【一級建築士が自宅を建ててみた】短期間ローコストで快適な住宅はこう建てる
寒い冬から少しづつ春を感じる空気感へと変わってきました。私の家は外断熱を施していることもあり、ガラスの外側の結露が減ってきたこと、外に出たときの寒暖差が小さくなってきたことで、春が近づきつつあるなあというのを毎朝実感します。外断熱仕様にしたことで、建物内はどんなに外気が寒いときでも17℃を下回ることはまれですし、非常に快適に日々を暮らすことができております。
今から4年半前に自宅をメーカーの注文住宅で建てたのですが、実は7年半前に最初のマイホーム計画がありました。
夫婦でこのままアパート暮らしするのは、老後のことを考えるとお金の無駄になるのでは、というのがそもそもの計画の始まりでして、そこからノロノロと雑誌を見たりモデルルームの見学に行ったりしていたのでした。
一向にマイホーム計画が進まないなかで、私の一級建築士の試験勉強も始まり、そこから製図試験を2回も不合格してしまったものですから、かれこれ3年が過ぎてしまいました・・・
無事に一級建築士試験に合格し、晴れて様々な建物の設計をできる立場になったところ、今度はマイホームの設計をあれこれやってみたいという思いが高まり、あらゆる工務店、住宅メーカー、設計事務所をあたってみたいという思いになり、かなりの時間を費やしたのでした。
一級建築士であれば、「一から十まで全部自分で設計できるのでは」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅ひとつをとってみても意匠・構造・給排水・電気・外構と設計業務は多岐に渡っており、資金面や各種届出等多種多様に渡って進めて行かなければいけません。
そういう点を調べ、いかに安く効率よく最短で良品質の住宅を建てることが出来るのかを検証し、家族みんながわかりやすいようにメリット·デメリットをリストアップして比較をした結果、地元の大手住宅メーカーに依頼することに決定しました。 この住宅メーカーに決定した理由は以下の点です。(後日、このメリットデメリット表をアップします)
工事を細分化し住宅メーカー以外の別途発注を承認
基本設計(平面・立面・断面・配置図)は家主が 行う
金利の一番低い銀行と提携がある
営業担当の方がどこよりも親身に対応
その他、「材料支給が可能」や「太陽光パネル価格が激安」、「外断熱仕様」等いろいろ要因はあったのですが、上記4点が大きな決定打でした。コスト的にも1と3は大きかったですし、自分で設計することはメーカーのルール(この寸法の部材しか使えない等)があって断られることが多かった中でも、よく認めてもらえたという思いでした。
しかし、何と言っても大きいのは4でした。いろんなメーカーや工務店と話すと、グイグイと施主に無理して契約をさせようとするところが多々あり、自分も建築素人だったら危うくうなずいていたなと思うことがよくありました。営業さんも仕事ですので理解できなくもないですが、やっぱり一生に一度(私の資金では)の買い物を1週間で決めたりとか、そういう無理はできないですよね。
そのなかでも、選択したメーカーの営業の方は会社の上司さんともかなり交渉して頂いて、満足のいく設計〜施工ができました。ほんとうによいメーカーを選んだなと竣工後の点検メンテナンスも含めて思います。
また需要があれば、マイホームに関するお話をしようと思います。マイホームを建てるのは楽しいですが家族との議論や建設会社、設計事務所との交渉等いろいろとエネルギーを費やして大変ですよね。でも、先程も書きましたが一生に一度の大きなお買い物、妥協はできません。ぜひ皆様も満足いくお家を建てられてみてください。
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