編み物とジェンダー
編み物をしています、そう言うと「おばあちゃんみたい」「(女の人は)出来たほうがいいよね」「女性らしい趣味ですね」など言われる。
大抵の反応は上に書いたとおり。
私は男性の編み手ももちろん知っているので、女性らしい、など言われると、え?と疑問に思う。
だいたいそのような負のリアクションをする人は編み物をしたことがない人だと思う。
こんなに編み物は楽しいのに!
海外でも編み物というと女性、というイメージは拭えないようだ。南米チリでのイメージも日本と変わらない。↓に記事を貼りました。
この記事もジェンダーレスを促進しているかと思いきや、「大きな図体で」や「けむくじゃら」といった露骨な表現が目立つが、ジェンダー平等を掲げる活動としてはとても良いものだと思う。
私としては、まだ編み物をする男性を取り上げるレベルにしか偏見の目が減っていないということが非常に残念ではある。
有名な男性ニッター(編み物をする人のこと)であり、ニッターの中でも私が敬愛する方に「広瀬光治」さんがいます。
広瀬さんの作品は素晴らしく、エレガント、可憐、、なんて言葉で表していいか分からないくらいの美しい作品をお作りになります。
私はニットを編む人を身近に見たことがなかった影響か、編み物をすることが女性特有のもの、という意識がありませんでした。
初めて広瀬さんをYou Tubeで詳しく存じ上げたとき、You Tubeのコメント欄には「男性でもニットを編むなんて、当時はびっくりしました」というコメントがなんと多いこと!!
広瀬さん御本人も動画内で、「男性が編み物をしている!とびっくりして自分の目を疑った。という内容の電話がかかってきた」とおっしゃっています。
私は衝撃でした。そんなに性別を気にする人が多いのか!と思いました。
結論から言うと、どんな性別でも何をしたって個人の自由じゃないか、と私は思うのですが、こんなにも編み物というものは、性別を分けて反応されるんだ!ということにびっくりしました。
作品ではなく、編んでいるその人自身の性別がクローズアップされる。(ここでは編み手の人柄ではなく、女性だから、男性だからといって数奇な目でみる人のことを指す)
たしかに、編み物自体は広まるし、それはそれで良い面もあります。
でも、編み物よりも女性だから!男性だから!という内容だけで取り上げられることがあるということは残念なことです。
性別に関わらず、素敵な作品は評価される。そんなニット界であってほしいです。
話が二転三転としましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。
編み物だけでなく、これは色々な趣味、仕事などにも言えることです。
私も固定観念を捨てて、色々なことにチャレンジしたいです。
(セーター編むの、がんばるぞー!)