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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆16個目◆

「苦しめられること」をフランス語で表現すると、être tourmenté」(エートル トゥルマンテ)というそうです。日々の生活の中でちょっとしたエートル トゥルマンテを書きました。

◇逆天気の子◇
よく「晴れ女」「雨女」とか言うけど、私はどうや雨女寄りの雨のち曇り女のよう。
ギリギリで曇りに持ち込むような、雨のち曇りの女。それごぴったりの表現。
テーマパークや旅行に行こうとすると、なぜか前日から天候が変わりだし「予想外の天気になるでしょう」なんて気象予報士が困ったように言い出す。
週間天気予報を覆してしまう。

学生の頃も同じだった。プールに行こうとすると決まって土砂降り。でもそのおかげでウォータースライダーはガラガラで、滑り放題!何度も何度も階段を登り、滑りまくった結果、水着に穴が開いたこともあった。
雨ならどうせ濡れるし、って思うけど、雨のプールは本当に寒くて、ガタガタ震えることもしばしば。
だからみんな帰っちゃうからガラガラになるけど、寒ささえなければ、そんな貸切状態が楽しかったりもした。

夏になると親戚のところに泊まりで行くのだけど、決まって雨雲を連れて行く。
親戚もテレビでねぇ、来る日だから絶対雨って思ってたよ。
天気、晴れって言ってたんでけどねーやっぱねーと。
そして親戚と山の上にあるホテルに行く道中でまさかの土砂降り。
着いてからも雨は止まらず、ホテルのプールもガラガラだったけど、雨の中で泳ぐのもあまりの土砂降りだと正直楽しくはない。
屋内の温泉でまったりしてるとガラス張りの天井は雨が「バンバン」と打ち付けすごい音を鳴らして響いてる。
雨すごすぎるぅ。
でも今日はプールの予定だったし、あとは温泉入って豪華な食事食べて寝るだけだもんね。
明日、少しは止むといいねとといってくれた。
私のせいだよねこの大雨....と申し訳ない気持ちになった。別にわたしのせきではないんだけどぉ。。。
そして次の日も晴れることはなく小雨と曇り。なんとか観光して楽しんだ。移動中がすごい雨になったりしたけど観光スポットはギリギリ曇りになったりで、なんやかんや楽しめた。

そういえば、友達とディズニーに行ったときも、ただの雨じゃ済まなかった。
なんと雪がハラハラと降り出したのだ。
傘をさすほどじゃないけど、少し濡れて寒い。
それでもやはり、ギリギリアトラクション中にたくさん降ったりしたようだけど、外に出ると気にならないぐらいに止んできた。まあ、ディズニーが雪景色になるなんてレアだなぁと思いながら歩き回った。

社会人になってからは、会社の同僚たちと旅行に行くたびに雨が降る。
もう開き直って「これが私の運命だ」と思うようになった。
行く前から、一緒に行く同僚たちには「きっと天気ではない。雨か曇り。でもギリギリで楽しめるから、私逆天気の子なんだ...これから降るよ」と伝えた。
「そんな天気操れるんですか?」という質問に
「いやーそういうわけじゃないけど、雨女寄りの雨のちギリギリ曇り女なんで」と回答。
そして、この子達は前日に私が言ってたことは嘘ではないと知ることになる。
「明日雨だそうです。晴れるって3日前の予報では言ってたのに。。。残念、雨ですよぉ。」と同僚。
「でもね多分ギリギリ大丈夫だから」と答えた。

最近なんだか気づいたことがある。
自分の心持ち次第で、天気もギリギリなんとかなる気がしてきたのだ。

「どうせ雨が降る」って思うと、本当に降るけど、「まぁ大丈夫でしょ!」と思えば、意外と持ちこたえる。
車で移動中は雨でも、観光するタイミングで止んだりする。

家に帰って「今回も天気はギリギリ大丈夫だったよ」と話すと、家族は「よかったね。あなたがいないと、こっちは本当に晴れるのよね」といい。
「絶対晴れて欲しかったから、ありがとう!ここから出てってくれて」と感謝される。
まぁ、それならそれでいいか。

なんだか、気持ちの持ちようかもしれないとおもった。
その理由は旅先で、なんとかなると強く念じてたら本当にギリギリ天気はもった。ここぞ曇りになってくれ!と思うところで強く念じてギリギリ曇りを保たせれた。
自分でマイナスフラグを立てるのが良くないんだと思った!
「雨女」ってフラグは立てずに、「ギリギリの曇り女」でいこう。
気分次第で、なんだか人生も受け止める天気も変わるものかもしれない。
そう言えば、一緒に行った同僚に、「雨不足で困っている農家の方の所とかに行ったらいいんじゃないんですか」と真顔で言われたが、「雨乞い師やまして陰陽師ではないから」と真顔で返した。

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