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読書#10 人はなぜ苦しみを感じるのか③

引き続き、『無(最高の状態)』の読書メモを残したいと思います。

おさらい

人が苦しむのは、一の矢にさらに、二の矢、三の矢と自分自身に打ち込んでしまうことが原因という話でした。
それは生存上必要な機能であったものの、同時に今では苦悩を生じさせてしまう原因になっていると。

第1章 自己

「自己」

これらの問題を煎じ詰めれば、すべて「自己」の困難に行き着くという点です。
私たちの苦しみが長引く場面には必ず自己が関わり、目の前に存在しない過去と未来の脳内イメージが、あなたを〝二の矢〟で貫いています。

なにかの出来事に対して、人間が持つアラームが鳴って、ネガティブな思考が自己を中心に広がったとき、嫌な感情が広がっていきます。
さらに、未来や過去への感情となっていったとき、よりネガティブな方向に突き進んでしまう。
それが二の矢であり、事態を悪化させている原因なのだと述べられています。 

この点は特に理解ができました。
例えば、試験の成績が悪かった時に、次に向けて頑張ろうと切り替えれるなら、ネガティブなことではなく、次へのステップになります。
反対に、なぜ自分の頭は出来が悪いのだろうか、同僚に比べて自分は才能がないのか、自分の勉強の仕方が良くなかったのかなど、自己の過去や未来にこだわり出すと悪循環になりそうですよね。

「自己」を消すことはできるのか?

自己とは自分のことなら消せるわけないから、どうしようもないと思えるのですが、そうではというのが近年の認知科学や脳科学からわかってきたようです。

しかし、幸いにもここ数年の認知科学や脳科学の発達により、自己についてわかりやすい考え方が生まれてきました。それは、自己とは、あなたの内面に常駐する絶対的な感覚ではなく、あなたの感情を支配する上位の存在でもなく、特定の機能の集合体にすぎないというアイデアです。

人間が集団の中で生きるために、他者との関係の中で自分を相対的に位置付ける認知能力がつまり、自己なんだと理解しました。
他者がいなければ、自分とはどんな人間か自覚することを認識する必要はなく、生きていけますよね。

この事実から、私たちは2つの要点を得ることができます。 
❶ 自己が消えるのは珍しいことではない ❷ 自己が消えてもあなたは作動する

例えば、なにかに集中しているとき、自己の感覚はなくなり、現在の環境にただ存在している心持ちになるだろうと示されています。
時間軸が今現在に向かったとき、過去や未来に思いを馳せることがなく、自己を消せるとのこと。

ここはポイントで、この自己を消す感覚を意識的に得ることができたとき、苦しみから解放されるということだと思います。

第2章以降

第2章では、自己を作り出している要素として、脳が物語を作り出すストーリーテリング機能を深掘りしています。
脳は虚構の世界を創り出すのがうまいんでしょうね💦
それでうまく生活ができる部分もあれば、無数の物語が自己を生み出し、苦しめることもあるというわけで、うまく付き合っていくことが必要なんですね!

本書の後半では、マインドフルネスのような具体的な対処法の話がされていきます。

とても好奇心が掻き立てられる内容でした!

いろいろ以降にも気になる内容はあったのですが、kindleで引用上限になってしまったというのと、膨大な分量になりそうなので、ここまでで一旦筆を止めたいと思います😅
もう少しうまくまとめて、かつ読みやすい文章を書かないとと反省です。。
でも、もし本書に興味持たれた方は是非読んでみてください❗️
かなりおすすめでした!

ちょっと難解な内容だったので、ポップな本を次は読んでみようかな〜


“https://www.amazon.co.jp/dp/B099DDJSL9/ref=cm_sw_r_awdo_YNZHNMZ0A9G1V5T0CGB6”

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