小説(未題)②

《×× ×子 2020年9月10日》
中途採用がこんなに微妙な立場だとは知らなかった。x子がここに運良く就職して1ヶ月が経つ。初めは自己主張などせず無難にするのが良いと知人から聞き大人しく過ごして来た。珍しく定時に帰って良いというのも新鮮だ。なんだか残業している人が羨ましいと思うのだから不思議だ。カルテはまだ見たいけれどキリが無い。ここはスパッと帰ろう。勿論誰も咎める人などいない。

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