初長距離航路・おが丸往路編
大学生の特権であるクソ長夏休みを有効活用するべく、小笠原諸島に1人で行ってみました。
聞いたことはあるけど結局どんなとこなのかちゃんと認知されているとは言いがたい島ですよね(?)
ということで、備忘録も兼ねて色々書いてみました。
1-基本情報
小笠原諸島は東京から約1000km離れた場所にある、海洋島(一度も大陸と陸続きになったことがない島)である。父島がメインの居住地で、母島がサブみたいなイメージでいいと思う(適当)。この2つが民間人の居住地で、他は無人島or公務員常駐の島。
交通手段は片道24時間のフェリーのみ。
お金で時間を買える本土のありがたみを身に染みて感じることができるので一度は行こう。
2-日程と旅費
小笠原航路は日帰りで行き来することはほとんどなく、基本的に往来が週に一度である。
東京出港ー停泊3日ー父島出港なので、最低3泊の宿を確保してからでないといけない。
フェリーと宿を別々で予約することもできるが、面倒だしフェリー往復+宿のパックの方がお得(学割もあるよ)なのでそちらをおすすめする。
小笠原旅行パックと言えば、おがまるパックは有名だがナショナルランドによるなしょなるパックもある。ナショナルランドは小笠原専門の旅行会社で、自社のパックだけでなく
おがまるパックの予約も丸投げできるサイコーな会社なので要チェック。
私は9/21〜9/26の日程で訪問。
ナショナルランドさんに丸投げしておがまるパックでの予約をしてもらった。
ここでおがさわら丸の運賃などの初期費用を公開しておきます。
ー基本運賃
基本運賃は下記の通り。
月によって変動あり。
純粋にフェリーの料金だけだとこのくらいのお値段がする。宿泊費を考えるとやはりパックの方がいい。
-パック料金
私は9/21〜9/26のフェリー往復+3泊2食付きのおがまるパックで77,000円だった。宿はもう少し安いところもあったが、初心者ならこっちがオススメだよとのことでプルメリアヴィレッジに宿泊した。
宿の数は限られているし、1人だと繁忙期は受け入れてもらえないこともあるそうなので8月に行くのはあまり得策ではなさそう…
3-いざ乗船!
前座が長かった…おがさわら丸について書いていこうと思います。
ちなみに中の人は一般おでかけマンなので、フェリーに対する造詣は深くない。おふね歴は過去2年分で
松島遊覧船・博多ー壱岐のフェリー・波照間航路くらいである。
そこで、記念すべき初長距離航路はおがさわら丸に捧げることにした。片道24時間なら旅風情も存分に感じられて満足できそうだし!(フラグ)
乗る前に一応コンビニで酔い止めの薬やらinゼリーを買った。晴れてるのか曇ってるのかわからない微妙な天気の中、am11:00に竹芝港を出港した。
台風14号が抜けた直後だったので風が強かった。
お腹が空いてきたので、外を眺めるのもほどほどにし展望ラウンジへ。おでん盛り合わせを注文により、600円の支出…
全体的に高いのでコンビニでおにぎりを買っておいてよかったと強く思った。
下に掲載しているが、展望ラウンジの価格帯はこんなもんなのでお金はあるに越したことはない。
お腹は満たされ、電波も届かなくなってきた。
そして酔い止めを飲んだせいかめちゃくちゃ眠くなったので、ダウンロードしておいた映画も見ずにおねんねタイムに突入した。
-船内の様子①(寝台)
まず、おがさわら丸で1番安い寝台は2等和室で
いわゆる雑魚寝である。そして、今回私が乗ったのはおがまるパックでは最安の2等寝台だった。
4デッキにあり、乗船口と同じフロアである。
また、このフロアには船内レストラン父島がある。
各フロアにそれぞれ男女別のトイレ、シャワールーム、洗面所がある。
船内では案内放送があり、各店の開店案内や閉店案内・消灯時間の案内放送が都度流れる。
以下、2等寝台の写真が続きます。
行きは下段、帰りは上段の部屋だった。
下段は荷物を下に収納できるスペースがある。
上段はカーテンが下段よりしっかり閉められる印象。
追加のシーツや毛布は有料で貸し出しがある。
暑さが気になりそうだが、個々に送風口があり
ツマミで調整できる。全開にして寝ていたらちょっと冷える程度には空調設備がしっかりしている。
敷布団というかマット?は煎餅なので、ずっと寝ていたら身体が痛くなる。普通に寝られるが神経質な人はグレードを上げないとしんどいだろう。
枕と掛け布団は用意されており簡易的なカバーもある。ただ雑魚寝程度のモノなので、どうしても快適に長時間爆睡したい人は2等寝台はやめよう。中の人は至って快適に過ごさせていただきました。
-船内の様子②
通路や他デッキ、シャワールームなどの写真。
3〜7デッキは客室や売店があり自由に行き来できるのでそれなりに広い。
3デッキにはミニサロン南島がある。
カップ麺など軽い食料と食べる場所が設けられた給湯室のような感じ。
南島の読みはみなみじまである。
(沖縄周辺の島行った人あるある:南島や南風をぱいじま・ぱいかじと読むのか勘繰る)
通路にはところどころエチケット袋がぶら下がっている。お世話になりたくはないものだ(フラグ)。
4デッキにあるレストラン父島の入り口とその周辺。
コインロッカーや船内案内、informationなどもこのフロアにある。
レストランは営業終了後、ラウンジとして21:00〜24:00の間は開放されている。
6デッキには売店がある。ただし夜遅くまで開いてるわけではないので、夜食は早めに確保するべし。
カップ麺やお菓子(じゃがりことか)、軽いつまみ、冷凍食品、アイスクリーム、inゼリー、お酒などを売っている。
お土産もある。
フロアの真ん中に階段があり、ゴミ箱が設置されている。寝台にも複数ゴミ箱が設置されている。
動画をスクショしたのでブレてるのは許してほしい。
自販機ルームには給湯器やゴミ箱、向かって左側に飲み物やカップ麺の自販機、右側にパンやお菓子の自販機と電子レンジ2台がある。
売店で購入できる冷凍パスタはここでチンするということだね。
以下、水回り系の設備
思ってたより広いし数が多い。片面5個で計10個の洗面台がある。紙コップとコンセントが備えられており、ドライヤーを持ち込んでいる人はここで使用することができる。
割と余裕があり、めちゃ綺麗。
下手なジムやプールなんかより余程綺麗。
しかも温度調節がバッチリで、自宅よりも使いやすいまである。水圧も十分なのでニコニコになった。
こちらも余裕がある。ビーサンかクロックスのようなサンダルが1番楽だろう。タオルはないので持ってこないといけない。
シャワールームに一つだけ備えられている。
風圧は弱いが、私のようなロングヘアの毛量多い人でも乾かすことはできるのでOK!
シャワールームは3つしかないので、レストランのディナー営業開始直後までか22時の消灯以降が混まなくてよい。ドライヤーもゆっくり使える。
トイレはさすがに写真がないが混むことはなかった。嘔吐用と思しき洗面台も確認できた。
4-乗船後、夜
おはようございます。夜だけど…
酔い止めの影響なのかしっかり17:20くらいまで寝ていた。レストランのディナー営業の開始時間が17:30〜で、レストランに行ってみた。
船は多少揺れていて、乗客はみな手すりを掴みながらふらついて歩いている。思ったよりレストランは人が並んでいなかった。(ここで気づけばよかった)
400人超が乗っていて、あまり営業時間も長くない船上のレストランが大して混み合わない→“揺れててグロッキーだから”に他ならない。
無事並んでいる最中に酔って、注文したあんかけ焼きそばは1割も手をつけられず早々にリタイアし自室にダッシュする羽目になった。
通路のゲ◯袋を引きちぎっていったが、ギリギリお世話にならずに済んだ。オエオエ〜。船酔いってマジで気持ち悪いんですね。
楽しい船旅is何?
フラグ回収おつかれ様でした。
この日は台風の残りが影響して外洋には波があり、波高は3m前後だったらしい。普通の人は2m超えた時点で酔い始めるとかなんとからしく、溶けるタイプの弱い酔い止めでは普通に撃沈した。後で知ったが、酔い止めはアネロン一択らしいですよ皆さん…
酔い止めをもう一度叩き込んでなんとか入浴を済ませ、あとはひたすら寝転がって過ごした。なんとなくinゼリーを事前購入していた自分が大好きになった。
この日のおが丸は45分遅れカモ〜みたいな放送を入れていたくせに、普通に定刻に到着した。
外洋では25ノットで爆走していたのでわからんでもないけど。
(デカい船が水の上を約46km/hってかなり速いよね)
結局、記念すべき初長距離航路は20h/24h寝ていたという結果に終わりました!
続く
-番外編:寝心地番付
ホテル>>>特急サンライズ>>おが丸2等寝台>>>>車中泊>>>夜行バス>飛行機
ランク外:空港泊