大相撲春場所を終えての感想
大相撲春場所は今日千秋楽を迎えました。
まさに荒れる春場所となった今場所
幕内最高優勝を達成したのは新入幕の東前頭17枚目の尊富士か13勝2敗で初優勝を飾りました。
新入幕優勝は大正3年5月場所の両國以来110年ぶり、年6場所制となってから初という歴史的な快挙でした。更に尊富士は先場所新十両で優勝しているので新十両優勝と新入幕優勝をするという前人未到の
偉業を成し遂げました。
※十両優勝した翌場所に新入幕での優勝は両國も達成している
また先場所の横綱照ノ富士に続き伊勢ヶ濱部屋の力士による連続優勝となりました。
以下
今場所の感想になります。もしかしたら気分を害されるかも知れませんがご了承ください。
110年ぶりの新入幕優勝という快挙を達成した尊富士はとても新入幕と感じさせない安定感がありました。また立ち会いに迷いがなくスピード感があり攻める相撲が光っていました。また状況判断の速さもありました。14日目に右足の怪我で千秋楽の出場が危ぶまれた中でも強い気持ちで出場して立ち会いに変わる事なく攻めの相撲で優勝を掴む精神的な強さも凄いと思いました。場所後は治療のに専念してほしいと思います。今後もあるので無理はしてほしく無いという気持ちです。
入幕2場所目の大の里も千秋楽まで尊富士と優勝争いをしました。新入幕の先場所よりも馬力と前に出る圧力が増しているように思います。また先場所勝てなかった役力士にも今場所は勝利しています。
腰高で廻しに拘らずに攻めて行く為、土俵際に逆転されたりと詰めが甘い部分はあるものの、まだ発展途上で二所ノ関親方もまだ基礎しか教えていないそうなので細かい技術的なものはある程度基礎が固まったらになるのかなとは思います。新入幕から2場所連続で11勝を挙げ終盤まで優勝争いに加わったのは立派です。今場所の活躍が楽しみな力士の1人です。
その一方で横綱照ノ富士と大関貴景勝が途中から不在の中で、今場所の優勝争いを引っ張って行ったのが先場所の新入幕の力士と今場所の新入幕力士だったという現実を他の力士、特に大関陣は重く受け止めてほしいと思います。また新入幕力士に優勝を許した点などは危機感を持ってほしいと感じました。
ただ見ている側としては新入幕力士の優勝という今後見れるかわからない歴史的な瞬間に立ち会えた事を光栄に思います。また熱戦が多く非常に見応えのある相撲が沢山ありました。玉鷲や北磻磨をはじめとするベテラン力士も若手力士に劣らず元気で気迫のこもった相撲を取っていて見ていて元気と勇気をもらいました。
夏場所は5月12日から開催されます。
来場所は横綱・大関陣が意地をみせるかどうか注目しています。来場所が来るのが今から待ち通しいです。