畳一畳の世界
畳ひと間の暮らしは
学生時代のアパートからはじまった。
当時は6畳あれば裕福な方で
まだまだ貧乏学生も多かったから3畳住まいも普通だった。押し入れは優れた収納で
布団、衣類など入れておけるから
一畳には食器棚、一畳には机、一畳には寝る所となるが、、それでも学生仲間が2、3人
ぐらいいつも出入りしていた。別になにを話すわけでも無くて過ごしていたように思う。
でもフローリングが当たり前の住まいに変わってからは合理的椅子暮らしに疑問も感じなくなってしまっていた。和室のある家に住んだこともあるが、気持ちに余裕がない時で使いきれないひと間になっていた…と今になって思う。
せんじつ、
本業が畳屋さんで
畳一畳を街なかのイベントへ貸し出す
面白い取り組みをなさっている青年と会う。
ビニールシート、ゴザなどの敷くという
イメージではなくて、タタミなので座るのだが正座、あぐらとなると大人2人でいっぱいになる。そして今どきは足を折るという形にはならないので、足を伸ばせば子供3人は座れる一畳。そして子供が向かい合えばトランプ、かるたが出来るだろう。
有限サイズのはずなのに、無限の何かが潜んでいるサイズではないのかと気づく。
たしか茶室の狭さにも
そんなような意味合いがあると聞くから
千利休もどきに成れるかもしれない。
きょうは
ガリガリくん梨あじに涼を得る。