から