ルックバックでサブカルエリートぶるオタクへ愛をこめて
ルックバック、ついにアマプラ解禁されましたね。
それに伴って現れるサブカル知識人の「観了」ツイート、闇バイトに勤しむ若者、激化する男女の対立、年金問題、貧困格差……
いやー、嫌な世の中ですね。年々悪い方向に向かっていく社会、皆さんはどう生き抜きますか?
僕はというと、少し前にバズってたサブカルくねくね鬱オタクのツイートを思い出しながらこの記事を書いています。正直死にたい。
こういうことを言うとね、決まって「映画見て感想言うぐらい好きにさせてよ!」みたいなことを言う輩が表れるんですけど、ジャニーズが制服着て恋愛する映画が好きなあなた。あなたは普通に映画の感想を言っているだけなので今回の話に該当しない。彼氏の誕生日にホテルで風船膨らませて写真撮ってろ。そんでもって夜は風船(性)を彼氏の体液で膨らませてろ。
じゃなくて今日は、20代から30代の、フォロー2000フォロワー750くらいのプロフィールに「/」がたくさん並んでいる感じの。壁がコンクリートうちっぱなしのデザイナーズマンションに住んでる、そういう奴らについて話がしたい。
藤本タツキは悪くない
「藤本タツキを持ち上げてわかってる感出してる奴うぜー」みたいな話をすると決まって誤解されるが、ルックバックも藤本タツキも何も悪くない。
僕自身、藤本タツキの描く漫画は大好きだしルックバックは2回観に行って2回とも泣いた。1回目の映画館では特典が貰えなかったから、特典が残ってると言われた映画館に再度観に行ったが、そっちでも特典は貰えなかった。
話を本題に戻そう。
悪いのは、藤本タツキでもルックバックでもなく、気を抜くとワインについて語りだしそうな20代半ばのサブカル伊達メガネ、お前だ。
具体的に何が悪いのか
学生時代にまともな青春を送れなかったせいでねじ曲がったちっぽけな自意識と、その自意識に操作されて生活しているお前の人生すべてが悪いからamazonで3000円のロープを買って首を吊れと言いたいところだが、誹謗中傷に厳しい現代、直接何かをしてきたわけでもない似非文化人にそこまでの罵詈雑言を浴びせる気は、僕にはない。
「これ持ち上げとけば格好がつくな」という理由だけで右に倣えで流行りの良作について聞きかじりの知識と紋切り型の感性で語る姿勢を改めてくれれば、別に死ぬ必要なんてないのだ。
彼らだって少し顔と頭が悪いだけで立派なヒト科の仲間。いのちだいじに。
「別に関係ないんだしほっとけばいいじゃん」という声が聞こえてきた。
こういうインターネットや社会の風潮への文句を言うと決まって返ってくる意見がこの”ほっとけばいいじゃん理論”だ。
一見彼らの意見は正しい。しかし、そのカルチャーが好きな人間からすると今回のようなケースは放っておくわけにはいかない事態だ。
それは何故か。きわめて単純。作品が陳腐化するからだ。
物事を帰納法・演繹法で考えないあなた方にもわかるように解説しよう。
自己紹介で「好きな映画は時計仕掛けのオレンジと羊たちの沈黙。it'a true world.狂ってる?それ、誉め言葉ね。」
こいつを見てどう思う?
すごく・・・痛々しいです・・・
こういうこと。
時計仕掛けのオレンジも羊たちの沈黙も、現代まで語り継がれるだけある名作だが、上で挙げたような輩のせいでそれを好きだと口にすること自体が中二病の告白になってしまうような作品になってしまっている。
何事もそうだ。下北沢も、レトロ風のカフェも、nirvanaも、全部、わかったつもりで得意になってる八田與一みたいな顔の奴らのせいでシャバくなってる。
お前ら犯罪歴のない八田與一どもは流行が終わったらさっさと乗り捨てて次の流行に飛びつけばよいが、元々その作品が好きだった人達はそうはいかない。
散々安易なエモ消費と知識人マウントでコンテンツを食い荒らした挙句、食い尽くせるだけ食い尽くしたら次の土地に向かう。これではまるで蝗害だ。トノサマバッタくらいのサイズしかない黒いイチモツを持ってるお前らにお似合いのあだ名だよ、本当に。
※蝗害の時のバッタは黒い
じゃあどうすれば良いのか
僕は優しいから蝗害メガネたちの疑問にお答えしよう。
答えは簡単、「沈黙」だ。
いや、黙っていろと言った手前ではあるが、映画の感想くらいは言っても良い。
「面白かった!」や「いい映画だった!」、「原作買います!」くらいの感想だったら誰も不快感を覚えないし、むしろ未視聴の人の興味を引くので宣伝効果的にも素晴らしい。
どこまでがただの感想で、どこからが考察風オナニーなのかの線引きは難しいが、自分の書いた文章を客観的な視点で読み返した時、「なんか小難しいこと言ってんな~」となったら投稿を控えよう。
少々取り乱しましたが、納得していただけたでしょうか。
作品の未来のためにも、そして何よりあなたが理不尽な恨みを買わないためにも、これからは是非、節度を持った行動、心掛けてくださいね。
それではまた。