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ドジョウと『みんななかよし』


いつものようにレオの気分転換と私のリハビリで川岸を歩いていたら、すっかり干上がった川のへりで、爺さんが何かを掘っていたのです。
海でいう防波ブロックみたいなコンクリートの隅っこを水をかけながら、掘っているのです。
(何してんだろう?)
寅さん化している私、すぐ聞きました!
「おじさん!? 何してんですか??」
(どう見てもお爺さんだけど、気を遣って、おじさんっと)
爺さん、一心不乱に掘っていたから、ビックリしたんだね。
一瞬、警戒してた。
でも、レオのおかげ! 私が犬を抱いて散歩してるんだって、わかっただね。
爺さん、コテコテのしぞ〜か弁
「あ〜? ドジョウ取ってるだよ〜」
(え〜?? ドジョウ??)
さらに近づいてみると、爺さんが水をかけたところに、うねうね動くミミズみたいな生き物がたくさん!ドジョウだ!!
干上がったので、最後まで水が溜まっていた所の少しでも水気のあるところに潜って雨を待っていたのだ。
「おー!!すげー!!たくさんいるねー!!!」
たぶん私の目が輝いたのだろう。
そしてレオも愛想が良い。
レオはいつでも対人関係の潤滑油!
私だけなら、密猟取締員?かと思われ警戒されて、打ち解けるまで時間がかかったと思う。
爺さんの話を要約すると、
⚪︎昨日は200匹くらい『救った!』
(盛ってるとしても100匹以上は間違いない、ウジャウジャ出てくる…)
⚪︎年内は雨が降りそうにないので、死んでしまうと可哀想だから助けている!
(売ったら儲かるけど、それはしないとのこと、助けている!)
⚪︎自宅では衣装ケースで何百匹か飼っていて、同じくこの川で捕まえたウナギもいるのだが、一緒にいるドジョウを食べてしまう。それは自然の摂理だから仕方ない。
(ウナギはドジョウ食べ放題で嬉しいだろうけど、別のケースで飼えばいいのに… )
爺さん、私に、同じ空気感を感じたのだろう。喋る喋る。
まるで将来の私をみるようだ。
その前に近々、この爺さんと一緒に川底を掘るのではないだろうかと、ふと思うのでした😆

で、今日、行ってみたら、爺さんはいなかった…

知らない子はもういないー🎵

頭の中では、小学生の時、道徳の時間に観たNHK教育テレビ『みんななかよし』の歌が流れたのでした。😚
👯‍♂️
くちぶえふいてー
あきちへいったー
しらない子がやってきて
あそばないかとわらっていった

ひとりぼっちはつまらない
だれとでもなかまになって
なかよしになろう

くちぶえふいてー
あきちへいったー
しらない子はもういない

みんななかまだ
なかよしなんだー
👯‍♂️
これでいくと
爺さんが歌って
私が「しらない子」
と言えないこともないな😓


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