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大学院に入る前のこと

大学院の合格発表が嫌すぎて一生来ないでほしいと思っていた。
落ちていて欲しいと思っていた。

じゃあなんで受けたんだよ。


卒展が終わってから一週間くらい院試の準備を真面目にやっていて、試験も真面目に受けた。でも最終日の面接が終わった瞬間に、急に不安になってきた。
自分が大学院に進んでいいのか自信がなくなった。どうしよう、院行きたくない…。


でも、大学院受かったら、それを蹴ってニートになる勇気もなくて。
ただ、何も決断したくなかった。

本当にこの道でいいのか、こんな気持ちで修士やっていけるのか。しかもまだ親にお金出してもらうのに。
真面目すぎるのか、深く考えてしまって毎日鬱々としていた。
家にいると、制作の道具や、作品やら本やら、この問題に関わるものばかり目に入って辛いから、外に出たかった。なるべく遠くに行きたくて、海に行ったりした。
でもどれだけ遠くに行っても、問題は自分の中にあって、絶対に逃げられないことは知っている。こういう時は問題に向き合わないと辛さから解放されないことを自分は知っている。でも逃げ出したいし、何も考えたくなかった。考えないようにしていた。

いつも何かしらで悩んでいる。自分のこと大事すぎて、ありがたいことに選択肢が多くて、本当にこれでいいのかとすごく悩んでしまう。
それで足踏みしてしまってなかなか前に進めない。
そうしている間に周りの人たちが先に進んでいるような気がして、それでいつも焦ってしまう。でも焦って落ち込んで何もできなくなってしまう負のスパイラル。
いつになったらマイペースに過ごせるようになるんだろう。



ほとんどの人はとりあえず学部は進むし、私も学部の時は何の疑問もなく進んだ。
でも今年は、ほとんどの同級生が社会人になる年で、その中で私はまだ学生でいようとしていて、いつまでもこんなことしていていいのか。本当に修士に進む意味はあるのか。ずっと考えてしまっていた。
修士か就職か4年になる頃はずっと悩んでいて、それから修士に進むと決めたけど、また出願の時も迷っていた。
修士でもう少しつくることを考えたい気持ちもあるし、早くお金を稼いで自立したい気持ちもあった。
東京で一人暮らしをさせてもらっていて、家賃や光熱費、学費も出してもらっている。不自由ない生活をさせてもらいながら、いつも申し訳ない気持ちがあって、早く自分1人で生活できるようにならなきゃと思っていた。

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