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季節のない街

電車待ちのホームで
ベビーカーを押しながら上の娘を連れている
イクメンパパ。お盆休みだろうにお子さん全ての面倒を汗かきかき頑張っている。
下の子のミルク瓶がベビーカーホルダーに有って、ミルクがまだ熱くて飲ませられないようだった。赤ちゃんはすでにモニョモニョしだして泣き出している…パパがちょっとまってね!と話しかけても飲みたいものは飲みたいのだから泣くしかない。お姉ちゃんはそばで
ベンチに座って美味しそうにアイスクリームを食べている。お姉ちゃんの方は大丈夫だ。
もう数分で電車は来るだろうが、赤ちゃんは泣き続けるだろう。
ちょうど真夏の必需品である保冷剤を持っていたのでパパへ手渡した。なにか奇妙な連帯感である。たいしてすぐ冷える訳ではないことを渡してから思ったが、、なぜかそうしたかったのはただのお節介である。
電車がきて喜ぶお姉ちゃんへ
パパは電車の中では食べられないということを教えている。乗車したあとに後ろを振り返るとベンチに座る親子がみえた。子育ての
ひとコマは車内の涼しさとあいまった。

1962年に刊行された
山本周五郎の「季節のない街」が、
黒澤明監督の「どですかでん」の下地になってることは知らなかった。
「どですかでん」はみたような感じで、
登場人物の役者さんたちは昭和の名優が
たくさんでていたようだ。
時を経てからみると意外な発見があるのが
秀逸作品なのだとおもっていて、、
先入観なしの宣伝なしの風潮がある昨今に逆行してるのはなぜだろう??



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