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西上州ラウンドトレイル(下仁田駅~荒船山~軽井沢~妙義山)2024.11/7~11/8

下仁田駅~南牧村~荒船山~八風山~軽井沢駅~旧碓氷峠~横川駅~妙義山~下仁田駅

【いろいろ欲張りトレイル】
西上州というエリアはタイムスリップしたかのような風景と静謐さが魅力の場所でそこにある山々も個性的なのものが多い。
標高が低いにも拘らず西上州のドロミテなどと形容される岩々とした山々がエリアを覆い妙義山などはそのその代表格だ。
今回上信電鉄の終点・下仁田駅を起点にそんな西上州の山と里をぐるりと回ってきた。
事前の情報では冬型の気圧配置で夜の軽井沢の最低気温が-3度。
残暑のような気温が続いていたのであれこれ装備に悩む出発となった。

趣のある下仁田駅

始発を乗り継いで下仁田駅を出発したのが8時半。荒船山登山口の線ヶ滝まで20kmロードだが、早くも上州名物からっ風の洗礼を受ける。
しかし走るには申し分ない気温。
ようやく旅ランに快適な季節がやってきてくれた。

線ヶ滝までの山間の県道にはつげ義春の漫画に出てきそうな古民家が所狭しと点在し旅情を誘う。
だがこの南牧村は高齢化率が日本一とのことで走っていても廃屋が目立ち住民もほとんど見かけることはなかった。
悲しいがいずれ消え去る運命なのだろうが廃れ去ってゆくものに心惹かれる身としてはどこか安心感を覚える。

山間の集落
城塞のような立岩の奇岩
線ヶ滝

優美な線ヶ滝を鑑賞したあと登山開始。
今回は最短ルートの右岸ルートを辿ったがせっかくなら奇岩・立岩に登る尾根ルートを行けばよかったと後悔。これは宿題がひとつ増えてしまった。

左岸ルートだがあまり人が入山してないようで道が荒れており数回ロストしそうになる。
星尾峠からはしっかりした道となり登山者が増えてきた。

荒船山山頂
なだらかな山頂台地
艫岩からの浅間山

荒船山のピークを踏んでから内山峠へ向かって下山開始。
荒船山は遠くからでも顕著にわかるテーブルマウンテンで走りやすい快適な水平道が艫岩と呼ばれる断崖まで続く。
この艫岩からは遥か浅間山まで遮るもののない大絶景が見渡せるが、この日はとにかく風が強く寒かった。
早々に立ち去るが平日にもかかわらず何かの撮影やら登山者が多く峠まで結構な時間がかかってしまった。

明日行く妙義山が見えた
藪っぽい道も少々
コンビニで補給
軽井沢のモールの横を走る

一転して内山峠からはひとり旅。
八風山までは眺望もよく快適な尾根が続く。
八風湖からは南軽井沢の高級リゾートやらゴルフ場の合間を軽井沢駅に向かって走るが、午前中の南牧村と比べとても同じ日本とは思えない対照的な景色が続く。

ファミマで大休憩し軽井沢のおハイソな街中を走って旧碓氷峠を目指す。
すでに陽も暮れて日中は竹下通り並みに混む旧軽井沢銀座通りもまったく人がいないので助かる。

旧碓氷峠の展望台からの夜景
旧中山道入口
かつての五街道だけあって歩きやすい

旧碓氷峠から次は横川宿に向かって旧中山道のトレイルを下山することになるのだが、トレイル入り口で突如けたたましい獣の鳴き声に威嚇され腰が抜けそうに驚かされる。

熊鈴をかき鳴らして無視を決め通り過ぎようとしたのだが、相変わらず藪の中から威嚇してくるので仕方なく20分程休憩待ちしてたらどこかに去ってくれた。
なんだか大型犬の唸り声に似てた気がしたがなんだったのだろう。
この夜は山中の適当な場所でビバーク。
寒さを警戒してスペックを上げたシェラフを持ってきたので快眠することができた。

アプト道
旧丸山変電所
横川駅

翌朝は4時出発で次なる妙義山に向けて下山開始。朝イチは体のエンジンがかかるまでがツラい。
山を終えるとかつて横川~軽井沢間を結んでいたアプト式鉄道時代の廃線跡を舗装整備したアプト道を横川駅まで走る。
夜明けの太陽に照らされた妙義山が間近に迫ってきた。

朝焼けの岩塔
関東ふれあいの道

国道沿いのローソンで朝メシ補給後、妙義神社に向けて適当な近道を選んで通ったらこれが酷い藪道泣かされる羽目になった。
しかしこんなの夏場の地獄に比べたら蜘蛛の巣も害虫もいないので格段に快適だ。
やっと「関東ふれあいの道」に合流したと思ったがこちらもかなり荒れ放題で気が滅入る。
関東ふれあいの道を旅ランしてる人気YouTube番組があるけどこの有り様を見ると迂闊に手を出すのはヤバそうだな…。

妙義神社
こんなところも
昨日通過した荒船山が見えた
石の洞門

妙義神社に着くと再び登山が始まる。
今回は妙義山の中間道(関東ふれあいの道)を通ったが、こちらはバリエーション扱いの尾根道に比べればハイキング程度のレベルだ。
それでも妙義の岩峰や関東平野の展望台、石門などのスポットに事欠かずなかなか楽しい。

中之嶽神社の駐車場から

中之嶽神社まで降りてくるとあとはさくらの里を通って下仁田駅までの12kmのロードだけだ。
10時半には下仁田駅にゴールすることができた。

今回設定したルートは荒船山や妙義山といった二百名山から旧中山道といった旧跡、程よく鄙びた南牧村とその対極にある軽井沢の街並みなど見るものに事欠かない旅感溢れるルートだった。
次は妙義山の尾根ルートを辿ってもいいし、八風山から軽井沢に下りずにマイナーな山を繋げて旧碓氷峠へ抜けるという渋いライン取りなど工夫次第でいろいろ楽しめそう。
創造力とチャレンジ次第でいくらでも山旅の面白さを発揮できるまたとないエリアだ。

【装備】ベースウェイト3.52kg
<ギア>
パーゴワークス・ラッシュ30
ヘリテイジ・ストックシェルター
モンベル・ドライ シームレス ダウンハガー900 #2
モンベル・ULフォールディングポール113
エマージェンシーシート
スントコア

<アイテム>
エバニュー・ウォーターキャリー1L
ペツル・スイフトRL
プロテクトJ1
テーピング
Shokz・OpenRun
薬(バファリン・ガシンサン・絆創膏)
歯ブラシ
サングラス
BEFREE
熊鈴
モバイルバッテリー5000A
ダイソースプーン
ペットボトル500ml×2

<シューズ>
アシックス・ゲルトラブーコ12

<ウェア>
パタゴニア・ダックビルキャップ
BD・ビーニー
パタゴニア・フーディ二ジャケット
モンベル・クロスランナージャケット
ファイントラック・ドライレイヤーウォームT
TNF・バーブライトランニングパンツ
モンベル・メリノパンツ
インナーファクト・5本指ロングソックス
ワークマン・カーフサポート
ファイントラック・ドライレイヤーアームカバー
サロモン・ボナッティウォータープルーフミトン
R×Lマルチグローブ
Buff
ファイントラック・ポリゴンULジャケット
山と道・ライトアルファタイツ
モンベル・ウェストウォーマー
爪先ソックス
着替え

<食料・補給>
粉末麦茶
Huel
アルファ米
アミノバイタルゴールド
カロリーメイト
塩羊羹
ラムネ
塩熱サプリ

今年も旅ランの季節がやってきた

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