【10年間のまとめ】不妊治療のパートナーはこうやって一緒に乗り越えた
今回は、具体的な不妊に関する治療法ではありませんが、10年間の不妊治療を妻と共に行った夫の立場として「こうやってよかった」「こうやればよかった」をまとめましたのでぜひご覧ください。
不妊治療は、
不妊治療は、治療法が様々あり、どういうことをすればゴールに近づけるのか、ゴールまでの道順が明確ではなく、治療を受けられる方々にとって不安な状況が続く治療であると思います。
私の経験上、色々な場面で金額面や治療期間、年齢のことを考えながら、夫婦で話し合って取捨選択をしていくことになりました。
物理的な治療の辛さもあると思いますが、治療を受けている本人とそのパートナー(今回の場合は私夫側)との関係についても感情の起伏があり、治療が上手くいったときは大きな喜びとなり、上手くいかなかったときは期待が大きいばかりに大きな悲しみとなる、そういうことを何度も何度も繰り返しました。
そうして、10年間の経験の中でパートナーとしての立場から得たこと、大事であったこと、こうすれば良かったということを、ここに書いておこうと思います。
1.人体のシステムを調べて理解し、パートナーの話題についていける努力をする。
まず、不妊治療というよりも人間の身体・男女の違いを理解していくことが最初に行わなければいけないことだと思いました。ヒトの体は難しいということを理解すること。
私の場合は、妻がこういう治療を行いたいと提案してきてくれたことが治療のスタートとなりました。パートナーとの不妊治療に向き合う姿勢に温度差がないように(もしあってもその素振りは見せないように)しなければ、お互いに辛い思いをすることになる可能性があります。
治療内容が難しくてわかりにくいことでも、「説明がわかりにくい」とか怒らずに一旦聞いてあげて、あとで質問してみる。自分でも調べてみる。これも大事。
2.一押しをしてあげる
諦めたくないが、お金がかかる。ダメだった時の気持ちが辛く耐えられない。そう言いながらも、治療は継続したい、というときが不妊治療を相談する中で何度かありました。そういうときは、「もう1度やってみても、どうかな」と背中を押してあげるだけで、すぐに答えは出ずとも大きな前進になることがありました。
3.必要なときは気分を変えてあげる
常に頭の中が不妊治療のことで満杯状態となると、精神的にかなり辛くなり、もう治療をやりたくないという場面があります。そんなときは、全く別のことを提案しましょう。私の経験上ですが、気分を変えるために旅行とか食事に行ったことが良かった。これは人によって様々でしょう。リセットは本当に大事でした。
4.自分も一緒に治療を受けていると共感をする。
自分も子供が欲しいという気持ちを伝えてあげることは、パートナーにとって非常に力になったようです。
一緒に戦っているということをわかってもらう(たまには人生が良好に進んでいる他人の批判も共感してあげる)ことが大事。
しかし、何度も上手くいかず「もうこれ以上無理だ」というときもあります。そんなとき、どんなに「諦めるな」と言いたくても言わないであげてほしい。
5.うまくいかなかったときは、すぐまた次!とか言わない
1度辛い思いをするかもしれないけど、その時間も人には大事。
上手くいかなくてこちらに謝ってくるときが、何もしてあげられなくて辛かった。
まとめ
治療を開始して8年目に、1度苦しみからお互いに開放されようと、不妊治療を諦めて特別養子縁組の話もしました。しかし、パートナーにもやはりもう1度挑戦してみたいという思いがあり、不妊治療を続けたことで今の息子に出会うことができました。
治療を開始した頃は、子供はすぐできるのだろうと思って、妻の置かれている状況を全く理解できていないダメな夫でした。
治療を続けても上手くいかないときに、すっと私たちの緊張状態だった気を抜かせてくれて、心が休まった本がありますのでご紹介しておきます。
村上春樹著 「村上さんのところ」
今回の不妊治療経験者のまとめが、皆様の少しでも役に立てば光栄です。
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