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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆31個目◆

◇製氷機掃除からの解放◇
令和のほとんどの冷蔵庫には「製氷機」という便利機能が付いていると思う。これ、我が家でも夏場は大活躍するんだけど、冬になるとまるで仕事を失ったサラリーマンのように、冷蔵庫の中でひっそりと静まり返っている。「水を入れたのはいつだっけ?」「この氷、いつ製造したんだっけ?」なんてことになりがちだ。

この氷、放置してると「古い水」でできているわけで、味もニオイもなんか微妙。結果どうなるかというと、せっかく作った氷をゴッソリ捨てる羽目になる。なんとも切ない。努力が水の泡…いや、氷の泡だ。

ここで、図書館で借りたお掃除本に登場した「おさよさん」が教えてくれた方法を試してみた。
製氷機を掃除するときにクエン酸水と食紅を混ぜた水を使うやり方だ。緑とか赤の食紅を水に溶かして製氷機にセットすると、内部の隅々まで掃除できるらしい。しかも、染まった氷は間違って食べる心配もない。実際やってみたら、確かにいい感じ。

家族が何も知らずに製氷ストッカーを引っ張って、真っ赤な氷が出てきたときの顔!「なにこれ!!?」って大騒ぎ。ホラー映画みたいな光景になってしまった。
まあ、視覚的に食べないから、安全で安心だけど、家族にギョッとされるリスクはあるわけだ。

それにしても、製氷機ってメンテナンスが面倒だ。お水を入れるタンクも放置してると黒い汚れや赤カビがつくし、それを洗うのもひと仕事。そこで私はふと思った。「そもそも製氷機があるから水を入れる。なければ使わない、使えない。。。なければ掃除しなくてむ???」
あるから使う、使うから掃除する…。そのループを止める方法「ない」ことが一番じゃないか!そう気付いた瞬間、逆転の発想的な大発見をした気がした。

「製氷機がなければいいんだ!」

ちょうどボーナスの時期だし、今の冷蔵庫もかなり古い。次は製氷機なしの冷蔵庫を買おう!そう決意した。でも、家族にこのアイデアを話したら、やっぱりこう言われる。

「氷どうするの?」

そこもちゃんと考えてますよ。昔ながらの製氷皿で十分じゃない?あの百均で売ってるプラスチックの四角いやつ!飲み物用の氷は、スーパーで売ってる透明な袋入り氷が一番おいしいんだよね。98円で買えるあの氷、透明でごろっと大きくて、飲み物がなんだか高級に見える。

例えば、いつものジュースがカフェで出てきそうな感じに変わるし、原価100円くらいが500円くらいの価値に見える。お酒なんかも外で飲めば1000円するのが、家では原価200円程度!最近ハマってる石川県の有名な旅館「加賀屋」の梅酒なんて、それをスーパーの透明氷でロックにすると、まるでバーにいる気分だ。

私はこれを熱弁し、家族も「確かに、たった98円、ちょっとまて、税込だと107円で贅沢な気分になれるならいいねぇ!」と賛同してくれた。
こうして、ボーナスが出たら製氷機なしの冷蔵庫を買うことになった。
製氷ストッカーには今や氷袋がドーンと鎮座している。やはりこれがいい!製氷機掃除から解放された。

ただ、夏になると話は別だなぁと思い始めた。そうめんや冷やし中華にはやっぱり氷が必要だし、タッパーで作るより製氷機の方が楽だよなぁという思いがよぎった。

家族に話すと。
「なんかさー、なくていいと思ったけど、あっても使わないなら掃除不要だよね?
でも使いたい時だけ掃除して、自動製氷機の恩恵受ければいいんじゃない?」と。。。

まあ、そのときだけおさよさん方式で掃除して、製氷機を稼働させればいいのかもしれない。だとすると製氷機付き冷蔵庫にやはりするのか??
いや、それはない。やっと掃除から解放されたに。。。
まだボーナスまでは日もある。よくよく考えてどうするか考えようと思う。

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