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息子の特性

今日は息子の特性に関するお話しです。

約2年前に通っていた保育園の先生が、息子が集団行動について来ず、一人だけ別行動をしてしまうという指摘がありました。

父親としては、そこまで真剣に考えず、「子供だからそんなもんかな。僕も小学校の時の通信簿には毎回落ち着きがないと書かれていたからな」という感覚で、大して気にも留めずそんなもんだよと思っていました。


それに対し、妻は少し心配に思うところがあるからと、さっそく民間の療育教室を独自に探し出し、この教室に行ってみてはどうかなと私に提案をしてきました。

療育教室では割と楽しそうに先生に言われたことをこなしていくため、「やっぱり思い過ごしなのではないかな」と少し期待を込めて、楽観的に考えていたのですが・・・

約1年前に保育園から幼稚園に転園し、しばらくの園生活の後、あるイベントがありました。

幼稚園の面談にて担当の先生から、「耳から入ってくる指示が苦手で、集団行動に対する苦手意識も見られる。しかし、目から入ってくる情報には天才的な反応を示す。例えば神経衰弱のようなゲームをさせるとすごいです。」と園での様子の報告を受けました。

やはり何かあるのかも知れないと妻と考えるようになり、でも、思い過ごしだろうという考えもあり、後者であってほしいなと私は思いつつ、療育教室からの紹介を受けて、発達障害に関する診断を行うことができる病院を予約(受診できるのが4ヶ月後で診断結果を聞けるのがその1か月後)しました。それにしても、診断まで約半年かかるとは、意外と世の中には同様のケースが多いのかなとも感じました。

そして診断の結果、軽度の自閉スペクトラム症とADHDの診断に加えてIQ131。

診断を受けて私はショックを受けました。「あるかもな」、と思いつつも、「そうではないだろう、そうでないであってほしい」のほうが圧倒的に強かったためです。

多様性を認め合う世の中に変化してきたとはいえ、暗黙の了解というものを理解しづらい特性を持っていては生きて生きづらいだろうと。世間は発達障害に関して、受け入れてもらえる環境が整っているのだろうか。世間的な認知は上がりつつあるが、まだ障害のない人々と一緒の生活を送っていくのは難しいのではないか。

しかし、妻は違いました。安心していました。これで個人的に様々な支援を受けることができるようになる。息子がどうすれば行動しやすくなるかもわかるようになって本当に良かった、と。

そうか、たしかに生き方を教えればいいのか。子育てに関する根本を私は忘れつつあったのかもしれません。老子の有名な魚の釣り方、じゃないですがね。

それにしてもIQ131がどういうことなのか、最初ドクターから聞いたときは、どのくらいの数値が標準なのかピンとこなくて、1歳以上違った年齢に頭の中はいるということをお聞きして、「へえー、そうなんだ。利口なんだなあ」程度で考えていたのですが、よくよく調べてみると人口の2%しかいないらしく、自分の息子が?!と驚いてしまいました。いまだに信じられないし、その片鱗もあまり感じないのですが・・・

ふりかえると、1歳半検診では発語が少なく要観察を受けてから、少し成長が遅れているなあと心配していましたが、発語が増えてきたらよくしゃべるし、ひらがなも3歳なったくらいには全部覚えて、「は」と「わ」の使い方や「へ」と「え」の使い方も理解できていた。カタカナも3歳1か月には理解できていて、覚えるのが早いなとは思っていました。

それにしても、人生何があるのか本当にわかりませんね~、色々なことが起こる。実は、何ごとにもイレギュラーが苦手な私ではありますが、人生は山あり谷ありのほうが絶対におもしろいという信念は持って生きております。

こどもが生まれるまでは以前書いた通り、不妊のことで妻と非常に苦労しましたが、その苦労を考えると全然受け入れることができるし、むしろ様々な夢も広がってきて親としては少しわくわくしています。本人も大変かもしれませんが、「この世の中は楽しいんだよ」という視点で常に前向きにアドバイスをしつつ、人生のアシストをして行こうかなと思っております。

一緒に頑張っていこうね、息子さん

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